名古屋から発するブログつぶて・凡人のひとりごと

身の回り、世間のできごとをを日記風に記す(紙つぶてならぬブログつぶて)。

サッカーW杯、日本の夏終わる

2010-06-30 07:24:15 | Weblog
2010.6.30(水)
 サッカーW杯南アフリカ大会は6月29日、決勝トーナメントも終盤に入り、いよいよ日本対パラグアイの決戦を迎えた。
 結果は、両チームとも無得点で決着がつかず、PK戦にもつれたうえ日本は3-5で敗れ、念願の8強入りはならなかった。
 パラグアイは南米のブラジルとアルゼンチンに挟まれた中央部に位置し、小国ながらも強豪国に挟まれているだけにサッカーは強い。一次リーグでは1勝2分けながらもF組1位で突破してきた。
 日本も一次リーグでは2勝1敗と予想以上の健闘で勝ち上がってきており、初の8強入りが期待されたが夢と終わった。パラグアイとの試合は、多少押されたところはあったがよくしのぎ、また攻めるところは攻めてあわやというところもあって見せ場をつくり、十分楽しめたものであった。ハラハラ、ドキドキ、歯ぎしりの場面に結構手が汗ばんだ。
 全国のサポーターも熱狂的な応援があったことがテレビで伝えられていたが、悔しさが残るものの、日本選手たちの闘いあぶりに概ね満足していた。FIFA日本の夏は終わった。
 日本戦のあと、スペインとポルトガル戦で決勝トーナメント1回戦がすべて終わり、8強が決まった。この中には予想のスペイン、ブラジル、アルゼンチン、ドイツ、オランダが残って、激しい戦いが続く。しかしサッカーは何が起こるか分からない。一発勝負の面白さからいえばウルグアイ、パラグアイ、ガーナの三国も決して侮れない。はてさて優勝の行くへはどこであろうか。

東海メールクワイアーの定期を聴く

2010-06-27 20:55:47 | Weblog
2010.6.27(日)
 東海メールクワイアーは、1946年に創立された名古屋における老舗男声合唱団である。東海メールの特徴は特に名古屋出身の作曲家高田三郎の作品を歌い続けていることにある。
 今日の第53回定演では、高田三郎没後10年を記念してその作品特集の演奏会となった。その中で特に、最後に歌われた男声合唱のための「典礼聖歌」は、なぜか宗教と無縁の筆者でも心に響いた。高田三郎が作曲した聖歌は、まさしく日本人の魂を持った美しいものであった。
 ところで東海メールは去る5月2日、カトリック総本山バチカンのサンピエトロ大聖堂で、ローマ法王庁の許可を得て「聖歌隊」として日本語の高田三郎作品を歌ったことが新聞に報じられていた。今日の演奏会がその時の曲を取り上げることの予備知識なしに聴いたのだが、聴きながらこれがあの時の新聞報道であったのかと納得した。
 東海メールには、筆者の先輩が二人歌っているが、高齢にもかかわらず暗譜で歌っていたのには感服した。そのぐらい歌いこんだ練習をしていることを示す証左であろう。歌への熱意といい、技術力といいすばらしい演奏会であった。
 

普天間移転と参院選挙

2010-06-24 08:21:35 | Weblog
2010.6.24(木)
 昨日23日は沖縄戦の終結を記念する沖縄慰霊の日であった。菅首相は、摩文仁の丘の平和祈念公園で開かれた沖縄全戦没者追悼式に参列した。
 ここで献花をしようとした首相に対して「帰れ!」という怒声が飛んだ。さもありなん、である。菅首相は追悼に参列しようと沖縄を訪れたというよりは、仲井真知事に会って普天間の辺野古への移転を呑んでもらいたいという打算と、沖縄県民の本音を若干でも知りたいというものであったはずだ。
 市民運動から出発した菅氏が、市民から拒否される言葉を投げられどう受け止めたか。この程度のことは当然計算済みのことであろうが、基地による県民の被害を軽減のために最大限努力するということで解決するといまだに本気で思っているとしたら、甘い考えだとしかいいようがない。
 沖縄ではこれといった産業がなく、高い失業率に苦しんでいる。基地を受け入れて生活を成り立たせようと考えている人も確かにいる。
 だが今度という今度は県民の意識は大きく変わったとみる。鳩山前首相の大言壮語に沖縄県民は酔った。基地が減ることに大きな幻想を抱いてしまった。それを裏切った代償は甚大と思わなければならない。
 基地をなくさないで、基地から発生する被害を極力少なくするなどという子供だましの飴玉で沖縄の人々が納得するはずがない。菅首相は8月末までに辺野古への移転の計画を具体化するといっているが、多分そこから沖縄県民と菅政権との闘いがはじまる。それも血みどろの戦いである。
 そういう想定をしないで、ただアメリカとの合意を優先しようとしている菅政権の危うさを感じないわけにはいかない。仲井真知事は、再三にわたって、辺野古に普天間の代替施設を建設するとした日米共同声明の受け入れは困難だと警告している。知事はこれから先の沖縄県民と政府とのどろどろの戦いを案じているのだ。
 今日、参院選挙の公示がされ、7月11日の投票日に向けて別の熾烈な戦いがはじまる。

