名古屋から発するブログつぶて・凡人のひとりごと

身の回り、世間のできごとをを日記風に記す(紙つぶてならぬブログつぶて)。

2017年の初釣り

2017-01-30 11:04:23 | Weblog
2017.1.30(月)
 例年より遅い初釣りは昨日(29日)実現した。釣り仲間6人で三重県・志摩半島の和具港から出船する第二定丸に乗船した。
 乗船は午前6時15分だったが、これに間に合わせるには、29日の午前2時に迎えの車に乗らなければならない。その後、仲間を拾いながら2台の車で、現地に着いたのが午前5時30分である。厳寒のこの時期、真夜中に出かける釣り人は、普通の人から見たら間違いなく‶釣りキチ〞であろう。
 この釣りの目標は、釣りの醍醐味が味わえるメダイ釣りであった。船頭から「今メダイがよく釣れているよ」の誘いの声がかかったのが1月11日だったが、海が荒れて中止、次の予定日の21日も同じく中止となって、やっと3度目に実った初釣りであった。
 メダイは、60センチから1メートルを超えるメータ級までの大物で、引きの強さはヒラマサやブリ以上と言われる。初釣りでこの大物が釣れるとあって勇んで出かけたが、船頭の一言はなんと、「群れがいなくなったので、近場でイサキ釣りに変更する」であった。
 船頭の言に従うのが我々の常識なので、やむなく小物のイサキ用の竿と仕掛けに切り替えて近場の釣り場で始めたが、全く当たりがない。船長の言は「魚はいるが潮が流れていないのでこれでは釣りにならない」「沖の深場に行ってメダイの可能性に挑戦しよう」という。
 やむなく再び大物用の仕掛けに切り替えて、さらに30分ほどの沖合に出た。水深は90メートルほどの深場である。
 イサキや中型のマダイを仲間がぼつぼつ釣り上げていたが、筆者を含めてメダイは誰にも掛からない。釣り仕掛けは原則天びん釣りであるが、食いが渋いのでいわゆる「完全ふかせ釣り」の仕掛けも追加した。越前の鷹巣沖で行われている釣法である。
 この第一投でたちまち50センチオーバーのマダイが掛かった。引き続いて同型のマダイもつれた。その後さらに40センチのマダイが上がった。
 一方で、天びん仕掛けの竿に40センチオーバーのチカメキントキ、35センチの大カサゴ、高級魚の大型のキジハタなどが次々と上がって、十分な釣果を得ることができた。竿頭とはいかなかったが、大物という点では仲間から羨ましがられた。
 結局メダイは誰にも掛からなかったが、午後12時30分終了した。メダイは掛からなかったが、釣果としてはまずまずの出来で満足できた。必ず釣れた者と釣らない者とに分かれるが獲物を分け合って公平を期す。しかし寒い時期としては上出来の釣果であった。
 帰路は渋滞もあって帰宅が午後7時を過ぎていたが、早速マダイの刺身で堪能した。
(写真は40センチのキジハタ)

稀勢の里、歓喜の初優勝

2017-01-22 13:04:17 | Weblog
2017.1.22(日)
 平成29年の初場所14日目、大関・稀勢の里は平幕の逸ノ城に勝って1敗を守り、2敗の横綱・白鳳が負けたため、千秋楽を待たずに初の優勝が決まった。これぞ日本国民が待ちに待った初優勝である。何しろ、大関昇進から31場所もかかったのだから。
 これまで何度期待を裏切られたのか、何度悔しい思いをしたのか、これほど苦渋を味わわされた力士は他にいるまい。上位陣にモンゴル出身力士が占め、横綱は3人ともモンゴル出身者である。1998年の三代目若乃花以来、日本人横綱が不在であった。稀勢の里は、それを破る最も期待された力士であったはずである。それがやっと見えてきた。
 それにしても遅い初優勝である。同じ大関の琴奨菊や豪栄道にも遅れを取った。新入幕から所要73場所での初制覇は史上2番目の遅さ。30歳6か月にしてついに優勝をもぎ取った。
 しかし19年ぶりの日本人横綱になるためには、今日の千秋楽での白鳳との対決を制しなければならない。これまで何度も白鳳に倒され、賜杯をさらわれた。昨年の夏場所、稀勢の里との全勝対決を制した白鳳は稀勢の里に対して「何かが足りないんだろうね。強い人が横綱になる。宿命のある人が横綱になる。横綱白鳳を倒すには、日ごろの行いが良くなければ」と言ったという。勝ってこそ言える言葉である。
 今日の千秋楽に勝って、堂々と横綱になってほしい。なによりも出身県である茨木県民の期待が一身にかかっている大勝負である。

