2016.3.26(土)
新青森~新函館北斗の約149キロを結ぶ北海道新幹線が、昨日3月26日に開通した。これで新幹線の総延長は2,765Kmに拡大したという。
北海道新幹線は1973年に整備計画が決定され、43年を経て開業した。この新幹線の基盤となる青函トンネル53.85Kmは24年がかりの大工事を経て1988年に開通した。新幹線はこの道を約25分で通り抜ける。東北を結ぶ輸送力は大幅に向上し、観光やビジネスに期待が高まる。
だがよく見ると、新青森と北海道の南の玄関である函館市と直接つながるわけではない。函館の途中にある北斗市が今回の終着駅である。函館に行くにはそこからさらに在来線に乗り換えなければならない。札幌はそこからさらに遠い。
新函館北斗駅から新青森とは1時間、仙台とは2時間半で結ばれる。東京とは最短で4時間2分を要するという。また、東京までの料金は特急料金を含めて22,690円である。名古屋や大阪からはさらに長い時間と高い料金が必要となる。
こうしてみると、北陸新幹線の金沢延伸区間と比べて経済効果は極めて限定的と思われる。開業日の切符はあっという間に売り切れたというが、開業後の平均乗車率は20%前後と試算されているという。これでは到底収支は償えない。
やはり、函館さらには札幌と結ばれてこその新幹線であろう。せっかくの開業で水を差すつもりはないが、営業赤字はだれが負担するのであろうか。とりあえずは、新幹線が海を渡ったことに意義を認めよう。
新青森~新函館北斗の約149キロを結ぶ北海道新幹線が、昨日3月26日に開通した。これで新幹線の総延長は2,765Kmに拡大したという。
北海道新幹線は1973年に整備計画が決定され、43年を経て開業した。この新幹線の基盤となる青函トンネル53.85Kmは24年がかりの大工事を経て1988年に開通した。新幹線はこの道を約25分で通り抜ける。東北を結ぶ輸送力は大幅に向上し、観光やビジネスに期待が高まる。
だがよく見ると、新青森と北海道の南の玄関である函館市と直接つながるわけではない。函館の途中にある北斗市が今回の終着駅である。函館に行くにはそこからさらに在来線に乗り換えなければならない。札幌はそこからさらに遠い。
新函館北斗駅から新青森とは1時間、仙台とは2時間半で結ばれる。東京とは最短で4時間2分を要するという。また、東京までの料金は特急料金を含めて22,690円である。名古屋や大阪からはさらに長い時間と高い料金が必要となる。
こうしてみると、北陸新幹線の金沢延伸区間と比べて経済効果は極めて限定的と思われる。開業日の切符はあっという間に売り切れたというが、開業後の平均乗車率は20%前後と試算されているという。これでは到底収支は償えない。
やはり、函館さらには札幌と結ばれてこその新幹線であろう。せっかくの開業で水を差すつもりはないが、営業赤字はだれが負担するのであろうか。とりあえずは、新幹線が海を渡ったことに意義を認めよう。