名古屋から発するブログつぶて・凡人のひとりごと

身の回り、世間のできごとをを日記風に記す(紙つぶてならぬブログつぶて)。

麻生首相 第二次総合経済対策を発表

2008-10-31 17:50:44 | Weblog
2008.10.31
 麻生首相は30日、記者会見し、世界的な金融危機の影響を緩和するための新たな総合経済対策『生活対策』を発表した。
 第二次追加経済対策の骨子は次のとおりである。
 ☆事業規模は26.9兆円、うち国費は5兆円
 ☆総額2兆円の生活支援定額給付金、4人家族で6万円程度を本年度内に支給
 ☆雇用保険料引き下げ
 ☆住宅ローン減税を過去最大規模に拡充して延長
 ☆中小企業向けの融資や保証枠を前回対策と合わせて30兆円に
 ☆金融機関への予防的な資本注入枠を拡大
 ☆高速道路料金の大幅引き下げ
 ☆道路特定財源から1兆円を地方に。臨時交付金も支給
 ☆赤字国債は発行せず、特別会計の準備金(いわゆる霞が関埋蔵金)を財源に活用
 ☆消費税を含む税制改革の全体像を年末に提示。3年後に消費税の引き上げ
 麻生首相はこうした景気対策と称した政策を背景に、衆院解散・総選挙を先送りする考えも表明した。このことについては、公明党の太田代表も容認したと言う。
 それにしても民主党の鳩山幹事長が言うように、定額給付金といい、一律1000円以下の高速道路料金(大都市圏以外での土日祝日)といい、これぞ究極の選挙対策・税金のばらまきではある。これで景気が回復することを祈るばかりである。
 ところで麻生首相が消費税率の引き上げに言及したことについては評価したい。年金・医療・高齢化対策・少子化対策など増大する財政需要に必要な財源を提示し、議論を呼び起こそうとしていることについては異論はない。議論が巻き上がることを期待したい。

マラソンの高橋尚子引退

2008-10-29 09:45:29 | Weblog
2008.10.29
 高橋尚子(36)が28日、東京都内で記者会見し『プロの高橋と言える走りができなくなった。精神的にも肉体的にも限界を感じた』と現役引退を表明した。
 高橋尚子といえば、2000年のシドニー五輪マラソンで金メダルを獲得し、世界のアスリート界にその名を轟かせた。この金メダルは日本の女子陸上にとっても初のものだった。この功績によって、高橋は国民栄誉賞も受賞した。
 その後、2001年のベルリン・マラソンでは女子で初めて2時間20分の壁を破る2時間19分46秒の当時世界最高記録をマークした。
 今となれば、ここまでが高橋のピークであった。04年のアテネ、08年の北京の両五輪とも代表になることもかなわなかった。特に北京代表を目指した今年3月の名古屋国際では27位と惨敗した。
 しかし彼女のひるまぬ精神力は、11月の東京国際、来年1月の大阪国際、同3月の名古屋国際と続く国内三大女子マラソン連続出場を目指し、5月から米国コロラド州ボールダーに渡って、高地での練習のための合宿に入っていた。
 しかし、結局思うような練習ができなかったのであろう。『8、9月は悩んで眠れない日が続き』とうとう今月になって引退を決意したのだという。
 思えば高橋選手も早や36歳である。マラソンという過酷な競技では限界なのであろうか。外国では結構高齢のママさん選手がいるが、高橋選手の場合はこれまで高密度な厳しい練習や競技生活を送り体力を使い果たしたように思える。我々には知るよしもないが、それほどに厳しい試練を自らに与えて奮い立たせてきたのではないか。
 もうここまでやったのだからよいのであろう。会見で『台風のごとくいろんなことが過ぎ去ったが、完全燃焼できたかな』と競技人生を振り返っていた。
 ただ高橋選手に少し辛口を言えば、いつもファンに期待を持たせすぎたことであろう。選手とはそういうものかもしれないが、もう少し逃げ道を作っておいてほしかった。その極端な例が野球の星野仙一監督である。星野監督の場合は謙虚さも足りなかったという点で批判さえ浴びることになってしまった。
 高橋選手はいつも爽やかさがあった。この点はその人独特の持ち前とでもいうか、いわゆる人徳なのであろう。
 スポーツ選手は選手寿命が短い。高橋選手もまだ36歳である。しかしこの10年一世を風靡した選手であり、日本人の心に残る選手であった。お疲れ様でした。

株価 ついにバブル崩壊後の最安値を割り込む!

