名古屋から発するブログつぶて・凡人のひとりごと

身の回り、世間のできごとをを日記風に記す(紙つぶてならぬブログつぶて)。

今日は『ピースあいち年末祭』

2009-12-13 18:25:39 | Weblog
2009.12.13
 2009年も残り少なくなった今日(12月13日)、筆者の関わっている「戦争と平和の資料館ピースあいち」では、かねてより準備してきた『ピースあいち年末祭』を開催した。
 何よりもピースあいちの存在を訴えるとともに、12月8日から始まった「ピースあいち所蔵品展」のPRも兼ねて賑やかに「お祭」として取り組んだものである。
 プログラムは、東京在住のピアニスト安孫子和子さんによるピアノコンサート、戦時食であったすいとんを食べる体験、不用品を持ち寄ってのバザー、常設展、および所蔵品展の無料開放である。
 10時半にオープンしたピアノコンサートには狭い1階のホールに130名を超える人で超満員の中、安孫子さんによってモーツアルトのピアノソナタやシューベルトのアベマリアなどを45分間にわたってしっとりと演奏していただいた。
 11時半から始まったすいとん体験には長い列ができて、100食限定のすいとんはたちまち底をついた。また、バザーにも多勢の人たちが集まってほぼ完売できた。
 日頃は団体の入場がないと数人から10人前後の来館者しかない静かな館であるが、今日は久しぶりに300人を越える多勢の人たちで賑わった。こうした施設は何もしなければ忘れられてしまう宿命を持っており、小さな活動の積み重ねによって存在を訴えていくことも厭ってはならない。
 会員の会費や多くの人たちの寄付で賄い、全員がボランティアで運営しているこうした施設の厳しさを感じながらも充実した1日であった。
 

今年の漢字一字は『新』

2009-12-12 07:46:28 | Weblog
2009.12.12
 一年の世相を表わす漢字を公募で選ぶ恒例の『今年の漢字』が11日、京都の清水寺で発表され、2009年の漢字に『新』が選ばれた。
 日本漢字能力検定協会が毎年12月12日の「漢字の日」に発表しているもので、1995年から続いており今年で15回を数える。
 日本漢字能力検定協会といえば、理事長親子による不正経理問題で世間を騒がせたことが記憶に新しい。
 さて今年の『新』の文字は、政権交代による新政権発足、新型インフルエンザ、イチローや石川遼選手の各種の新記録達成などから選ばれたという。
 俳優の松方弘樹さんは、昨年に続いて今年も300キロを越える巨大まぐろを釣り上げたことから、彼にとっての一文字は『鮪』に尽きるとした。もっともである。
 この行事が始まった1995年は阪神淡路大震災があり、オウム真理教によるサリン事件などがあり、『震』の字になった。また昨年は、オバマ米大統領のChangeなどから『変』、2007年は頻発した食品偽装事件などから『偽』となったことが思い出される。

 またこれとは別に住友生命保険が10日、一年の世相を振り返る『創作四字熟語』を発表した。こちらの方は今年で20回目を数え、全国から6085作品が寄せられた。政治、経済、社会、国際情勢、文化、スポーツ、流行・芸能の7ジャンルに分けて優秀作品を選別するが、今年は特に政権交代が注目を集め、「政治」をテーマとした四字熟語が最も多かったという。
 ① 顔面総白(顔面蒼白) 新型インフルでどの顔も白いマスク、マスク。
 ② 遠奔千走(東奔西走) 土日の高速道路料金が遠くまで走っても1000円。
 ③ 秋休五日(週休二日) 今年の秋の連休は5日間のシルバーウィーク。
 ④ 一票両断(一刀両断) 一票が政権を代えた。
 ⑤ 司民参加(市民参加) 裁判員制度始まる。
 ⑥ 薬禍騒乱(百花繚乱) ノリピーなどによる薬の問題が次々発覚。
 ⑦ 始終婚活(死中求活) 婚活の話題多し。
 ⑧ 非核大賞(比較対象) 「核なき世界」を目指すオバマ大統領にノーベル平和賞。
 ⑨ 五輪夢終(五里霧中) 東京、2016年のオリンピック誘致、夢と消える。
 ⑩ 電圧速帝(電圧測定) ボルト選手、100メートル世界最速。

