名古屋から発するブログつぶて・凡人のひとりごと

身の回り、世間のできごとをを日記風に記す(紙つぶてならぬブログつぶて)。

明日からイギリス旅行

2015-05-26 16:00:27 | Weblog
2015.5.26(火)
 合唱団の仲間で、スコットランドの湖水地方からエディンバラを経てロンドンをめぐる旅行がいよいよ明日から始まる。
 夫婦での参加が原則だが男のペアもあって合計7組、14人のツァーである。
セントレアを10時30分発のフィンランド航空でヘルシンキを経てマンチェスターへ飛ぶ。
 初日から二日にかけてはスコットランドの湖水地方観光である。案内書では、ウィンダミア湖の遊覧船乗船、ワーズワース博物館などを巡るとある。
 三日目は、スコットランドの古都・エディンバラ観光である。エディンバラ城、聖ジャイルズ大聖堂、ホーリールード宮殿などを見学した後、エディンバラ・アッシャーホールでロイヤル・スコティッシュ管弦楽団によるエルガーのオラトリオ「ゲロンティアスの夢」を聴く。
 四日目は終日エディンバラを自由観光したあと、エディンバラ祝祭劇場にてヴェルディの楽劇「イル・トロヴァトーレ」を鑑賞する。
 五日目は空路ロンドンまで飛び、ロンドン観光をする。案内書には、ロンドン塔、タワーブリッジ、ウエストミンスター寺院などの観光とある。
 六日目の昼間は、大英博物館の見学をし、夜はコヴェントガーデン王立歌劇場でロイヤル・バレエ団によるバレエの鑑賞である。演目は、ドビュッシーの「牧神の午後」、ショパンの「イン・ザ・ナイト」、マーラーの「大地の歌」となっている。
 7日目・八日目はヒースロー空港からヘルシンキを経て一路セントレアへ帰る。
 いわば音楽会めぐりの旅なので、比較的ゆったりした行程である。イギリスにはかつてデザイン博覧会絡みで行ったことがあるが、27年ぶりになる。
 ここ数日、風邪を引いて寝込んでいたのでいわばまだ病み上がりである。咳が治まらないし、微熱もあるので、気分は良くない。今は期待感よりも無事何事も無く帰ってこられるのかの心配の方が多い気分である。あとは少しでも体調が良くなるのを祈るだけだ。 



その後の大阪都構想

2015-05-24 09:23:17 | Weblog
2015.5.24(日)
 ブログ記事がしばらく空いてしまった。前回の風邪が治りきらないうちに、ボランティアの仕事、飲み会、釣りなどが続いて、今週ふたたび風邪が再発してしまった。自業自得と言われても仕方ない。頭痛と微熱、筋肉痛というのが今回の症状である。 海外旅行を三日後に控えてなんとか治らさないといけない。
 さて、橋下大阪市長の大阪都構想の賛否を問う「住民投票」が先週17日に投開票されたが、結果は、賛成694,844票、反対705,585票、その差わずかに約1万票という僅差で大阪都構想は否決された。
 この間、大阪市民は賛成、反対で二分され、正直、疲れたとの声が聞かれたという。「泰山鳴動してネズミ一匹」とはまさにこのことを言う。
 今回の住民投票は、橋下市長の7年半に及ぶ総決算でもあった。よく言えば強い個性を打ち出し、政策を飾り立て、一方でそれに反対する者には徹底的に攻撃し、有権者を引っ張ってきた7年半であった。そして、この住民投票に敗れれば政界から引退するとさえ豪語していた。しかし結果は、僅差とはいえ橋下氏は一敗地にまみれた。
 ところがである。結果が明らかになった時点で、橋下氏は12月までの市長任期を終えて政界を引退すると表明した。世間は潔い態度だなどと言っているが、本来政界を引退するといった以上,市長もやめるべきである。いざとなると市長の職も惜しくなったのであろう。
 橋下氏は、民主主義は素晴らしい、これだけのことをやっても殺されずにすんだ、との趣旨の発言をしているが、そんなことは当たり前のことだ。世間を騒がせ、湯水のごとく税金を使った反省こそして欲しい。

