名古屋から発するブログつぶて・凡人のひとりごと

身の回り、世間のできごとをを日記風に記す(紙つぶてならぬブログつぶて)。

千葉県知事に森田健作氏当選

2009-03-30 19:43:38 | Weblog
2009.3.30
 衆院選が取りざたされる中、その前哨戦ともいえる千葉県知事選挙が29日、堂本暁子知事の任期満了に伴って投開票された。
 結果は無所属新人で俳優の森田健作氏(59)が、民主党など推薦の吉田平氏や関西大教授の白石真澄氏(50)らを破り初当選した。
 西松建設の巨額献金事件で民主党の小澤一郎代表の公設第一秘書が起訴されて以降、注目を集めた初の大型選挙である。
 今回の選挙は、名古屋からは遠い地域での選挙で詳しいことは分からないが、政党の支援が複雑な経過をたどった。
 まず自民党は麻生政権への批判の高まりなどを受けて、民主、公明との三党相乗りで白石氏の擁立を模索したが失敗。最終的には自主投票として、森田、白石、吉田の各氏を支援するという信じられない三分裂となった。
 また民主党はその白石氏の推薦を取り消すなど混乱した後、吉田氏を擁立、吉田氏を後継指名した堂本知事の支持者らと連携して戦った。
 取り残された白石氏は、自民の一部と公明県本部の支援を受けたものの、結局無所属で立候補するハメになってしまった。
 結果は、森田氏が1,015,978票、吉田氏636,991票、白石氏346,002票、共産推薦の八田英之氏136,551票となって、森田氏の圧勝であった。なお、これだけの激戦にもかかわらず投票率は45.56%という低投票率である。
 今回の選挙で一番ダメージを受けたのは民主党である。西松建設巨額献金事件で自らの公設第一秘書が起訴されながら続投を表明した小沢一郎代表への有権者の反発は間違いない。この結果で、いったんは収束した代表の辞任論が再燃するのは必至であろう。鳩山幹事長は敗北の後、『一致結束してさらに信頼される党へと成長し、政権交代を成し遂げるため、全力でまい進する』と言っているが、これは代表の秘書逮捕という出来事の大きさを掴み切っていないということにほかならない。小沢氏の辞任しない言い訳は有権者の空気が読めていないものであり、そのことに対する小沢氏への反発が今回の選挙結果ではないであろうか。このあたりをもっと真剣に考えないと、4月12日の秋田県知事選、26日の名古屋市長選など重要な地方選挙においても、決して楽観は許されない。
 政権奪回を目指す民主党にとって、まさに剣が峰に立っていることの自覚が必要である。
 

釣り仲間の現役退任釣り大会

2009-03-29 17:41:46 | Weblog
2009.3.29
 釣り仲間もほとんどが現役を退いて高齢化が進んでいる。しかしまだ現役で活躍中の仲間も数少ないがいる。そのうちの一人がこの3月末で退職するのを記念して釣り大会を行った。参加者はこのグループ15人中11人である。
 当日は、28日(土)午前6時30分 師崎・片名港出航の遊漁船に乗って、アジ、サバ釣りとなった。このグループはマダイ、ワラサなど大物釣りに出かけることが多いが、今回は一艘の船に乗るにはやや人数が多いことと、記念大会でもあり多少でも多く釣れる小物にしようとアジ、サバ釣りとなったものである。
 しかし、この日はかなりの強風に見舞われ、目標の大山沖には出かけられず、その途中、伊良湖沖合いのせぎょう瀬での釣行となった。
 強風と絶えず押し寄せる3メートル近い波で釣りにくいことはともかく、目的の大山沖まで行けなかったことが裏目に出て12時までの約5時間での釣果は最悪、アジは0~5匹、そのほかカサゴ、メバルなど合わせても1~10匹という超貧果である。自然相手の釣りはこんなものであるということはよく分かってはいても、夜の宴会は反省と愚痴で盛り上がった。そして早くも次のリベンジを誓ったのである。