2008-10-28 06:57:18 | Weblog
2008.10.28
 週明けの27日、東京株式市場の日経平均株価は2003年4月のバブル崩壊後の最安値を割り込んでスタートし、一時7100円台に入り、下げ幅も一時500円を超えた。結局この日の終値は7162円90銭となり、バブル崩壊後最安値だった2003年4月28日の7607円88銭をを割り込むと同時に、1982年10月7日以来、26年ぶりの安値水準となった。
 東証一部の時価総額は約240兆円となったが、昨年末の大納会時点では約476兆円だったので、約半分が1年を経ずして吹き飛んだ格好となった。
 一方アジアの主要株式市場も、東京市場の急落を受けてほぼ全面安となったという。
 27日には、麻生首相が緊急市場安定化策の取りまとめを指示したばかりなのに市場は応えなかった。今回の金融・株価不安は世界規模のものであり、政府の対応に限界があることは誰しもが認めるものであった。『景気の麻生』も効なく、株価は首相就任以来5千円以上も下がってしまった。
 こうした状況から、麻生首相は金融危機に対する国際的対応を衆院解散よりも優先させる意向を示し、衆院解散論は一気にしぼんで先送りの公算が強まった。
 こうなると総選挙を前提として政権についた麻生首相への信頼は自民党や公明党の与党内だけでなく、野党はもとより国民の支持も大きく揺さぶられる。
 一体どうなるのであろうか。

ガソリン価格大幅下落

2008-10-27 15:43:32 | Weblog
2008.10.27
 今日、自家用車のガソリンを補給した。このところ原油価格の下落と円高の影響で、末端のガソリン価格が値下がりしているとメディアなどが報じていたが、今日の価格はなんと138円であった。一か月前の価格が159円だったので、この間に21円も安くなった。ピーク時の190円前後の価格に比べると50円以上の低下である。
 今月の23日、東京原油スポット市場ではアジアの指標原油である中東産ドバイ原油が大幅に下落し、12月渡しは1バレル58.40ドルと、1年7か月ぶりに1ドル60ドルを割り込んだと伝えられていたところである。
 一方で外国為替市場での円は1ドル90円台にまで上げており、お陰で日本でのガソリンの店頭価格は急激に低下したという訳である。
 今日のガソリン価格138円は、ほぼ1年前の価格に戻ったということであろうか。この点に関してはありがたいことであり、円高のメリットではある。
 しかし、これはドルやユーロの信用不安からくる円高であり、世界経済悪化の恐れによる不況の到来が恐ろしい。輸出に依存する日本としては、各国の消費の落ち込に伴う輸出の落ち込み、利益の減少が日本国内の経済不安を呼ぶことにつながる。ガソリンの値下げばかりを喜んではいられない。

巨人が日本シリーズに進出

2008-10-26 12:32:27 | Weblog
2008.10.26
 プロ野球セ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)第二ステージ(6試合制)は、昨年と同じ中日と巨人の対戦になった。昨日は第四戦が行われ、巨人が6―2で制し、通算3勝1敗1分けで、巨人の日本シリーズ進出が決まった。
 昨年、リーグ優勝の巨人はCSで2位の中日に破れ、日本シリーズに進出できなかった。今年はその雪辱を果たしたというわけである。
 今年は、リーグ優勝者が2位、3位のチームと同じ条件で争ったのでは、日本シリーズに進出できなかった時、気の毒ではないかという反省から、優勝チームには最初から1勝のアドバンテージが与えられるようになった。また勝利数が同じ場合は、シーズンの上位球団が勝者となるという規定により、中日は残り3試合全勝しなければ巨人を上回れないことから、巨人の日本シリーズ進出が決まったという訳である。
 パ・リーグではソフトバンクが何度も優勝しても、CSで負けて日本シリーズに進出できなかったが、巨人にとって苦い経験をしたことから、すぐにこのアドバンテージ制が生まれた。そのお陰か今年はセ・パ両リーグともリーグ優勝チームがめでたく日本シリーズ進出を果たして、トップの座を争うことになったことは誠に結構なことではある。
 さて、今年の中日は1・2位の巨人・阪神に大差をつけられて3位となったが、CSでは阪神に勝ってここまで来てしまった。打てない中日がよくぞここまで来たものである。猛打の巨人に1勝できただけでも良しである。阪神との3戦、巨人との4戦と余分の楽しみを味わわせてもらえたことを感謝して今シーズンは終わった。

