2017.11.29(水)
福井県の西川一誠知事は27日の記者会見で、関西電力大飯原発3,4号機の再稼働に同意する考えを表明した。おおい町と県議会は既に同意済みで地元手続きはこれで完了となる。関電はこれを受けて2018年1月中旬に3号機、3月中旬に4号機を再稼働させる方針という。
佐賀県の九州電力玄海原発3,4号機も地元同意を終えており、今年度内に4機が再稼働する見通しとなった。
現在既に稼働中の原発は、関西電力高浜原発3,4号機、四国電力伊方原発3号機、九州電力川内原発1,2号機の5機となっているので、これで9基の原発が稼働することになる。
今回の大飯原発については、福井県民らが平成12年11月に運転差し止めを求めて提訴、福井地裁が14年5月に再稼働を認めない判決を出したが、関電が控訴し、現在も係争中のものである。
こんな状況の下で、原子力規制委員会は今年5月に新基準への適合を認めた。西川知事の同意で、高裁の判決を待たずに再稼働の可能性は高まった。
東日本大震災で東京電力福島原発が破壊し、多くの被災県民はいまだに故郷にも帰れず、苦しい生活を強いられている。また原子力発電に伴って排出される「核のごみ」処分の先行きが見えない中、目先の利益にとらわれ稼働に踏み切ることは、ごみをさらに増やし、将来の世代にツケを回すだけである。
西川知事は同意する条件として、原発から出る使用済み核燃料を一時保管する中間貯蔵施設の県外立地について、関電の約束が得られたことだとしているようだが、立地は引き受けるが「ごみの処分は他県でやれ」というのは身勝手にもほどがあるというものだ。事前に了解した地元住民や町長、議会も目先の利益に目がくらんで同意してはいるが、その上に立つ知事たるもの、もっと高い見識に立って住民を指導してもらいたい。
原子力は発電にとどまらず、核兵器についてももはや人間が制御できるものではない。核戦争がおこって地球が破滅するなら、原子力発電など小さなこと、やれるうちにやってしまえ、というのならとんでもない理屈として理解できるが…?
福井県の西川一誠知事は27日の記者会見で、関西電力大飯原発3,4号機の再稼働に同意する考えを表明した。おおい町と県議会は既に同意済みで地元手続きはこれで完了となる。関電はこれを受けて2018年1月中旬に3号機、3月中旬に4号機を再稼働させる方針という。
佐賀県の九州電力玄海原発3,4号機も地元同意を終えており、今年度内に4機が再稼働する見通しとなった。
現在既に稼働中の原発は、関西電力高浜原発3,4号機、四国電力伊方原発3号機、九州電力川内原発1,2号機の5機となっているので、これで9基の原発が稼働することになる。
今回の大飯原発については、福井県民らが平成12年11月に運転差し止めを求めて提訴、福井地裁が14年5月に再稼働を認めない判決を出したが、関電が控訴し、現在も係争中のものである。
こんな状況の下で、原子力規制委員会は今年5月に新基準への適合を認めた。西川知事の同意で、高裁の判決を待たずに再稼働の可能性は高まった。
東日本大震災で東京電力福島原発が破壊し、多くの被災県民はいまだに故郷にも帰れず、苦しい生活を強いられている。また原子力発電に伴って排出される「核のごみ」処分の先行きが見えない中、目先の利益にとらわれ稼働に踏み切ることは、ごみをさらに増やし、将来の世代にツケを回すだけである。
西川知事は同意する条件として、原発から出る使用済み核燃料を一時保管する中間貯蔵施設の県外立地について、関電の約束が得られたことだとしているようだが、立地は引き受けるが「ごみの処分は他県でやれ」というのは身勝手にもほどがあるというものだ。事前に了解した地元住民や町長、議会も目先の利益に目がくらんで同意してはいるが、その上に立つ知事たるもの、もっと高い見識に立って住民を指導してもらいたい。
原子力は発電にとどまらず、核兵器についてももはや人間が制御できるものではない。核戦争がおこって地球が破滅するなら、原子力発電など小さなこと、やれるうちにやってしまえ、というのならとんでもない理屈として理解できるが…?