2009.7.31
法務省は28日、三人の死刑を執行したと発表した。
山地悠紀夫死刑囚(25)は2005年11月、大阪市のマンションで姉妹2人を刺殺し、現金5000円を強奪したうえ、ライターで部屋に放火した。16歳当時の2000年7月には、金属バットで母親を殴り殺害したとして、少年院送致の保護処分を受けていた。
前上博死刑囚は自殺サイトを悪用した連続殺人事件を起こした。
山地、前上死刑囚の二人は自ら控訴を取り下げて一審判決が確定していたものである。そういう点では、この二人は潔いといってよい。
森英介法相は任期切れを前に3度目の執行で、『いずれも身勝手な理由で命を奪った残忍な事件』と述べたが、法相としては合格である。
ほかに執行されたのは、川崎市で中国人6人を殺傷した中国籍の陳徳通死刑囚(41)であった。
姉妹を殺害された父上原和男さん(60)は『気はちょっと晴れたが、許せない気持ちは変わらない』と、自宅で悲しみを押し殺して語ったという。また和男さんは『人を殺めたのだから当然。執行されても娘はもう帰ってこない』『確定から2年もかかったのは遅すぎる』と語気を強めたという。
殺人者に何の同情心も起こらないが、年頃の娘を二人も殺された父親の上原さんには心から同情する。
死刑囚についてもう一つのニュースがある。
オウム真理教元代表松本智津夫死刑囚(54)控訴審弁護団の松井武弁護士について、第二東京弁護士会は30日までに、『期限内に控訴趣意書を提出しなかったことは、弁護士としての品位を失うべき非行に当たる』として業務停止1か月の懲戒処分をした、というものである。
それにしても、オウム事件の裁判は、一応松本死刑囚の死刑が確定しているとはいえ、未だにその手続を巡って控訴審で争われているというのだから呆れるといいたい。事件からもう14年もたつ。弁護士一家の殺人やサリンによる地下鉄無差別殺人など凶悪な殺人事件を起こしながら、まだ一人も執行されていない。
精神障害を装ったり、弁護士の引き伸ばし作戦に乗って、これほど明白な事件の『最終的な決着』を見ないのは本当に腹立たしい。
法務省は28日、三人の死刑を執行したと発表した。
山地悠紀夫死刑囚(25)は2005年11月、大阪市のマンションで姉妹2人を刺殺し、現金5000円を強奪したうえ、ライターで部屋に放火した。16歳当時の2000年7月には、金属バットで母親を殴り殺害したとして、少年院送致の保護処分を受けていた。
前上博死刑囚は自殺サイトを悪用した連続殺人事件を起こした。
山地、前上死刑囚の二人は自ら控訴を取り下げて一審判決が確定していたものである。そういう点では、この二人は潔いといってよい。
森英介法相は任期切れを前に3度目の執行で、『いずれも身勝手な理由で命を奪った残忍な事件』と述べたが、法相としては合格である。
ほかに執行されたのは、川崎市で中国人6人を殺傷した中国籍の陳徳通死刑囚(41)であった。
姉妹を殺害された父上原和男さん(60)は『気はちょっと晴れたが、許せない気持ちは変わらない』と、自宅で悲しみを押し殺して語ったという。また和男さんは『人を殺めたのだから当然。執行されても娘はもう帰ってこない』『確定から2年もかかったのは遅すぎる』と語気を強めたという。
殺人者に何の同情心も起こらないが、年頃の娘を二人も殺された父親の上原さんには心から同情する。
死刑囚についてもう一つのニュースがある。
オウム真理教元代表松本智津夫死刑囚(54)控訴審弁護団の松井武弁護士について、第二東京弁護士会は30日までに、『期限内に控訴趣意書を提出しなかったことは、弁護士としての品位を失うべき非行に当たる』として業務停止1か月の懲戒処分をした、というものである。
それにしても、オウム事件の裁判は、一応松本死刑囚の死刑が確定しているとはいえ、未だにその手続を巡って控訴審で争われているというのだから呆れるといいたい。事件からもう14年もたつ。弁護士一家の殺人やサリンによる地下鉄無差別殺人など凶悪な殺人事件を起こしながら、まだ一人も執行されていない。
精神障害を装ったり、弁護士の引き伸ばし作戦に乗って、これほど明白な事件の『最終的な決着』を見ないのは本当に腹立たしい。