どうなる日本相撲協会

2010-06-21 18:44:13 | Weblog
2010.6.21(月)
 大相撲の野球賭博問題は日に日に混迷を深めている。協会の調査では、賭博への関与を認めた力士は65名に上り、その公表についてどうするのかや、調査を客観的にするために外部調査委員会を設置することにしたという。
 最近の報道では、不祥事は野球賭博にとどまらず、いろいろな賭け事に及んでいるらしい。元大関の雅山などは上申書で花札やマージャンなどでの賭け事への関与を認めているという。こういうことを突き詰めていけば、賭博に関係したものは協会へ上申した65人にとどまるとは思えない。これからもいもづる式に続々出てくるのではないか。
 大関の琴光喜は7月の名古屋場所での出場の自粛を早くに表明したが、すでに公表された幕内力士の賭博への内容によっては出場辞退者はさらに増える。武蔵川理事長は名古屋場所の開催自体を危うんでいるほどである。力士の不祥事から場所自体を中止してしまうということは、まさに前代未聞のことである。ましてや今回の事件は、反社会的組織との関わりが取りざたされており、この際、徹底的に膿を出すという荒療治が必要であろう。
 そうした意味からも、外部調査委員会の果たす役割は大きく責任も重大である。

浜名湖でボート転覆 無茶な決行

2010-06-19 09:06:30 | Weblog
2010.6.19(土)
 昨日18日、荒れた浜名湖でボートが転覆し、一人の女子生徒が死亡するという事故が起きた。
愛知県豊橋市立章南中学校の生徒らが17日から2泊3日の予定で、浜名湖畔にある県立三ケ日青年の家に滞在していた。自然体験学習の一環として、生徒92人と教師5人が青年の家の職員3人とともに4隻のボートに分乗し、湖に漕ぎ出したという。
 教師から「風雨が強くなり、生徒がひどい船酔いで、これ以上こげない」と無線連絡があり、青年の家がモーターボートを出し、ボートを曳航して岸に向かっている途中で転覆したという。他の3隻は湖上で救助を待ち、夕方、県警の警備艇に曳航され、転覆を免れた。
 転覆したボートには生徒18人と二人の教師が乗っていたが、このうち一人の女生徒が亡くなるという惨事になってしまった。
 昨日は、全国的に梅雨前線が日本列島を横切り、特に関東から西は強い雨と風で各地に強風と大雨の注意報が発令されていた。浜名湖周辺でも13~14メートルの風が吹いて湖といえども荒れていたという。
 報道では、出発する時はそれほどでもなく、青年の家の所長らが「天候の急変はない」との判断から実施を決めたと伝えている。
 筆者は海の釣りによく出るが、自然の恐ろしさは身に染みている。あんな状況の中で、ボートの訓練をするなど信じられない。予報は、収まっていくのではなく、むしろ風雨は強まるというものだったはずである。それを無視した判断は無謀というより無知といった方が当たっているのかもしれない。生徒らの命を預かる所長や教師らの大きな判断ミスであり、決して自然の事故ではない。海の荒々しさ、自然の恐ろしさを決して軽視してはならない。