円急騰、株価暴落

2008-10-25 14:52:43 | Weblog
2008.10.25
 24日の東京外国為替市場の円相場は、世界的な景気悪化の懸念からドルやユーロに対して円買いが加速、13年ぶりの1ドル90円台の高値となった。
 また東京株式市場では企業業績悪化の懸念が高まり、日経平均株価の終値は前日比811円90銭安の7649円08銭となり、バブル崩壊後最安値の水準に迫った。
 ドルは「買い手がつかない状態」と言われ、低金利の円を借りて、高金利の外国通貨で運用する「円キャリー取引」を解消する動きも加速して、円買いに拍車をかけた模様である。
 一方株価は、07年の大納会と比べると、平均株価は約5割下落し、東証一部の時価総額は約218兆円が吹き飛んだと言われる。
 円高は輸出産業依存の日本経済にとって大きな痛手であり、東海地域は特にトヨタへの依存度が高いだけにその影響ははかりしれない。トヨタ関連の中小企業は言うに及ばず、トヨタに依存している自治体も即、税の減収という直撃を受ける。
 円高は本来、日本の通貨の価値を上げるのだから、食糧やエネルギーを外国に依存している日本にとって必ずしも嘆くことではないが、一方で技術立国として鉱工業製品を輸出している立場からは利益の減少につながる。
 筆者は、常々円の対ドルレートは110~120円が妥当だと思っているので、ここまでのしかも急激な円高は、いくらファンダメンタルが安定しているといっても今後の更なる景気悪化を予想せざるを得ない。限界を超えた財政赤字と急激に落ち込むであろう貿易収支を考えると効果のある経済対策が打ち出せるとも思えない。医療問題や年金問題、高齢者の介護問題など問題山積の中で、経済・財政の安定化をどう計っていくか、これは自民党政権で対応できるのか、民主党政権になっても本当に大丈夫か悩ましい。

医療・介護費2025年に90兆円-政府試案

2008-10-24 08:03:40 | Weblog
2008.10.24
 政府は23日、機能強化と効率化を目指した医療・介護の将来像を明らかにした。総費用は現状の41兆円が2倍以上の90兆円規模になるという。これを賄うには消費税率を4%程度引き上げるほか医療保険料率の引き上げや介護保険料も現在の1.8倍に引き上げる必要があるとしている。
 現在、病院の一般病床の平均在院日数は20.3日になっているが、改革案2の「大胆な改革」では急性期病床を67万床に絞り、在院日数も欧州並みの10日まで短くする。
 急性期病棟には医師や看護師を現状の2倍と集中配置する一方、治療があまり必要でなくなった患者を医療から介護へ移すため介護サービスの充実を図り、介護職員も現在の倍以上の約255万人に増やすとしている。
 しかし、在院日数の短縮は医療機関の収入減につながり、医師会の反発なども予想され難しい課題を負う。また介護職員の確保も難しく、医療・介護難民の大量発生を危惧する声も聞こえる。
 医療問題は、病院経営の難しさ、医師・看護師の不足など医療費の増大は避けられない状況の中で、その財源問題など国民の理解をどう取り付けていくかが今後の課題である。