大阪都構想の賛否を問う住民投票 いよいよ明日に迫る

2015-05-16 10:21:37 | Weblog
2015.5.16(土)
 「大阪都構想」の賛否を問う住民投票がいよいよ明日に迫った。橋下徹市長の政治生命をかけた闘いだから、市長はこれに敗れれば政界から引退すると言っているそうである。
 橋下氏によれば、大阪府と市の二重行政が解消され、組織が効率化されるとともに、無駄な経費も大幅に節減できるとしている。その例として、市営交通事業を民営化するだけで巨額の経費が節減できるし、大阪市長が不要となるなど人件費も大幅にカットできるとなどと言っている。
 もともと行政における特にサービスに類する事業はやらなければ経費はかからない。要するにサボって怠慢にしておれば赤字にはならない。しかし、できるだけ少ない経費で、市民のために大きなサービスを提供できるように務めるのが公僕の役目である。本来、市長はその先頭に立って努力すべきものであって、なんでも民営化に廻し、赤字になるものは切り捨てるなどということは、市長として失格である。こういう市長に限って間違いなく福祉事業などは生産性がないという理屈で切り捨てていく。
 政令指定都市は1956年に、府県とほぼ同格の権限を持つ都市として、横浜市、名古屋市、京都市、大阪市、神戸市の「五大都市」が定められた。その後、現在では概ね人口100万人以上の都市で静岡市,浜松市など20の都市に増加している。それでも全国790の市の数からみれば2.5%に過ぎない。今もいくつかの市は県からの権限委譲を求めて指定都市への指定運動を続けている。
 それにもかかわらず、橋下市長はせっかく持っている自治的権限を府に返上すると言っている。大阪市は、人口267万人を擁し、巨額の財政規模を誇っている大都市である。大阪都構想はその税金を府に集中させることになるから、大阪市以外の府下の市町村にとっては行政サービスの充実が期待できる。
 また、橋下氏は大阪市を無くす代わりに五つの特別区を設けるとしている。東京都と同じにしたいのだから、こういうことになるのであろう。特別区長は東京都と同じように選挙で選ぶ公選制となる。これでは一人の市長が5人に増えるのと同じである。経費など決して節減できない。
 要するに橋下市長は大阪府・市を東京都と同じにしたいだけだ。本当に良いことなら、他の指定都市もそうなるように運動するであろうし、橋下市長の応援に来るであろう。中京都構想を掲げる愛知県知事でさえ及び腰である。
 下馬評では、五分五分だとの報道が流れている。いよいよ大阪市民の審判が下るが、ただただその良識を信ずるのみである。

久しぶりの釣行

2015-05-08 22:03:01 | Weblog
2015.5.8(金)
 昨日(5月7日)、北陸の日本海では久しぶりの好天に恵まれて、釣り仲間6人で越前の鷹巣沖へ釣行に出かけた。鷹巣沖はマダイが釣れる沖合として有名である。東尋坊よりやや西の沖合で、水深30Mから70Mほどの漁礁に多くの魚が住み着いている。
 中心はマダイ、チダイだが、回遊魚のハマチ(出世してワラサ、ブリになる)や、ヒラマサ、アジ、サワラなどの他、底物といわれるメバル、カサゴ、キジハタ、クロソイなども獲物である。かつて仲間が99センチの大ヒラメを釣ったことがある。
 正午前、3人づつ二艘の釣り船に分乗して沖合に出た。釣り方はここの漁場の独特の釣り方で、「完全ふかせ釣り」という。 竿の先の道糸(みちいと)に6~10メートルの仕掛けをつなぐが、錘はつけない。仕掛けの糸は沈む素材のモノを使い、先に針をつけたものである。それを撒き餌と一緒に海に流すと、潮の流れに沿って糸と針の重みだけで海中に沈んでいく。餌の付いた針の先が魚のいるタナ(棚)に達すると食いつき、それが手元に伝わるという仕組みである。したがってこの釣りは、潮の流れがないと釣りにならない。また、糸を50~200メートルも流すので、一艘の船に何人も乗って釣るのは不向きである。3~4人までが限度である。
 さてこの日の潮の流れは、舳先に向かって右舷側に90度に近い方向に流れていたので、3人が右舷に並んで釣る形となった。潮の流れの強さはほぼ適当であった。しかし水深が70メートルと深く、針先が棚に届くにはみちいとを150メートル出せと船頭は言う。魚が食ってくれば時間が掛かっても不足はないが、なかなかそうはいかない。1回流して回収するのに15~20分も掛かると、時間はあっという間に過ぎていく。
 それでも何とか58センチと40センチのマダイ各1匹とチダイ4匹ほどを釣りあげた。既に4時間以上が過ぎていた。
 しかし、少し船を移動させたところで体長40センチ前後の大アジの群れにあたった。残り少ない時間で、ダブル、トリプルと釣り上げ、ほぼクーラー満タンとなった。45センチのマダイ1匹とチダイ1匹も加わった。
 狙いのマダイよりもアジに偏った釣果となったが、58センチのマダイと40センチ前後の大アジには納得のいく釣果であった。


