名古屋から発するブログつぶて・凡人のひとりごと

身の回り、世間のできごとをを日記風に記す(紙つぶてならぬブログつぶて)。

大学入試にネットを使ったカンニングが発覚!

2011-02-28 17:15:56 | Weblog
2011.2.28(月)
 2月25日から実施されていた京大の二次試験で、数学と英語の問題が試験時間中にインターネットの「質問サイト」に投稿され、それを誰かが回答するという現代版カンニングが発覚した。京大は『受験生が携帯電話で不正に投稿した可能性がある』として調査を開始し、さらに公正な入試を妨げる偽計業務妨害罪の疑いで京都府警に告訴も視野に入れて被害届けを出すとしている。
 手口は、文系数学全部と英語の試験問題の一部が検索大手ヤフー内の「ヤフー知恵袋」というサイトに投稿されたというものである。投稿者は「aicezuki」というハンドルネームで携帯電話からアクセスされていた。これに対して、回答は複数の名前で寄せられていたという。
 さらにこのサイトの記録などから、京大の他に同志社大、立教大、早稲田大の入試でも同じハンドルネームで解答依頼があったことが判明した。
 ところで試験官の目が光る中で、試験中に長文の試験問題を携帯電話で流すことは可能であろうか。試験官に隠れて短時間に文字を入力したり、問題を撮影するなどということは至難のことと思われる。しかし現実にあったのだから周りの目を盗んでやった人物がいることは間違いない。
 それにしても昔の古典的なカンニングから考えると、いかにも現代のネット社会を象徴したものである。京大では、それなりの試験官を配置し、携帯電話の所持を禁じている中、こんなカンニングは想定外であったのであろう。もっとも報道によると、韓国では数年前にネットを利用した大規模なカンニングが起こり大問題になったことがあるそうで、その教訓を生かさなかった大学側の手ぬるさを責める記者もいた。
 京大も他の私大も、このことで入試を反古にする考えはないそうだが、こんなことまでして大学に入ったものは、永久にその罪に責められるのではないか。いや、そんなことで悩むような人間はそもそもこんなことをしないか。

ハンドルネーム「icezuki」の解読
  ネット上では「アイスズキ」「スズキアイ」という名前や「アイス好き」という推理のほか、うがったものとして、逆からローマ字読みすると「いくぜCIA」になるという指摘もあるという。案外これが正解かも。

NZ地震 発生から72時間、日本人不明26人!!

2011-02-25 18:49:54 | Weblog
2011.2.25(金)
 2月22日午後0時51分、ニュージーランド南島のクライストチャーチ郊外5キロ、深さ4キロを震源とするM6.3の大きな地震が発生して早や3日がすぎた。M6.3という地震の強さの割りにビルの倒壊が多く、その下敷きで犠牲者となった死者は113人に上ったと伝えられている。
 今回の地震では日本人の被害者が多く、特に外国語研修のために滞在中の若い学生らが被害を受けた。日本人多数が閉じ込められたと見られる語学学校「キングズ・エデュケーション」が入居するCTVビルはほぼ完全に倒壊し、収容された遺体は47人、25日現在依然として70人以上が閉じ込められていると報じられている。安否不明の邦人は、富山外国語専門学校の20歳前後の若者のほか、ワールドアベニューというあっせん会社を通じて外国語を研修している30歳前後の女性ら26人に上る。
 生き埋めになった場合、発生から72時間を過ぎると生存率が大きく下がるといわれており、日本や諸外国からの救助隊数百人が懸命の捜査活動を行っているが、日本人の安否は依然として判明していないらしい。
 ニュージーランドは日本とよく似た気候、風土をもち、自然豊かですみ易いといわれて日本人の移住者も多いと聞く。筆者もかつて旅行したことがあるが、住むならここかという印象を持った覚えがある。
 今回災害に巻き込まれた人は、語学を学ぶ若い人たちが多かったという点で意外な思いを持った。英語を学ぶならアメリカかイギリスという単純な話ではないらしい。ニュージーランドも英語圏だから、安上がりで住みやすいとなればプロモートする会社が目を付けるのは尤もではある。今回はそれが裏目に出た。地震は地震国でない限りどこにいても遭遇する可能性はある。被害者は気の毒としか言いようがない。あとは無事を祈るのみである。


金子勝氏の論壇時評

2011-02-24 13:17:51 | Weblog
2011.2.24(木)
 2月23日付け中日新聞夕刊に、慶応大学教授の金子勝氏が二人の評論家の政治評論を紹介している。
 そのうちの一人、山口二郎氏の言葉が面白いので引用する。「国政を担う二大政党があまりに無力で、国民の期待を裏切っているために、地方政治では、既成の政治の破壊だけを売り物にする怪しげなリーダーが出没している。パンとサーカスで大衆を扇動するポピュリズムに、政党政治が自ら道を開く瀬戸際まで来ている。通常国会では、予算や予算関連法案をめぐって与野党の対決が深刻化し、統治がマヒ状態に陥る可能性もある」