松原名古屋市長4選不出馬表明

2008-10-23 19:32:55 | Weblog
2008.10.23
 名古屋市の松原武久市長(71)は今日午後、市役所で会見して、健康への不安や高齢を理由に、来春の市長選に出馬しないことを正式に表明した。
 市長は「もともと三期12年が一つの区切りと思っていた。来年からさらに四年間、走り続ける気力、体力を持ち続けるのは難しかろうと判断した」と会見で語っている。
 一部の市議や職員から「四選もあるのでは」と言われていただけに意外との受け止めもあるようだが、筆者としてはよいタイミングの引き時であり、表明時期もあと半年を残しており、よい時期であると思う。
 これで各党の後継者選びが活発化してくる。まもなく行われるであろう衆院選では、自・民が激突し激しい政権争いが予想されるが、果たして市長選はどうなるのであろうか。民主党の伴野豊愛知県連代表は「初めから対立ありきではない」と早くも自公との相乗りもありうることをにおわせているが、小さな市町村ならいざ知らず、大都市名古屋で単純に仲良しクラブでは、市民の政治意識の向上のためにも望ましいとは思えない。政党としての政策をしっかりと出して、それを実行できる候補者を掲げて戦ってこそ真の民主主義は育つ。各党とも名古屋を担うにふさわしい候補者を選んだ上で、公正な選挙戦が行われることを期待したい。

中日がCS第二ステージへ進出

2008-10-21 07:52:54 | Weblog
2008.10.21
 プロ野球セ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)は20日、京セラドーム大阪で阪神対中日の第三戦が行われ、中日が2対0で勝って第二ステージに進出することになった。
 今年の中日の対阪神戦での成績は大幅に負け越していたが、短期決戦ではそれが逆転してしまった。阪神は優勝を目前に控え、最後の最後で巨人にリーグ優勝をさらわれてしまった。そのうえ、CSでも圧勝していた中日に敗れてしまったのだから泣くに泣けない気分であろう。阪神ファンにしてみれば落胆を超えて怒りがたぎっているのかもしれない。気の毒ではある。
 しかし、中日ファンの筆者にとっても何かすっきりしない。あれほど阪神に大敗していたチームがたった2勝しただけで日本シリーズの挑戦権を得てしまっていいものだろうかという戸惑いが消えないというのが正直な感じである。CS制度に慣れていないせいであろうか。まあ、それでもほっとした気分ではある。これで、巨人に勝って日本一になったら、巨人や阪神ファンには本当に申し訳ないことになるが、それを密かに願っているのは筆者だけではないであろう(本当は、打てない中日が、小笠原やラミレスのいる巨人に勝てるわけがないとも思っている)。

無言館と信濃路を訪ねるツアー

2008-10-20 22:45:52 | Weblog
2008.10.20
 今日は「ピースあいち」企画の『無言館と信濃路を訪ねるツアー』に参加した。
ピースあいちの運営委員やボランティア20人が集まった。
 長野県上田市にある「無言館」は、太平洋戦争に散った戦没画学生の遺作を集めて展示した美術館である。建物はまわりを山々に囲まれた塩田平と呼ばれる田園地帯の丘陵地の頂に、浅間山を背景にして建てられている。
 信濃デッサン館の館主・窪島誠一郎氏が日本各地の戦没画学生の遺族を訪ね、その遺作を集めて平成9年5月2日に開館したものだそうである。
 今年の9月21日に第二展示室が開館して規模が拡大したばかりである。
 画家を夢みて美術学校に学ぶ若い学生たちは、戦地に召集され、無残にも戦死あるいは戦病死してしまったが、彼らの絵は、そこに恋人や妻、あるいは家族との別れの物語を背景に持っているが故に、直接反戦をうたっている訳でもないのにかえって強烈な反戦を思い知らされる。何も言わない彼らの強烈な叫びが心に響いてくる不思議な美術館である。
 時間がなくじっくりと資料など読めなかったが、改めて再訪したい。
 無言館観覧後は、近くにあるワイナリーレストランで昼食を取った。今回の旅行のもう一つの楽しみである。「ヴィラデスト ガーデンファームアンドワイナリー」と呼ばれるカフェレストランで、ブドウ畑やハーブ庭園をもち、自家製のワインと野菜を提供する農園レストランでもある。手づくりの料理という感じで、ワインも合わせて十分堪能できた。
 帰りは、東御市にある重要伝統的建造物保存地区の「海野宿」に立ち寄って、午後8時過ぎに無事名古屋の栄に帰った。