いまだに続くオウム事件の裁判

2009-12-11 08:56:02 | Weblog
2009.12.11
 昨日(10日)、オウム真理教の元幹部井上嘉浩被告(39)の上告審判決で、最高裁は上告を棄却した。これでやっと、一審の無期懲役判決を破棄し、死刑を言い渡した二審東京高裁判決が確定した。
 オウム事件は1995年の地下鉄サリン事件や弁護士一家殺害事件など多くの残虐な事件を起こして世間を震撼とさせた一連の犯罪である。
 あれから早や14年も経つが、これまでに元代表の麻原彰晃(54)ら8人の死刑が確定しており、この井上被告を加えて死刑確定囚は計9人となる。
 この井上被告の弁護団は「マインドコントロールの影響下にあった」として死刑回避を求めていたが、判決では「残虐で非人道的な犯行態様と結果の重大性は比類がない。上位の教団幹部の指示で各犯行を行ったことや事実関係を供述して事件の解明に貢献したことを考慮しても、死刑とした二審の判決はやむを得ない」として死刑を言い渡した。
 ところでオーム事件での死刑確定囚は9人にも達したが、これまでそれが執行されたという話しは聞かない。一体どうなっているのであろうか。死刑の執行には時の法務大臣のサインがなければ不可とされているが、政権が変わって現在の法務大臣は弁護士出身の千葉景子氏である。千葉氏は、死刑廃止を訴えているというらしいからその任期中にサインをする保証はない。はたして千葉氏は、信念は信念、職務は職務と割り切って職務に忠実になれるか。もし、千葉氏が信念に従うとして執行すべき法務大臣としての職務を放棄したら、千葉氏は法務大臣の資格がないものというべきである。民主党政権としても、はたしてどうするか目が離せない。

河村名古屋市長のパフォーマンス

2009-12-10 20:03:25 | Weblog
2009.12.10
 名古屋の河村市長当選の原動力となった市民税減税条例案が市議会で修正のうえ可決された。市長提案の原案は金持ち優遇だから低所得者への減額を大きくするというものである。
 普通ならこれで終わりで、めでたく日本初の市民税減税が名古屋から生まれることになるのだが、一筋縄では終わらない河村市長は『(議会は)趣旨が分かっていない』として直ちに再議に付して修正条例を廃案にしてしまうという。 
 河村原案はとにかく一律10%減額するというものである。1億円の納税者は1千万円減額されるが、1万円の納税者は千円に過ぎない。勿論生活保護世帯や非課税世帯はそもそも納税していないのだから1円の恩恵にもあずかれない。議会はこれを金持ち優遇として、たとえば一律3千円の均等割り額を2900円減額し、すべての納税世帯は100円の均等割り額を納めればよいとした。
 これもいかにも中途半端な減税案である。100円を徴収するぐらいならいっそタダにした方がよい、徴税コストの方がはるかに高くかかってしまう、と河村市長は猛反発してみせた。そして拒否権にあたる再議に付し、臨時会を招集する考えを明らかにしたというのである。
 しかし再可決には定数75の三分の二以上の賛成が必要だが、自・公・社民の三会派は計38議席しかなく、廃案となる可能性の方が大きい。不思議なことにそうなった場合は、自民党は『廃案になったら原案に賛成する』と言っているそうだから結局市の原案が成立する見通しというわけである。
 河村市長の驚くべき粘り腰である。
 さらに、今議会では「地域委員会」のモデル実施を盛り込んだ補正予算案も可決した。しかし、議員の定数や報酬の半減などの議会改革案を盛り込んだ「政治ボランティア条例」を継続審査にしたことが議会としての僅かな抵抗であった。
 河村市長の木曽川道水路建設および陽子がん施設の建設の見直し、天白区里山の保存などびっくりするような、しかし新鮮な感覚に共感を覚えたものであるが、議員数の半減・小選挙区の実施などタダ安上がりだけを狙う感覚には愕然としてしまう。この人は民主主義の何たるかを理解していないのではないかと疑ってしまう。
報酬は半額でも三分の一でもよい。しかし議員数を劇的に減らすとどういうことになるか、しっかりと議論しないといけない。。
 河村市長のワンマンぶりとそれを妄信するサポーターの動きに注目である。