 もう一人の保阪正康氏は「最近の政党が劣化した原因」は「小泉政権による郵政選挙」であり、その原形は「東条内閣は非推薦候補を落とすため、その候補の選挙区に学者、言論人、官僚、軍人OBなどの著名人を『刺客』としてぶつけた」翼賛選挙に求めることができるという。

 金子氏は、「小泉『構造改革』を批判して政権についたはずの民主党政権が、小泉「構造改革」路線に非常に近づいていると指摘し、現在の政治情勢を、まるで戦前の二大政党制の行き詰まりを再現しているようだ」と指摘する。
 また「現状で総選挙が行われて自民党が勝っても、政権の構成次第では様相を変えた衆参ねじれ状態になり、また野党が再び問責決議を繰り返す状況になりかねない。このまま政党政治が期待を裏切っていくと、人々は既存の政党政治を忌避し、わかりやすい言葉でパッシングするようなポピュリズムの政治が広がりかねない。……それはますます政治を破壊していくだろう」と指摘する。

 分かりやすく参考になる意見である。


上野動物園に3年ぶりのパンダ

2011-02-22 22:44:59 | Weblog
2011.2.22(火)
 現在、日本国内でジャイアントパンダが見られる施設は神戸市立王子動物園の1頭と和歌山県白浜町にあるアドベンチャーワールドにいる8頭の2ヵ所のみである。
 東京の上野動物園では、2008年4月に雄の陵陵(リンリン)が22歳余で死んでしまっていた。そこで新たに中国からつがい一組を借り入れる契約が成立し、21日夜遅く上野動物園に到着した。名前は雄が比力(ビーリー)、雌は仙女(シィエンニュ)という。これを迎えた報道陣は上野動物園始まって以来の多さだったそうである。パンダの人気は依然として衰えていない。なにしろ客寄せパンダと言われるぐらいだから、入場者の減少に悩む上野動物園の力の入れようも分かるというものだ。
 ところで、上野動物園に初めてパンダが来たのは1972(昭和47)年で、カンカンとランランの2頭であった。テレビで報道された当時の熱狂振りは今でも鮮明な記憶として残っている。
 カンカンとランランは子どもを生む前に死んでしまったが、次のフェイフェイとホアンホアンの間には子どもが生まれたりして生存が続いていたが、2008年4月にリンリンが死んで上野動物園では途絶えていたものである。
 パンダは絶滅危惧種であり、この新たなつがいで子どもの誕生を見ることが出来るかどうか日中両国の友好のためにも成功を祈りたい。

10数年ぶりに名古屋港海釣り公園に行く

2011-02-20 12:09:24 | Weblog
2011.2.20(日)
 1959年9月26日の伊勢湾台風を契機に名古屋港全体を高潮から守るとして建設されたのが、いわゆる知多堤、中央堤、鍋田堤の巨大な防潮堤である。
 知多堤と中央堤の間および中央堤と鍋田堤の間は巨大船も通行できるような航路となっている。
 この三つの堤は、出来た当時から絶好の釣り場として立ち入り禁止もなんのその、長い間釣り好きの市民に利用されてきた。立ち入り禁止区域だけに、堤防先端から落下して死亡するという事故も時折おこった。
 このため名古屋港管理組合は知多堤について1992(平成4)年、延長約1300メートルの釣り場として整備し、名古屋港海釣り公園として開放することとした。
 海釣り公園となってから、この釣り場は一変した。家族、恋人同士などの遊園地と化したのである。釣り場だけでなく、パターゴルフ場や幼児用の遊具も整備された。休日などは釣り場は家族連れであふれ、釣り師にとっては敬遠せざるを得ない釣り場となってしまった。
 以来、筆者もほとんど出かけることもなかったが、つい2~3日前の中日スポーツ紙に、この時期にクロダイが爆釣しているという記事を見て、昨日19日夕方、久しぶりに出かけてみた。
 まず、無風、ベタ凪の状態と、新聞報道のせいか、釣り人であふれていたのには驚いた。開放される以前は、冬場のこの時期こんなに混んでいることはなかった。しかし、来た以上は竿を出すこととし、午後9時までの約5時間、竿先を眺めていたが、当たりらしい当たりは一度もなく、結局無念の帰路についた。
 しかし、月夜に照らされた海と照明に輝く名古屋港の夜景は美しく、再度の挑戦の意慾は湧いた。もう少し暖かくなればいよいよ乗っこみの時期である。

