名古屋から発するブログつぶて・凡人のひとりごと

身の回り、世間のできごとをを日記風に記す(紙つぶてならぬブログつぶて)。

METライブビューイング2017-2018 プッチーニ≪トスカ≫

2018-02-19 16:00:25 | Weblog
2018.2.19(月)
 METライブビューイング2017-2018は、昨年11月のベッリーニ≪ノルマ≫を皮切りに本年6月のマスネ≪サンドリヨン≫まで、例年のごとく10作品が上映される。
 今日(19日)、本シリーズ4作目のプッチーニ≪トスカ≫を学友N氏と共に鑑賞に出かけた。
 ≪トスカ≫は、プッチーニの最も有名なオペラの一つであり、人気も高い。画家カヴァラドッシと、その恋人である歌手トスカとの物語である。画家は脱獄した政治囚の逃亡を助けたために死刑宣告される。 トスカは、彼を救おうと警視総監スカルピアを殺すが、スカルピアの計略でカヴァラドッシは処刑され、トスカも彼の後を追って自殺する、という悲劇である。
 第二幕でトスカが歌う「歌に生き恋に生き」、第三幕でのカヴァラドッシの≪星は光りぬ≫はこのオペラの代表曲である。
 トスカをソニア・ヨンチェヴァ(ソプラノ)、カヴァラドッシをヴィットーリオ・グリゴーロ(テノール)が演じるが、トスカ初出演の二人による上記2曲のうたごえは圧巻であった。また、スカルピア役のジェリコ・ルチッチ(バリトン)による名演技と歌唱はその悪役ぶりを際立たせた。
 このMETライブビューイングには何度も通っているが、これはあくまでも映像による表現であり、生演奏におよばないことは承知の上で、クローズアップによる精細な表現やスケールのある立体音響によって、決して弱点を感じさせない出来ばえとなっている。


陸自ヘリ墜落事故で被害者中傷のツイッター

2018-02-12 21:03:21 | Weblog
2018.2.12(月)
  去る2月5日、陸上自衛隊のAH64D戦闘ヘリコプターが佐賀県神埼市の住宅に墜落した。住宅は炎上したが、その他にも落下した部品が住宅の屋根を貫通するなど周辺7棟に被害が及んだ。二人の乗組員が死亡するという重大事故となった。
 この事故で、現場の住宅にいて負傷した少女(11歳)の父親が報道機関に語った「許せないですよね」とのコメントが、ツイッター上で匿名の中傷にさらされている、とメディアが報じている。
「許せないって、自衛隊はわざとやってるわけじゃないだろう」とか「亡くなられた隊員に関しては無関心なんだな?」などの他、たくさんの書き込みの中には「は?許せないとか何様?」という投稿もあった、という。
 一方で、「人間の言葉かと思う。どうしてこんなこと言えるのか」「許せないと思うのは当然」など、中傷を批判する内容の書き込みも目立ったと伝えている。
 そもそもこういう書き込みをする連中は、いったい何を考えているのであろうか。理性はもちろん、知性のかけらもない。こういう連中が世間にのさばって、人間性を奪っているというのが最近の風潮で、しかも若者に蔓延しているのが怖い。
 沖縄県で相次ぐ米軍機の事故や不時着を野党が追及したとき、当時内閣府の副大臣であった自民党の松本文明議員が「それで何人死んだんだ」とやじを飛ばして副大臣を辞任するという≪事件≫があった。
 知性や理性の無さという点では、国会議員もこうしたふととぎなツイッターと同列である。
腹も立つし、気分も悪い。