米トランプ大統領就任

2017-01-21 13:34:25 | Weblog
2017.1.21(土)
 大統領選で勝利した共和党のドナルド・トランプ氏(70)は20日正午(日本時間21日午前2時)過ぎ、連邦議会議事堂前での就任式で宣誓し、第45代米大統領に就任した。
 トランプ新大統領は政府や軍の役職を経験していない初の米大統領となり、就任時では歴代最高齢の70歳。共和党政権は8年ぶりで、副大統領にはインディアナ州の前知事で党主流派にも近い知日派のマイク・ペンス氏(57)が就いた。
トランプ氏は約20分間におよぶ演説で
①米国が第一。米国民のための通商、税制、移民政策を実施する。
   米国製品を買い、米国人を雇用する政策。
   雇用を今後10年間に2500万人増やし、4%の経済成長を目指す。
   雇用促進を阻む環境規制などは見直す。オバマ政権が策定した地球温暖化対策の行動指針は撤廃する。
②ワシントンから国民に権力を取り戻す。
③他国との友好関係を追求するとともに、自国の利益を第一にする。
④イスラム過激派のテロを地上から壊滅する。
⑤全米で新たな道路、空港、鉄道を整備する。
⑥米国を再び偉大にする。
などを表明した。さらにその後、環太平洋連携協定(TPP)からの離脱の表明もする方針という。このほか、不法移民の流入を阻止するためにメキシコとの国境に壁を建設することを公約にしているがどうなるか。

 トランプ氏の就任前支持率は40%程度にとどまり、同氏の姿勢に抗議するデモが各地で頻発、就任前夜からもホワイトハウス周辺は不穏な空気も生まれていたという。また就任式には、人種差別解消を求めてきた公民権運動の闘士ジョン・ルイス下院議員(民主党)がボイコットを表明、その他民主党議員60人が参加を見送った。

 選挙中からの言動、当選確定後からのツイッターによる氏の主張の拡散をみていると、これまでの政治家とは明らかに異なる特異性を持っている人物である。ヒットラー、スターリン、ムッソリーニなどの独裁者と相通ずる共通性を感ずる。テロ、難民、貧困など不安で不確実な世相の中では、常に民衆は強大な権力者を求めるという歴史的事実があるが、強大国のアメリカでのトランプ氏はまさにその象徴となってきた。

 トランプ大統領就任式の前日、日本では第193通常国会が召集された。そこでの安倍首相の施政方針演説は日米関係を異常に意識したものとして印象付けられるものであった。
「これまでも、今も、そしてこれからも、日米同盟こそが我が国の外交・安全保障政策の基軸である。これは不変の原則である」と強調した。
 また「自由、民主主義、人権、法の支配といった基本的価値を共有する国々と連携する」とも述べた。
 一方で、トランプ氏は保護貿易主義を主張し、人間の基本的価値をも否定しかねない言動を繰り返している未知数の支配者である。日米同盟を不変の原則だと固定してしまうのではなく、唯一の原爆被災国として、また戦争をしない事を約束した憲法を持つ国家として、日本の果たすべき外交はもっと柔軟でなければならないはずである。
 各国とも今はトランプ氏の立ち位置を見極めようと慎重な姿勢でいる。トランプ氏も期待に応えられない政治に一石を投ずる勢いは十分にある。何が何でも「日米同盟は不変の原則」だという固定観念では、日本の本来果たすべき役割を見間違うことになってしまう。

高齢運転者検査―84歳の半数に認知症機能に衰え

2017-01-20 10:09:43 | Weblog
2017.1.20(金)
 今日の読売新聞デジタルによると、75歳以上の高齢ドライバーが運転免許更新時に受ける認知機能検査の年令別の結果が掲載されている。
 それによると、2015年に検査を受けた163万人のうち、認知症やその低下の恐れがあると判定された人は年齢とともに増加し、84歳を境に50%を超えていたことが分かったという。
 75歳以上の高齢ドライバーは約480万人で、3年ごとの免許更新の際に認知機能検査が義務付けられている。
2015年に免許を更新した163万人のうち、検査で第1分類の「認知症のおそれ」と判定された人は約5万4千人(3.3%)、第2分類の「認知機能低下のおそれ」は約50万人(30.8%)、第3分類の「問題なし」は約107万人(65.9%)だった。
 今年の3月に改正道路交通法の新制度が施行される。これまでは「認知症のおそれあり」と判定された場合でも原則、免許更新されたが、新制度では逆走など18の違反があった場合には、医師の診断が義務付けられ、認知症と診断された場合には免許は取り消しか停止されることになっている。
 最近特に高齢者の事故が報道されて、高齢者が運転すること自体、悪のような雰囲気が漂っているが、今回の調査結果を見ると確かに80歳を超えると、免許証の返還も考えた方が事故を起こしてからの後悔よりもいいのかもしれない。