最近気になる出来事、腹の立つこと

2011-02-17 22:53:33 | Weblog
2011.2.17(木)
 当ブログは、身の回り、世間の出来事を日記風に記すこととしているが、最近とみに暗い出来事、腹のたつことが多い。
 各地の養鶏場で鳥インフルエンザによる鶏の大量死が発生し、感染防止のため発生箇所の鶏はすべて殺処分しなければならないという事態が発生している。ここ愛知県でも豊橋や新城で発生し、15日には三重県紀宝町の養鶏場でもインフルエンザウイルスを検出したため6万7千羽を殺処分した。ウイルスを検出するとその地域の移動が制限され、鳥や卵の出荷も止まる。地域経済に与える影響は大きいし、発生農家の悲しみ・苦しみは計り知れない。

 霧島山の新燃岳が噴火を起こして早や3週間を超えた。降灰による被害は甚大で、市民生活に大きな影響を与えている。今日から明日にかけてまとまった雨が降る予報から土石流や泥流災害も予想され、住民の避難も始まったと報じられている。300年前の江戸時代にも新燃岳の噴火記録があるが、その時は噴火が1年にもわたって続いたというから地域の人たちの苦悩は大きい。
 宮崎県などは鳥インフルと火山爆発とのダブルパンチでお気の毒の一語だ。

 鳩山由紀夫前首相が米軍普天間飛行場の沖縄県内移設の理由に挙げていた抑止力の維持は『方便』だったと発言した。日本全国民があっけにとられたし、これほど沖縄県民を愚弄する発言はない。野党は勢いづくし、与党は打ち消しに懸命だ。いよいよ政権は末期症状に追い打ちをかけられ、風前の灯とはこのことを言うのであろう。

 統一地方選がいよいよ4月に迫ってきた。ここに来て愛知・名古屋の現職議員が河村・大村のタッグによる地域政党「減税日本」「日本一愛地の会」へ鞍替えする動きが出てきた。当選するためには信念などどうでもよい。僅かな減税に釣られる市民も情けないし、中京都構想などという意味不明な言葉に幻想を抱く時の勢いが恐ろしい。

 今日にニュースでは、民主党執行部が小沢氏を党員資格停止しようとしていることに対して、小沢系の若手議員16人が反発し、衆院の新会派結成届けを出したと報じられている。いよいよ民主党は分裂含みの局面を迎えた。あの政権交代の熱気はいまや完全に雲散霧消した。

菅内閣支持、風前の灯の19%

2011-02-13 21:16:41 | Weblog
2011.2.13(日)
 先週の土曜日、弟の家が火災に遭うという事故があってその援助に奔走された。弟にとって息子の命にもかかわる大怪我が心を不安定にし、住まいの確保から火災現場の始末、近隣への配慮など急いで処理しなければならないことばかりで、あっという間の1週間であった。
 この間、エジプトの政情不安がピークに達していたが、12日になってついにムバラク大統領(82)が辞任し、一区切りがついた。
 一方国内では、共同通信社が11、12日の両日に行った全国世論調査によると、菅内閣の支持率は19.9%と1月中旬の前回調査から12.3ポイント下がり、菅内閣発足後最低を記録することとなった。不支持率も53.9%から63.4%に上昇した。
 2011年度予算関連法案は衆参ねじれ国会で頼みの公明党や社民党の協力が得られる様子がなく、さらに強制起訴された小沢一郎氏の対応をめぐっても菅首相の指導力は見えてこず、もはや菅内閣は末期的症状である。
 この先、予算は通ってもその関連法案が通る見通しは全く見えない。そうした与野党激突の中で、4月の統一地方選で民主党政権が勝てなければ内閣の崩壊は不可避だ。
 政党は違っても安倍、福田、麻生、鳩山と短命内閣が4代続いた。菅内閣も今や風前の灯である。諸外国から見れば日本の政治情勢を理解することはとうていできないであろう。
 うつろ気な世論とそれを煽るマスコミ、大相撲問題に見られるように何事も徹底的に追求しなければ済ませない国民性にはいささか疲れる思いである。

大村氏、河村氏圧勝

2011-02-07 21:10:52 | Weblog
2011.2.7(月)
 愛知県知事選、名古屋市長選、名古屋市議会解散の是非を問う住民投票のいわゆるトリプル投開票が昨日(6日)、行われた。
 結果は、マスコミが予想していた通り大村氏と河村氏が当選し、それも他の候補を大差で圧倒しての勝利であった。
 知事選も市長選も大村氏と河村氏の得票数は他の対立候補の合計数をいずれも超えるという驚異的なものである。
 しかし、一律10%の減税といい、中京都構想といい、方や一見人気取りの票集めであり、方や幻想で煙に巻く目くらましの何ものでもない。それにもかかわらず人々はこの並外れたパフォーマンスの魅力に取り付かれたとしか思えない力と勢いをこの二人に与えてしまった。
 ここで改めて東大大学院教授姜尚中さんの忠告が耳に響く。『万事にわたって世論が「神の声」となる社会に危うさを感じます。……』
 しかし人々の心は移ろい易い。小泉郵政改革人気といい、民主党の政権奪取の高揚感といい、はかない運命を辿った。河村人気の風船はどこまで上がるのであろうか。