政府 介護職員に公費で手当て

2009-03-27 19:49:27 | Weblog
2009.3.27
 政府与党は、給与水準が低い介護職員に対し、介護報酬とは別に公費を投入し、手当てを支給して実質的な賃上げを図る方向で検討に入ったと報じられている。
 公費の規模は年額1千億円台で、一人当たりにして月1万5千~2万円程度を2009年度中に実施するという。人手不足が深刻な介護現場への人材定着とともに、他業界からの転職者を獲得して雇用の拡大も図ろうというものらしい。
 介護職員の待遇改善については、介護報酬がこの4月から3%引き上げられることになっている。しかしこの引き上げは、介護福祉士など専門職を充実させることや経験年数を重視して、報酬を加算するというものが多く、大規模な事業所に有利な改定で、大多数の介護職員の賃上げにはつながらないとして強い批判を受けている。こうしたことから民主党など野党4党が10%の引き上げを図る『介護労働者賃金引上げ法案』を今国会に提出し、常勤で月約4万円の引き上げを目指している。
 今回の政府の提案は、こうした野党案に対抗したものであるが、一体どのような形で介護職員の給与を引き上げようというのかまるで見当がつかない。特養などの施設職員を対象と考えているのか、居宅介護まで考えているのか。また常勤か、非常勤かも大いに問題である。またいったん引き上げれば、その財源は毎年必要である。いずれにしろ、この考え方も定額給付金と同様、バラマキの類としか思えない。このようなその場限りの場当たり的な対処では、制度としての形を崩していずれ破綻する。
 保険制度による介護の社会化というこのシステムは、福祉社会における一つの革命的な制度である。この基本は決して間違っていないのだから、それを壊すような修正はすべきでない。同じ税の投入をするのなら、自己負担の1割を例えば半分にすれば、保険制度の枠内で介護職員の給与を引き上げ、しかも利用者負担を増やさずにすむやり方もあるはずである。 
 介護保険制度が、政争の具にされるのはやりきれない。

民主小澤代表 続投を表明

2009-03-25 21:52:41 | Weblog
2009.3.25
 3月24日、民主党小澤代表の公設第一秘書が西松建設からの違法献金事件で起訴された。これを受けて、小澤氏がどう出るかが注目されていたが、結局のところ続投を表明した。
 この事件に対する小澤氏の本音は、『この種の問題で逮捕、起訴は記憶にない。合点がいかない。納得がいかない』と言っているように、罪悪感は全く持っていない。しかし国民は、小澤氏のゼネコンとのつながりや、巨額の資金提供の実態を見る限り胡散臭さを感じており、続投の結論に決して納得したとは思えない。
 続投の結論を、小澤氏は『私一人で決するにはあまりに大きな問題。役員会の判断を仰いだ』と言ってるそうだが、もしそうだとすれば、党としての判断は極めて甘いと言わざるを得ない。国民が期待している小澤氏としての潔さがないし、居座りの弁明のようにも聞こえる。役員会に相談して、辞めるなと言われたから続投を決めたというような今回の姿勢を国民は決して支持しない。いっそのこと、スパッと辞めたほうが国民の抱いている小澤さんらしく、国民受けをしたに違いない。
 起訴された秘書の大久保容疑者は、強く否定していた虚偽記載を大筋で認めたと報じられている。時間がたてばたつほど事件は新たな展開をみせ、小澤氏や民主党にとってますます不利になっていく可能性が大である。
 今回の続投表明は民主党の支持率低下につながり、衆院選への影響は避けられない。さあ、どうする民主党。