 話は変わるが、昨日、地下鉄での出来事。
 連れ合いと一緒に地下鉄に乗ったとき、一つの空席に筆者が座ったが、隣の若者が妻のために席を譲ってくれた。こうした厚意にはいつもありがたく受け取っているが、その後けしからぬ事態が発生した。その好青年が席を譲ってくれた後、彼は少し離れたドアの近くに移動したが、この善意を見ていたひとりの老人が、その若者にしきりと苦情を言っているようなのである。何を言っているのかよくは聞こえなかったが、次第に興奮して大声となり、要するに、「お前は年寄りにかっこよく席を譲っていい気分になっているが、その態度が気に食わない」といったことで噛みついているようなのである。若者の優しい気持ちを理解しないこんな年寄りこそ罵倒したい気持であったが、その青年のおおらかな態度をみて、下手に割り込むことの方が事態をおかしくすると感じてこらえた。事態は明らかに青年の勝ちであったが、悪の見本のようなこんな年寄りが存在するのかと思うと暗澹たる思いでもある。

以上、年寄りに関係する出来事二つ。

名古屋市美術館 「永青文庫 日本画の名品」展

2017-01-13 19:56:15 | Weblog
2017.1.13(金)
 永青文庫は、肥後熊本54万石の大名家であり、細川家に伝わる9万点以上の文化財を保存、管理する機関として、1950(昭和25)年に設立された公益財団法人である。
 今回の「永青文庫 日本画の名品」展は、その永青文庫の設立者である細川家第16代当主、細川護立(もりたつ)侯が一代で収集した近代の日本画と近世禅画のコレクションを紹介するものである(開催の趣旨より)。
 「近代の日本画」とは、横山大観、上村松園、鏑木清方、菱田春草、小林古径といった蒼々たるメンバーによって描かれた作品群34点であり、「禅画のコレクション」とは、江戸時代の禅僧、白隠と仙厓による禅画・墨蹟の集積23点をいう。
 この中の菱田春草の「落葉」と「黒き猫」および小林古径の「髪」は重要文化財に指定されているものでもあり、誰にでも知られた作品である。
 ずらりと並んだこれぞ日本画の名品」に圧倒される。
 今日はこの展覧会の内覧会であったが、本展は明日から2月26日まで、名古屋市美術館で催される。

共謀罪法案 通常国会に提出か

2017-01-05 18:26:41 | Weblog
2017.1.5(木)
 「組織犯罪処罰法」という法律がある。政府はこの法律に、犯罪計画を話し合うだけで処罰対象とする「共謀罪」の趣旨を盛り込んだ改正案を、20日召集予定の通常国会に提出を検討しているという。
 「共謀罪」は国民の思想や内心の自由を侵すものとして批判が強いが、政府は国連が2000年に採択した国際組織犯罪防止条約を批准するために、国内法の整備の一環として検討しているものである。
 報道によると、対象集団を「組織的犯罪集団」とし、処罰要件としては、犯罪の実行を集団で話し合うこと、資金の確保などの準備行為などを「テロ組織犯罪準備罪」という罪名になる模様。法定刑は「4年以上の懲役・禁固」で、600以上が処罰に対象となるという。
恐ろしいのは、犯罪の準備をしていると認定されれば処罰され、権力による恣意的な適用を招くということである。

