名古屋から発するブログつぶて・凡人のひとりごと

身の回り、世間のできごとをを日記風に記す(紙つぶてならぬブログつぶて)。

いまだに続くオウム事件の裁判

2009-12-11 08:56:02 | Weblog
2009.12.11
 昨日(10日)、オウム真理教の元幹部井上嘉浩被告(39)の上告審判決で、最高裁は上告を棄却した。これでやっと、一審の無期懲役判決を破棄し、死刑を言い渡した二審東京高裁判決が確定した。
 オウム事件は1995年の地下鉄サリン事件や弁護士一家殺害事件など多くの残虐な事件を起こして世間を震撼とさせた一連の犯罪である。
 あれから早や14年も経つが、これまでに元代表の麻原彰晃(54)ら8人の死刑が確定しており、この井上被告を加えて死刑確定囚は計9人となる。
 この井上被告の弁護団は「マインドコントロールの影響下にあった」として死刑回避を求めていたが、判決では「残虐で非人道的な犯行態様と結果の重大性は比類がない。上位の教団幹部の指示で各犯行を行ったことや事実関係を供述して事件の解明に貢献したことを考慮しても、死刑とした二審の判決はやむを得ない」として死刑を言い渡した。
 ところでオーム事件での死刑確定囚は9人にも達したが、これまでそれが執行されたという話しは聞かない。一体どうなっているのであろうか。死刑の執行には時の法務大臣のサインがなければ不可とされているが、政権が変わって現在の法務大臣は弁護士出身の千葉景子氏である。千葉氏は、死刑廃止を訴えているというらしいからその任期中にサインをする保証はない。はたして千葉氏は、信念は信念、職務は職務と割り切って職務に忠実になれるか。もし、千葉氏が信念に従うとして執行すべき法務大臣としての職務を放棄したら、千葉氏は法務大臣の資格がないものというべきである。民主党政権としても、はたしてどうするか目が離せない。