WBC日本二連覇の偉業

2009-03-24 21:55:14 | Weblog
2009.3.24
 16チームが参加した野球の国・地域別対抗戦、第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は23日(日本時間24日)、ロサンゼルスのドジャースタジアムで日本対韓国の決勝戦が行われ、日本が延長十回、5対3で勝ち、大会二連覇を果たした。息詰まる延長戦に決着をつけたのは、イチローの一打だった。
今大会におけるイチローの打撃は不振を極めていた。中島や青木、城島、村田といった面々の活躍に比べて、余計に目立っていた。
 だが、イチローは『最後に神様が降りてきてくれた』と素直に喜んでいた。原監督も、イチローのこの一打を決して忘れないだろうと褒めた。
 それにしても、今回の大会はまさに日本と韓国との宿命の対決といっていいものだった。日韓とも、強豪のアメリカやキューバ、オーストラリア、プエルトリコなどを次々と破って勝ち上がり、結局最後の頂上決戦に達したのは、日韓であった。 優勝を決める最後の日韓戦は、今大会五度目の対決である。二勝二敗できた両者にとって、まさに天王山の決戦となったものである。
 全員一丸のチームワークと勝ちたいという気力がどのチームよりも勝っていたのであろう。これで、北京五輪での屈辱を晴らせた。

旧吉田茂邸が全焼

2009-03-23 16:57:45 | Weblog
2009.3.23
 22日午前6時ごろ、神奈川県大磯町の『旧吉田茂邸』から出火、木造二階建ての母屋約千平方メートルが全焼した。
 母屋は総ひのき造りの数奇屋風建築で、吉田茂元首相の養父が1884年に別荘として建てられたものだという。
 多くの政治家が『大磯参り』をしたことで知られ、『吉田御殿』とも呼ばれた。
 吉田元首相の死後、西武鉄道が取得して警備員や管理人を置いて管理していたものである。125年もたつ純和風建築物であり、重要文化財に指定されてもおかしくないものである。惜しい文化財を失ってしまった。
 神奈川県では、今月15日に重要文化財である『旧住友家俣野別邸』が全焼する火災があったばかりのうえ、07年に火災に遭った昭和初期の洋館『旧モーガン邸』も、修復中の昨年1月に不審火で全焼しているという。貴重な建物がこんな形で火災が続くと、予断を持ってはいけないが、何かミステリアスな出来事のように見えてくる。ただ、大磯署は漏電などによる失火と放火の両面から出火原因を調べているとメディアは伝えている。
 同じような火災が続かないようにするためにも、原因の究明はしっかりと行ってほしい。

老人ホームで火災 10人死亡

2009-03-21 20:25:34 | Weblog
2009.3.21
 3月19日の夜、群馬県渋川市でNPO法人「彩経会」が運営する老人施設『静養ホームたまゆら」が火災で消失、10人の老人が死亡した。
 出火当時55~89歳の男女の入所者16人と女性職員1人がいたが、入所者のうち15人は東京都墨田区から生活保護を受け、区の紹介で入所していたという。このうち2人が病院に入院中であった。
 報道によると、墨田区では一人で生活が困難な生活保護受給者の受け入れ先が区内になく、生活保護費を区が負担する形で、区外の施設に受入れを要請、たまゆら側から施設の利用を持ちかけられていたという。
 また運営しているNPO法人「彩経会」は老人施設の運営に必要な群馬県への届出をせず、いわゆる無届けで運営していた。
 入所していた老人たちは、満足に歩ける人はほとんどいなくて、女性職員一人ではどうしようもなかったと思われる。
 介護保険法上の特別養護老人ホーム(特養)や老人保健施設(老健)は慢性的に不足していて、それに代わる形で有料老人ホームが造られてきた。
 今回の場合は、そうした施設に他の自治体の生活保護費受給者を受け入れるという不思議な運用も明らかになってしまった。
 問題山積の事件である。

再々 闇サイト判決について

2009-03-20 09:05:21 | Weblog

2009.3.20 

 闇サイト事件に関して、腹の立つ記事が今朝の新聞に載っている。今回の判決で、無期懲役を言い渡された川岸健治被告(42)が中日新聞の記者の面会に応じて、『三被告が同じになるのかな、と思っていた。神田被告と同じ判決だったら控訴するつもりだった。自首が認められ、助かった』と語ったという。そして、被害者の利恵さんに乱暴しようとした川岸被告の行為が殺害の契機になったと判決が認めた点について、『全然違う。殺害までの経緯などの事実認定は検察の主張通りになっており、納得できない。検察が控訴するなら、最後まで戦うしかない』とも言っているという。
 これをみると、この男には事件への反省の気持ちはもとより、理恵さんへの謝罪の気持ちなど露のかけらもないとしか思えない。判決が出た時点で無期刑は妥当なものかなと思っていたが、こんな男を尊い血税で生かしておく必要など全くない。こんな男が牢の中とは云え、いつまでも生きているのかと思うだけで、腹が立つ。
 理恵さんの母親の富美子さん(57)が、『日本の司法では一人殺したくらいなら、「ごめんなさい」と自首すれば死刑はないのか』と不満を表明していたが、その気持ちは分かるというものだ。