 このことと関連しているわけではないが、いま全国の映画館で韓国の映画「弁護人」が上映されている。2013年韓国では、観客動員数が1,100万人という大ヒットとなった作品である。一昨日(3日)映画館で鑑賞した。
 「弁護人」は、1981年に韓国釜山で起きた冤罪事件「釜林(ブリム)事件」をモチーフにしたドラマで、一人の弁護士が不法監禁と拷問で冤罪を着せられた被告を救うため、国家権力に立ち向かう物語である。
 主人公は農家生まれの高卒で弁護士になったが、高卒というコンプレックスから、不動産や税金を扱う金儲け主義の弁護士となって財を成していた。
 ある時、昔なじみの知人の息子が、E・H・カーの『歴史とは何か』などを仲間たちと読んだことを理由に国家保安法違反として起訴されたことに関わり、そのでっち上げによる冤罪が彼の正義感に火をつけた。1980年の広州事件を起こした全斗換の率いる軍事政権と正面から闘うのである。
 これが李明博時代の統制と抑圧政治から解放されると信じた朴槿恵大統領への期待が泡と消えたことと結びつき、自分を犠牲にして戦う主人公の信念に共感し、連帯することの必然を感じ取ったことが、この映画への共感となったに違いない。
 ものすごい拷問の有様は、日本では戦前のことであって現在ではありえないと高を括っていたが、今頃になって「共謀罪」などが顔を出すようになってはもはや他人ごとでは済まされない。
 この法案は、小泉政権時に三度提出されたが、いずれも廃案になった経緯がある。しかし安倍政権はいまや衆参両院において絶対多数を占める怖いものなしの強力政権である。
 戦前回帰への道程は早い。

第93回箱根駅伝 青山学院大が3連覇達成

2017-01-03 18:48:55 | Weblog
2017.1.3(火)
 東京箱根間往復大学駅伝は3日、前日の往路に続き復路が行われ、青山学院大学が11時間4分10秒で総合優勝した。一度も首位を譲らず、2位の東洋大と7分21秒差の圧勝で、史上6校目の3連覇を果たした。
 3位は早稲田大、4位順天堂大、5位神奈川大、6位中央学院、7位日体大、8位法政大、9位駒沢大、10位東海大となり、以上の10校がシード権を獲得した。11位の帝京大は、来年は予選会からの出場となった。
 本年の第93回大会では、大きな変更点があった。これまで今井正人(順天堂大)、柏原竜二(東洋大)、そして神野大地(青学大)といった「山の神」を生んできた5区の山上りが2.4km短くなり、その分、4区が2.4km長くなった。
 これまでは5区を制するもの、往路を制するとまで言われたが、4区が2.4キロ伸びたことにより、これまでは1年生が走ることも多く、「つなぎ区間」と言われた位置づけが大きく変わることになった。
 青山学院は3区と8区で区間賞をとり、全般に乱れることなく1位をキープして圧勝した。毎年10月の出雲全日本大学選抜駅伝(出雲駅伝)、11月の全日本大学駅伝、正月の箱根駅伝の3大会は「学生3大駅伝」と呼ばれている。この3大会を同じ年度内にすべて優勝することを「学生駅伝3冠」という。
 今年度は青山学院大学が「出雲」「全日本」を続けて制して「3冠」を手中にした。


年の初めの不覚

2017-01-02 10:11:28 | Weblog
2017.1.2(月)
 今日は新年も二日目である。
昨日の元旦は不覚にも体調がすぐれず、何をするにも元気が出ず、椅子に寝そべっているか、ベッドの中で過ごすというふしだらな一日を過ごしてしまった。
今から考えると、これは明らかに低体温症と貧血のせいである。熱もなく、どこも痛みはないのに、気分がすぐれず、体がだるく、何をする気も起らないという症状である。この症状は、たまに、忘れたころに襲ってくる厄介な体質の一つである。
 ここ数年来筆者は、大晦日にジルベスター&ニューイヤーコンサートに連れ合いと出かけている。出かけるのは、大津市のびわ湖ホールか名古屋市の熱田文化小劇場である。あちらこちらで開催しているとは思うが、とりあえずはこの2カ所しか知らない。
 今年は近いところの熱田文化小劇場でのそれに出かけた。年越し及び新年の演奏会だから深夜の演奏会である。
ここでの出演は、毎年名古屋フィルハーモニー交響楽団とセントラル愛知交響楽団からのメンバーによる臨時の特別編成によって演奏される。今回は、モーツアルトとJ.シュトラウスの作品10曲が演奏された。この中で、ソプラノの二宮咲子さんが3曲独唱されたが、出色の出来であった。
 開演は午後11時であるが、新年を迎えるにあたって、演奏が一段落したところで、楽団員も聴衆も全員がカウントダウン行って、午前0時を合図に一斉にクラッカーを鳴らし、そして「新年明けましてオメデトウ」となる。この雰囲気が結構楽しいものである。
そして最後は、どこでもそうであるように、アンコールの「ラデツキー行進曲」で、午前1時終了である。
 帰宅して就寝したのは午前2時半を過ぎていたであろうか。ほとんど、うとうとした状態で朝を迎えてしまった。考えてみれば、これがそもそも体調不良の原因であった。
 不覚な新年の幕開けであったが、じっとしていたお陰か幸い、今日はすっきりとした目覚めであり、快調である。