もみじマーク見直し案公表

2010-06-17 20:56:06 | Weblog
2010.6.17(木)
 道路交通法第71条の5第2項では、75歳以上のものが高齢運転者標識をつけないで普通自動車を運転することを禁じており、違反すると高齢運転者標識表示義務違反となって2万円以下の罰金、又は科料に処せられる可能性がある。ただし、酒酔い・酒気帯び運転等でない場合は、この違反は交通反則金の対象となり、4000円の反則金の納付が通告される。違反点数は1点である。
 また同第3項では、70歳以上の者はこの標識をつけて運転するように努めなければならないと規定している。この場合は努力義務で、罰則はない。
 さて、この高齢運転者標識のことを一般にもみじマーク、シルバーマーク、高齢者マークなどと呼んでいる。水滴もしくは葉っぱのような形をしており、左が橙色、右が黄色に塗り分けられている。このもみじマークは、枯葉のようだと評判が悪く、「枯葉マーク」と揶揄されていることは周知のことである。
 警察庁自身がこのことを認めて、デザインの変更を検討しており今日17日、新たな四つのデザイン案が公表された。明日18日から7月17日まで、現行デザインを含む五つの案について一般から意見を募集するそうである。秋ごろまでに決定するという。
 デザインなどどうでもよいが、そもそもこんな標識を高齢者につけさせるということが理解できない。本当に免許証を所持しているのか疑わしいような若い運転手はいくらでもいる。こんなことで差別をするなら、現在のいいかげんな免許更新制をもっと厳格にすべきである。歳をとっているからいけないのではなく、いかに交通法規を守ろうとしているか、運転技術は大丈夫かを確認した上で、更新した免許を与えるかあるいは問題がある者にはそれこそ何らかの標識を貼らせることの方が確実に事故を減らせる。
 こんな枯葉マーク制度など速やかに見直して、もっと実質的に効果のある厳しい免許更新制を検討すべきである。

菅氏の財政再建への姿勢

2010-06-16 20:16:49 | Weblog
2010.6.16(水)
 菅氏は、総裁選への立候補や総理としての施政方針演説などを通じて「経済、財政、社会保障の一体的立て直しに取り組む」とか「強い経済、強い財政、強い社会保障」を繰り返し強調している。
 そこで、強い経済とは何か、十分な雇用と景気の回復なのか。それでは強い財政とは何か、税を強化し、借金を減らすことか。 強い社会保障とは何か、年金、医療、介護の充実か。これらは一面、あちらを立てればこちらが立たない関係にも見える。それを菅氏は全部立てるとおっしゃる。
 財務省が公表している平成22年度末の国債及び借入金並びに政府短期証券の合計は、およそ883兆円にのぼる。日本のGDP(国内総生産)がおよそ500兆円であるからその比率はおよそ1.8倍である。これは先進国の中で群を抜いて高い数値である。
 こんな状態でもアナリストたちも比較的のんびりとしていたのは、日本の家計の純資産額がおよそ1060兆円あり、国債などはこの国内資金で賄われてきたからである。しかしその差はすでに200兆円を切っている。
 自民党政権のバラマキから、それに劣らない民主党政権のバラマキもこれ以上続けば、日本の借入金残高は遅かれ早かれ1000兆円を突破することは眼に見えている。このことにみんなが気がつき始めると国債売りが始まる。こうなると、ギリシャとかハンガリーなどといっておれない。
 菅政権はこのことに少し気がつき始めた政権かもしれない。菅氏は財務大臣時代にすでに「増税について場合によっては党派を超えた議論もお願いしなければいけないと思う」と答弁している。首相に就任してからは、こうした趣旨の発言を繰り返している。また「今までのような泥沼というか、無限に借金が増える方向性を正したい」とも言っている。その上で、はたして強い経済や強い社会保障はどのように展開するのか。
 何か魔法か手品を見るような気分でもある。