 死刑反対論者たちは、いつもきれいごとでちりばめられた物言いをするが、そうした人ほど身内が残虐な被害に遭うと豹変する。

 


死刑適用の永山基準は妥当か

2009-03-19 21:51:48 | Weblog
2009.3.19
 昨日の闇サイト事件の判決は被害者が一人であったが、三人の被告に対して二人が死刑、一人が無期という内容で注目を集めている。
 これは最高裁が1983年に、盗んだ拳銃で4人を射殺した永山則夫元死刑囚に対する判決で示した死刑適用のいわゆる『永山基準』があるからである。
 その内容は、①犯罪の性質 ②動機 ③態様、特に殺害手段の執拗さや残虐さ ④結果の重大性、特に被害者数 ⑤遺族の被害感情 ⑥社会的影響 ⑦被告の年齢 ⑧前科 ⑨犯行後の情状―を考慮し、罪と罰の均衡や犯罪予防の観点からやむを得ない場合に、死刑適用が許されるというものである。
 この中で、いつも一番問題にされるのが④の結果の重大性、特に被害者数である。ここから一人の殺人では死刑の適用はないものだという慣例のようなものができあがっている。しかしこれはなんとも不思議なことである。人命は地球よりも重いというなら、一人であろうが複数の被害者であろうが、その罪の重さは変わらないというべきである。遺族にとって奪われた命は永久に帰ってこないのである。
 今回の闇サイト事件での判決は、そうした判例の流れを変えたという点で画期的なものといえる。永山基準では、一人の被害者数では結果として重大ではないようにいっているように思える。死の重さを理解していない基準というべきである。人を一人でも殺すということの重大性を考えれば、こんな基準は速やかに削除すべきである。
 今回の判決はまだ一地裁の判決に過ぎない。しかし、今回の判決が判例として定着することを期待してやまない。 

闇サイト殺人の2被告に死刑

2009-03-18 17:38:37 | Weblog
2009.3.18
 名古屋市千種区の会社員磯谷理恵さん(当時31)が2007年8月、インターネットの闇サイトを通じて知り合った三人の被告に殺害された事件の名古屋地裁判決が今日(18日)あった。
 『悪質性の高い種類の犯行で、社会の安全にとって重大な脅威であり、厳罰をもって臨む必要性が誠に高い』として神田、堀の2被告に死刑、自首した川岸被告に無期懲役を言い渡した。
 これまでの判例では、被害者が一人の場合、同種の前科があったり、仮釈放中に行った事件などでない限り死刑を回避する傾向にあった。しかし今回の場合は、殺害の態様が極めて残虐であり、闇サイトという接点だけで結びついた集団が行った社会に対する重大な脅威を与えたという点で、特異性の高い犯罪であった。
 三人とも死刑ではなかったという点で不満は残るが、無期の被告は自首して事件を解決につなげたことを配慮したことは伺いしれる。しかし、被害者が一人だけという事件で、複数の死刑を言い渡したことは評価に値する。残虐な事件はいくつもあるが、今回の事件はその残虐性において他に類を見ないといっていい。ある意味で当然の判決である。
 龍谷大学の石塚伸一教授は『『事実認定が漠然としているのに、被害者が一人の事件で死刑を適用する積極的な根拠が示されていない』と言っているが、これほど事実の明らかな事件はないのに、どこが漠然としているというのか。
 被害者の母親は三人とも死刑の判決にならなかったことに不満を表明していて、その気持ちは痛いほど分かるが、客観的にみて、納得のできる判決である。