明治の産業革命 世界遺産へ

2015-05-05 09:50:03 | Weblog
2015.5.5(火)
 政府に4日入った連絡では、幕末から明治の重工業施設を中心とした「明治日本の産業革命遺産」(福岡県など8県)の全23施設を世界文化遺産に登録するよう、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関が勧告したと、メデイアが報じている。7月3日~6日にドイツのボンで予定されている世界遺産委員会で審査される。
 今回候補に挙がっている産業革命遺産は「軍艦島」の通称で知られる端島(はしま)炭鉱(長崎市)などで構成し、官営八幡製鉄所や三菱重工業長崎造船所が導入し100年以上にわたって稼働し続けている施設が含まれる。
 諮問機関の国際記念物遺跡会議(イコモス)は「西洋技術を積極的に改良して日本のニーズや伝統に適合させ、わずか50年余りという短期間で本格的な産業化を達成した」と歴史的な価値を評価したという。
 正式に決まれば、「富士山」、「富岡製糸場と絹産業遺産群」に続き3年連続で、日本の世界文化遺産は15件目となる。
 ところが、21の委員国のうち韓国が「(八幡製鉄所など)朝鮮半島出身者を強制労働させた施設がある」と強く反対しており、審議が紛糾する恐れもあるという。実はもう一つ、「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」が競合したが、菅官房長官の裁定で産業革命遺産を優先したという。
 最近の官邸の動きを見ると、結構挑発的である。地元の人たちは喜んでいるのに水をさすようであるが、こんなことでまたギクシャクするような事態は困るし、情けない。

 

今日は施行68回目の憲法記念日

2015-05-03 11:05:25 | Weblog
2015.5.3(日)
 戦後70年、大きな節目の年の憲法記念日である。しかし、「国民主権」「平和主義」「基本的人権」という三つの柱が最も脅かされる年ともなった。
 集団的自衛権の行使容認、武器輸出三原則の変更(→防衛装備移転三原則)、特定秘密保護法の制定、憲法改定と安倍政権になって「戦争をしない国」から「戦争をする国」への転換が急速に進んできた。
 特に先週、アメリカ訪問を果たした安倍首相は日本の安全保障政策を抜本的に変える考えをオバマ大統領に、今年の夏までに果たすと期限付きで約束してきた。日本の国会で何の議論もしていない段階で、他国の大統領に国の行く末を約束するとは驚くべきことである。いよいよ日本はアメリカの属国に成り下がったのかと言いたくなる。
 伝えられるところによると、次のような法案の提案があるという。

安全保障法案の制定及び改定
 国際平和支援法が(派兵恒久法)新設 → 湾岸戦争のように国連決議がある「国際平和共同対処事態」で米軍などへの後方支援が地級規模で可
能。 
 自衛隊法(改定) → 地球規模での米軍などの「武器等防護」、邦人救出のための武器使用が可能に。
 国際平和協力法(現PKO法改定) → 任務遂行のための武器使用、国連が統括しない「国際連携平和安全活動」が可能に。
 重要影響事態法(現・周辺事態法改定)→ 日本周辺に限らず米軍などへの後方支援が可能に。
 武力攻撃・存立危機事態法(現・武力攻撃事態法改定) → 日本が攻撃されなくても「存立危機事態」だとして集団的自衛権行使が可能に。
  (その他五つの法改正あり。)

 今日の中日新聞の社説で、島根県で発行されていた「石見(いわみ)タイムズ」という地方紙の主筆兼編集長をしていた故・小島清文氏が紹介されている。
 小島氏は戦艦「大和」でレイテ沖海戦に従事し、その後ルソン島に配属、米軍との戦闘で生死の極限状態を体験した。 小島氏は新聞界を退いた後、「不戦兵士の会」を結成し、その機関紙で、日本国憲法のことを次のように紹介しているという。
 「戦争は(中略)国民を塗炭の苦しみに陥れるだけであって、なんの解決の役にも立たないことを骨の髄まで知らされたのであり、日本国憲法は、戦勝国のいわば文学的体験に基づく平和理念とは全く異質の、敗戦国なるが故に学んだ人類の英知と苦悩から生まれた地肉の結晶である」
 小嶋氏は2002年に82歳で亡くなったが、晩年にラジオ番組で次のように語ったことが紹介されている。
 「戦争というのは知らないうちに、遠くの方からだんだん近づいてくる。気がついたときは、目の前で、自分のことになっている」
 社説が言っているように、「不戦兵士」の忠告が今こそ、響いて聞こえる。