不幸はいつ降ってくるか分からない

2011-02-06 16:48:03 | Weblog
2011.2.6(日)
『天災は忘れた頃にやってくる』とは寺田寅彦の言葉として有名だが、地震、台風、豪雨、火山噴火など最近は忘れるいとまもないうちに次々と襲ってくる。また人間の不幸などというものはいつ襲ってくるか分からない。
 昨日午前10時過ぎ、名古屋市内に住む弟の家が火災に遭って全焼した。ひとり、家の中にいた弟の次男が逃げ遅れ、3階から飛び降りたためほぼ全身にわたる複雑骨折の重傷を負った。昨日の夕方から深夜にわたる大手術で大きな骨折部分の修復を行ったが、残りの部分は自己呼吸ができるようになってから再度試みると担当の医師は言う。
 弟にとって、火災で家を失ったこともさることながら、息子の命が危ないなどということの不幸は耐え難いものであるに違いない。弟の妻はすでに10年ほど前に、いわゆるB型肝炎による肝硬変で亡くなった。北海道出身のその妻は、若い時の予防接種がもとでB型肝炎に罹り、B型肝炎訴訟に加わっていた。
その解決を見ることなく弟の妻は亡くなった。不幸は一つのところに集まるのであろうか。
(なおこの訴訟については、去る1月28日に細川厚生労働大臣が裁判所の和解案を受入れることを表明しており、今後の基本合意が課題となっているところまできた。)
 火事というものは、僅かな時間で住むという人間の基本的営みの一つを奪ってしまう。その日から眠る場所を失う。次男の命を気遣いながら兄、妹ととの3人が暮らせる場所を確保することがとりあえず必要である。他の兄弟もいるが、一家3人を受け容れる余裕のあるものはいない。
 ここで行政の役割が求められる。こうした事態の緊急避難としてどの市町村もそれなりの制度を持っている。被災者の期待と制度のマッチングがうまくいくとき、あるいは折り合いがつくとき生きた行政となる。
 果たしてどうなるであろうか。


大相撲崩壊の危機はらむ仰天の八百長発覚!!

2011-02-04 10:02:05 | Weblog
2011.2.4(金)
 大相撲内部での野球賭博問題が一区切りついたと思っていたら、今度は勝負に八百長があったというとんでもないことが証拠つきで明らかになったというから驚きである。
 八百長問題はずっと昔から噂があり、特に週刊誌などからは格好の特集記事として取り上げられてきた。こうした外部からの指摘や内部の力士による八百長告白に対しても、相撲協会は名誉棄損で訴えるなどして頑強に否定し続けてきた。スポーツにおける八百長はあってはならない根幹にかかわることだからということを、協会としても認識していたからであろう。
 それが今回は、明快な証拠を突きつけられて3人の現役力士が八百長を認めてしまったのである。明るみに出た発端は、昨年の野球賭博問題にあった。事件の捜査のために押収されていた携帯電話機を調べているうちに、現役十両力士ら4人が勝ち星の売買をしていたことをうかがわせる生々しいメールのやり取りを発見したというのである。その内容はテレビや新聞などメデイアで詳細に報じられている。力士らも過去のメールのやり取りまで、記録として残ってしまうとは知らなかったのであろう。便利な機器の発達のお蔭でとんでもない番狂わせにあってしまった。
 こんな証拠を突きつけられては、相撲協会側もさすがにぐうの音もでない。早速、外部委員による特別調査委員会を設置して調査に入った。野球賭博では大関の琴光喜関などを解雇で対処したが、今回は最も重い除名にする方向で検討している模様である。
 しかし外部からの協会に対する厳しい声は日が経つにつれ増幅している。日本相撲協会の公益法人認可を取り消すだの、総理大臣杯の授与を見送るだの、それ以前に春場所の開催自体も難しいだの、さらには『国技』としての大相撲の存亡にも発展しかねない勢いである。
 日本人の悪いところは、何かことが起こるとある流れに乗せられてトコトン追いつめる癖がある。確かに八百長などというものは、真剣に闘っているものと信じて楽しんでいる国民を180度裏切る背信行為であることはいうまでもない。
 だから今回は、春場所など開くことなく、真剣に考え、今度こそ徹底的に膿を出し切って新生大相撲に生まれ変わるという理性ある大人の解決策を見せてもらいたい、と願わずにいられない。