本年の初釣りはヤリイカ釣り

2018-02-10 22:05:43 | Weblog
2018.2.10(土)
 1月17日、1月30日と天候不順で中止になっていた静岡・吉田港から出船するヤリイカ釣りが昨日(2月9日)やっと実現した。西高東低の冬型の日が続いていたが、この日は久しぶりに日本列島を高気圧が覆うという寒いながらも絶好の釣り日和となった。
 釣り仲間4人が、小牧に9日午前2時15分に集合して同2時30分に出発、5時前には吉田港に到着して出船は6時。沖合を1時間20分かけて釣り場に到着、早速仕掛けを投入という順序。ところが仕掛け投入に際して船長の言葉にびっくり。海底まで240mあり、イカは底にいるから仕掛けは海底まで沈めろと言う。とんでもない思い違いで、世話をしてくれた仲間からは深度は概ね120mと聞いており、みんなそのつもりで心の準備をしてきた。一番の問題はリールに巻いてある幹糸の長さである。大体は最初に300メートル巻くのだが、使っているうちに根がかりなどで切れたりして短くなっていく。
 少なくとも240mは残っていないと釣りにならない。筆者のリールでは、やっと250m出すことができて無事釣りができることになった。ところが釣友の一人はそれに満たず、予備を持っていた釣友の一人からリールを借りて事なきを得るという、きわどい釣り開始であった。
 イカ釣りは渥美半島沖の大山漁礁でスルメイカ釣りを何度も行ってきたが、そこでの深さもおおむね200mまでである。ヤリイカ釣りは福井の沖で経験があるが、せいぜい100メートルまでであった(ただし夜釣りである)。今回の釣り仲間では、200mを超える深度での釣りは初経験であった。
 仕掛けを投入しておよそ6分で着底、イカが掛かって巻き上げるのに8~10分(カラで巻き上げても最スピードで7分前後)。根気のいる釣りである。
 最初の第一投では、底まで糸がもつかどうか気にかけながらの投入であったが、もたもたしていたお陰なのか、イカの当たりも分からなかったのに上げてみたらなんと大きなヤリイカが3杯も上がってきた。胴長40センチ超えが多いとは聞いていたが、まさにその通りの釣果で思わず頬が緩む。
 その後の食いは渋く釣果は伸びなかったが、イカの当たりは取れるようになり、午後1時までの釣果はヤリイカ18杯であった。これでも4人の仲間内では竿頭であった。ほかに5人の釣り客がいたが、一番多くても20杯程度ということで釣果としては貧果の部類かもしれない。
 しかし、出かけるときの腹勘定は、ヤリイカの大きさからいって一人10杯と目論んでいたので、それをクリアできたことは≪ほどほどに≫満足であった。

核なき世界は幻か

2018-02-04 20:55:13 | Weblog
2018.2.4(日)
米国のトランプ大統領は2日、核戦略の新指針「核体制の見直し(NPR)」を公表し、核兵器の使用条件を緩和するとともに小型核兵器の開発などを通じて使いやすい核を追求する方針を示した。
【トランプ政権の新核戦略指針のポイント】
〇核使用は、核以外の戦略的攻撃を受けた場合も含む。
〇核の先制不使用政策を否定。
〇世界は大国間の競争に回帰。
〇中国、ロシア、北朝鮮、イランの脅威を指摘。
〇低爆発力の小型核の導入。
〇海洋発射型の各巡航ミサイルを研究開発。 (以上、2月4日付け中日新聞朝刊より)

この政策の背景には、北朝鮮の核攻撃能力の向上もさることながら、ロシア、中国の脅威にも警戒感を示し、昨年7月に採択された核兵器禁止条約を「非現実的な期待」に頼っていると批判、通常兵器への反撃手段としても核を使用する可能性を示唆したものと言える。

 トランプ政権がオバマ前政権の「核なき世界」の方針を覆した核戦略指針を発表したことに対して、日本の河野太郎外相は「米国による抑止力の実効性の確保と、わが国を含む同盟国に対する拡大抑止へのコミットメントを明確にした。高く評価する」と表明したうえ、「安全保障上の脅威に適切に対処しながら、核軍縮の推進に向けて引き続き米国と緊密に協力する」とコメントしという。
 米国への追従もついにここまで来たか、との思いである。日本は世界で唯一の被爆国であり、東日本大震災では原発の破壊によって放射能の恐ろしさを一番身をもって知らされた国である。日本は決してアメリカに追随して核開発競争の仲間になるのではなく、米国にもロシアにも、また中国にも与するのではなく、あくまでも平和的な外交努力を発揮することこそ、世界が期待している役割である。河野外相の言動にはつくづく落胆させられ、裏切られた思いである。やはり河野洋平氏の息子だからとの期待が大きすぎたか。