混迷の普天間移設

2009-12-07 21:07:00 | Weblog
2009.12.7
 沖縄の米軍普天間基地の移設問題が連日の如く報道されている。
 そもそも普天間飛行場移設問題は1995年9月に起こった米兵による少女暴行事件をきっかけに沖縄県民の怒りを抑える手段として96年4月、普天間飛行場の全面返還を日米政府が合意したことに始まる。
 そして同年12月に普天間の移設候補地として沖縄本島の東海岸沖とされた。その後、太田昌秀知事は県内移設に反対したが、稲嶺恵一知事は名護市辺野古沿岸域に移設することを表明した。
 さらに、日米両政府は2005年、普天間基地の移設先をキャンプシュワブ沿岸部に変更することで合意した。
 普天間基地を抱える宜野湾市は一刻も早い移設を望んでいることはいうまでもないが、移設先として指名されたキャンプシュワブを抱える名護市及び宜野座村の住民は強く反対している。
 民主党政権は普天間基地の県外・国外移転をマニフェストに掲げてきたが、ここにいたって迷走してしまっている。
 岡田克也外相は一時、嘉手納基地への統合案の検討を表明したが、地元の猛反発にあってしまった。北沢俊美防衛相は日米で合意済のキャンプシュワブ沿岸部を主張しているようだが、鳩山首相は煮え切らない。結局、年内決着は見送ることとされた。
 日本における米軍基地の歴史・現状、沖縄県民の願い・感情などから推し量れば、もはや県内移設はあり得ない。また国内の他の場所など誰が考えても受け入れるところなどどこもない。
 そうなると①鳩山政権は米側と自民党政権で合意した現行案を受け入れる ②米側が鳩山政権と新たな移設先を再検討するの二つしかない。②の場合は国外(例えばグァム)への移設しかないといってよいだろう。 
 米側は現行案が呑めなければ移設計画は白紙化し、普天間基地をそのまま残す、と脅かしているようだが、何よりも民意を尊重するという立場に立つならば、そんなことでは国民の支持は得られない。こうした民意を受けて政権が交代し、民主党政権が生まれたことをアメリカ自身も認識してこそ真の日米同盟ではないか。
 鳩山首相が国外移転またはそれに順ずることを言えるかどうか、その力量が問われているし、また多くの国民はそれを期待している。


サッカーW杯 日本は強豪揃うE組

2009-12-05 18:50:45 | Weblog
2009.12.5
 2010年6月11日開幕のワールドカップ南アフリカ大会の一次リーグ組合せ抽選会が4日、南アフリカケープタウンで行われ、日本はオランダ、カメルーン、デンマークと対戦するE組に入った。
 一次リーグは出場32チームを4チームずつA-Hの8組に分け、各組の上位2チームが決勝トーナメントに進出する。
 日本の対戦相手の3チームはいずれも世界ランキングで日本より格上だ。日本の43位に対し、オランダが3位、カメルーンは11位、デンマークは26位である。
 素人から見ると、とても勝ち目がないと思えてしまう。しかし、岡田武史日本代表監督は『相手の力はどこもちょっと上だが、十分対応できる範囲。悪くないグループ。われわれはベスト4を目指そうとやっているし、それを変えるつもりはない』と強気である。
 日本の緒戦はカメルーンであるが、一次リーグを突破するには最低でも引き分けて勝ち点1を取ることだという。日本とカメルーンの過去の対戦成績では日本の2勝1分けだそうだから、ランキングにそうとらわれることはないのかもしれない。
 その上で、デンマークにきっちりと勝てれば、決勝トーナメントへの進出も夢ではないということか。
 ちなみに、アジア勢のうち韓国はアルゼンチンの属するB組、北朝鮮はブラジル、ポルトガルの属するG組である。いずれにしろ、八つのシード国のどこかに入るのであるから、どこに入ったにしろ勝ち抜くのはむつかしい。果たしてどうなるのであろうか。

ユニクロのヒートテック

2009-12-04 12:01:50 | Weblog
2009.12.4
 寒さに弱い者にとって冬はつらい。8月も末になってくると早くも秋を通り越して冬の到来を予感するようになる。
 12月に入ると暖かい冬といっても、さすがに朝の寒さは身にこたえるようになる。今日のような西高東低の典型的な冬型の気圧配置になると、陽は輝いても冷たい風が強く吹き、外に出ると思わず体を丸めてしまう。
 そういう話をしていた時に友人が『ユニクロのヒートテックがいいよ』といった言葉が頭に残り、一昨日近くのユニクロ店でそのヒートテックの下着を買ってきた。
 ユニクロによると、暖かい理由はからだから出る水蒸気を繊維が吸着し、発熱する、さらに繊維と繊維の間の空気の層が、発生した熱を外に逃がさないからだという。その他、吸汗速乾、抗菌、身体にフィット、静電気防止、形状保持などの機能にも優れていると自画自賛している。
 確かに、シルクのようなサラリ感があり、肌触りもよい。伸縮性もあって体にフィットしてくる。これで、1500円は安いといってよいであろう。ただ寒がりの筆者にとって、他の下着と段違いの暖かさを感ずるというほどではない。もう少し様子を見る必要がある。