小惑星探査機7年ぶりに帰還

2010-06-14 07:00:40 | Weblog
2010・6・14(月)
地球と火星の周辺の軌道を回る小惑星がある。日本のロケット開発の父、故糸川英夫博士にちなんで「イトカワ」と名付けられた。数千万~数億年前に、大きな天体に別の天体が衝突し、壊れた破片が集まってできたとみられる。1998年に米マサチューセッツ工科大学の研究チームが発見した。長さ約535㍍、幅200~300㍍の落花生のような形で、内部はがれきを寄せ集めたようにすかすかであることが判明している。地球から3億キロの距離にある。
 この「イトカワ」探査のために2003年5月、探査機「はやぶさ」が打ち上げられた。05年9月に「イトカワ」に到着、形状を計測し、2回の着陸に成功した。小惑星の物質を収集して07年に帰還予定だったが、エンジンの燃料漏れと通信途絶で3年延期されていた。
 その「はやぶさ」が昨夜(13日)、オーストラリア南部ウーメラ付近の砂漠に7年ぶりに帰還した。小惑星の物質を入れたカプセルの回収は今日行われる。
 月以外の天体との往復は世界初の快挙である。太陽の周りを約5周して約60億キロの長旅をしたことになる。小惑星の物質が回収できれば太陽系の形成初期を解明する貴重な手がかりになるという。
 「はやぶさ」は本格的な惑星探査に必要なエンジン、岩石採取などの技術に挑み、中でもイオンエンジンが長い航行に耐えることを実証した。木星など、より遠い天体の探査に道を開く成果という。その「はやぶさ」本体は大気圏に突入する際、カプセルを切り離して燃え尽きた。
 カプセルの開封は宇宙航空研究開発機構の相模原キャンパスに運ばれた後、およそ2週間後に行われるという。北海道大学の圦本(ゆりもと)尚義教授(宇宙科学)は回収されたサンプルから「小惑星の形成過程が分かれば地球の基となった物質や初期の姿が分かり、なぜ地球に水が存在するか明らかになる可能性もある。試料に有機物があれば、生命の起源に迫る大きな手がかりにもなり得る」と話している。
 また、「はやぶさ」プロジェクト責任者の川口淳一郎・宇宙航空研究開発機構教授は「将来は探査機が太陽系を自由に行き来する『太陽系大航海時代』が来る」と予言している。
 「はやぶさ」の開発費は127億円だそうだが、意外と少ない。宇宙への夢は広がる。

サッカー・ワールドカップ2010いよいよ開幕

2010-06-11 18:36:54 | Weblog
2010.6.11(金)
 サッカーの祭典、第19回ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会がいよいよ日本時間午後11時、南ア―メキシコ戦で幕を開ける。
 各大陸予選を勝ち抜いた31チームと開催国の南アが世界一を目指して熾烈な戦いがはじまる。アフリカ大陸での開催は始めてである。
 一次リーグは4チームづつ8組に分かれて総当りで戦い、各組2位までが決勝トーナメントに進むことができる。
 日本はE組で、オランダ、デンマーク、カメルーンと組む。緒戦は6月14日のカメルーン戦である。
 英国の公認の賭け屋である大手ブックメーカーは、優勝チームを当てる賭けのオッズを発表したそうである。それによると、本命はオッズ5倍のスペインで、2番手は6度目の優勝をねらうブラジルで5.5倍、3番手はアルゼンチンで7.5倍としている。
 E組では、オランダも優勝候補の一つであり、カメルーンもデンマークも日本の格上と言われている。オッズではオランダ11倍、カメルーン101倍、デンマーク151倍に対して日本は401倍と大穴中の大穴だそうである。
これではとても勝てそうにないが、またこれまでの練習試合でも一度も勝てなかったが、いざ本番となると必ずしも悲観したものでもない。緒戦カメルーン戦で勝てば展望は開ける。なんとしてもカメルーン戦に勝ってほしい。悪くても引き分けにもっていけば第3戦のデンマーク戦(24日)まで期待が持てる。1勝1敗1分けの期待と全敗の悪夢が交錯するW杯2010である。

顔の障害に男女差ありや!

2010-06-10 19:49:54 | Weblog
2010.6.10(木)
 身体障害や各種の機能障害について等級があることは知っていたが、顔に障害を負った場合にその等級に男女差があったことはつゆぞ知らなかった。
 労災で顔や首に多やけどを負った35歳の京都府の男性が、女性よりも傷害等級が低いのは男女平等を定めた憲法に違反するとして、国の補償給付処分の取り消しを求めた訴訟で、厚生労働省は10日、京都地裁の違憲判決を受け入れ控訴を断念したと報じられた。
 厚生労働省は断念の理由について「社会通念の変化に伴い、障害等級で男女差を設けることについての立証が困難になったことも含め、総合的に判断した」としている。
 京都地裁判決では「外貌(外見)に著しい醜状を残す」ような後遺症があった場合、女性を7級、男性を給付金額が低い12級と規定した厚労省の障害等級について「不合理な差別的扱いで違憲」と判断していたものである。
 時代の流れとでもいようか。厚労省も過去のような杓子定規の判断ではなく、適切な判断をしたといえる。顔に傷が残った場合、男であろうと女であろうとその苦痛は同じというべきであろう。
 労災における障害給付が1級から14級まで随分細かく定められていることも知らなかった。男女平等の基準もまさに社会通念の変化とともに変わるということの一つの事例となった裁判ではある。