 ところでユニクロといえば、この業界で一人勝ちの好成績を挙げていることはいまや評判である。衣料品の売上げでは8月以来連続4か月増加が続いているという。百貨店やスーパーなどがデフレ状態の中で売上げの減少に苦労している中で、ユニクロは廉価を貫きながら良品を提供している姿勢が特に若者に支持されているのであろう。

沖縄返還密約訴訟 ついに元政府高官が密約を認める

2009-12-02 14:16:23 | Weblog
2009.12.2
 1972年の沖縄返還にからみ、日米両政府が交わしたとされる密約文書の開示を求めた訴訟の裁判が12月1日、東京地裁で始まった。
 ここで特筆すべきは、当時の交渉担当者だった吉野文六元外務省アメリカ局長(91)が、日本政府が一貫して否定してきた密約の存在を法廷で認めたことである。
 この密約訴訟では、①米軍用地の原状回復補償費400万ドルを日本が肩代わりする。②米短波放送「ボイス・オブ・アメリカ」中継局の国外への移設費用1600万ドルを日本が負担する。③沖縄返還協定で決められた米への支出金(3億2000万ドル)を大きく上回る額を日本側が負担する。― の三つの密約に関する日米間の合意文書の開示を求めている。
 吉野氏は法廷で、このうち①と②の合意文書の存在を認めたとされる。米側公文書にある署名の「BY」のイニシャルは自分が署名したものだと証言したという。これはもう決定的な証言である。
 1972年当時、この訴訟の原告でもある元毎日新聞記者西山太吉氏(78)は外務省機密漏洩事件で訴追された。この時、西山氏は外務省の女性職員とのスキャンダルを暴露され、密約の存在を暴くという勇気ある人というより、何か胡散臭い人という印象を持ったものである。西山氏は女性職員とともに国家公務員違反の罪に問われ、一審では無罪となったものの、二審では執行猶予付き有罪判決を受け、確定してしまった。この裁判の中では、吉野氏は密約の存在について『覚えていません』『分かりません』として密約を否定してきた経緯がある。
 西山氏と吉野氏という37年前は敵対的な関係であったものが、今回の証言を通じて、二人は歩み寄り、固く握手し、肩を抱き合った、と報じられた。
 37年という年月を経てなぜ吉野氏はこのような証言をしたのであろうか。『過去を忘却したり、歴史を歪曲しようとすると、その歴史を作る国民のためにマイナスになると思う』と会見で語ったという。
 さらに、37年前の証言については『当時は政府が「否定しろ、否定しろ」で一致していた。検察官も政府側の役人で、(自分が認めても)偽証罪という形にしたと思う』と振り返った。
 吉野氏は既に91歳である。この年齢にしてこのような心境になったのであろうか。あの戦争の語り部たちは、多くの人が長い間沈黙を続けてきた。しかし、最近になって多くの人が語り手となって登場してきている。その心情はよく分かる。
 それにしても吉野氏の勇気には心から頭が下がる思いである。

今年の新語・流行語大賞の年間大賞は『政権交代』

2009-12-01 19:02:52 | Weblog
2009.12.1
 師走の風物詩となっている「2009ユーキャン新語・流行語大賞」が1日、発表され、年間大賞に『政権交代』が選出されたと報じれらている。
 『政権交代』は8月の衆議院選挙で民主党が圧勝し、日本人が実際の意味での政権交代を初めて味わった、強烈な印象を残している言葉である。
 ただ『政権交代』という言葉は状況を表わす言葉であり、、流行語というにはしっくりこないきらいがある。その意味では、『事業仕分け』とか『子ども店長』の方がしっくりくる。それにもかかわらず大賞に選ばれたのはその印象の強さであろう。その点では文句のつげようがない。
 トップテンに選ばれた新語・流行語は次のとおりである。
・政権交代(鳩山首相)
・子ども店長(加藤清史郎)
・事業仕分け(行政刷新会議と事業仕分け作業チーム)
・新型インフルエンザ(厚生労働省医系技官)
・草食男子(小池徹平、深澤真紀)
・脱官僚(渡辺喜美衆院議員)
・派遣切り(関根秀一郎、派遣ユニオン書記長)
・ファストファッション(益若つばさ)
・ぼやき(野村克也)
・歴女(杏)

 なお2009年の新語・流行語にノミネートされた60語の中には、上記トップテンよりなるほどと思われるものがいくつかある。
 例えば、
・エコカー減税 ・エコポイント ・1000円高速 ・定額給付金 ・年越派遣村 ・派遣切り ・婚活 ・裁判員裁判 ・チェンジ ・パンデミック ・ ばらまき などである。
 いずれにしろ、2009年の世相をよく表わしていることに変わりはない。