名古屋から発するブログつぶて・凡人のひとりごと

身の回り、世間のできごとをを日記風に記す(紙つぶてならぬブログつぶて)。

2015~16METライブビューイング始まる

2015-11-30 10:21:36 | Weblog
2015.11.30(月)
 ニューヨークのメトロポリタン歌劇場(MET)で上演された最新のオペラ公演をスクリーンに上映する企画が今年も始まった。 この企画は、10年前の2006年から始まり、いまやオペラの新しい楽しみ方として定着していると言って良い。
 今年も11月第一週のヴェルディ「イル・トラヴァトーレ」を皮切りに来年の6月、R・シュトラウス「エレクトラ」まで10作が上演される。「イル・トラヴァトーレ」は今年の5月にスコットランドで鑑賞したので、今回のビューイングでも観たかったが見逃した。
 今週から第三作目のワーグナー「タンホイザー」が上演されたので、昨日名駅のミッドランドスクエアで鑑賞した。
 午前10時の開演で、途中休憩や解説をはさみながら終わったのが午後2時40分だから実に4時間40分という長丁場である。
 「タンホイザー」は、ワーグナーの歌劇の中では有名な序曲やアリア、合唱などがあり、内容も比較的わかりやすい。第2幕の歌合戦は、「ニュルンベルグのマイスタージンガー」での歌合戦と通ずる。
 映像である以上、生演奏に勝ることはできないが、主要な場面でのクローズアップなど表情を細かく表現できるなど特等席にいる感覚を味わえる。
 今回の出演は
   タンホイザー  ヨハン・ボータ(テノール)
   エリ-ザベト  エヴァ・マリア・ヴェストブルック(ソプラノ)
   ヴォルフラム  ペーター・マッテイ(バリトン)
   女神ヴェーヌス ミシェル・デ・ヤング(メゾソプラノ)
   領主ヘルマン  ギュンター・グロイスベック(バス)

   メトロポリタン歌劇場管弦楽団
   指揮   ジェイムズ・レヴァイン

 今後、年が明けてから、「真珠採り」(ビゼー)、「トゥーランドット」(プッチーニ)、「マノン・レスコー」(プッチーニ)、「蝶々夫人」(プッチーニ)、「エレクトラ」(R・シュトラウス)などが予定されている。



安全保障関連法を批判したTBSの番組を批判する意見広告

2015-11-28 16:52:08 | Weblog
2015.11.28(土)
 TBS系報道番組の司会者が安全保障関連法の成立直前の放送で廃案を訴えたところ、これを非難する意見広告が読売新聞(11月15日付朝刊)と産経新聞(同14日付朝刊)に掲載されたことを、今朝の中日新聞が伝えている。
 それによると広告を打ったのは、今月発足したばかりの「放送法遵守を求める視聴者の会」というもので、呼びかけ人は、上智大学名誉教授の渡部昇一氏や作曲家のすぎやまこういち氏ら右派の論客が名を連ねているという。
 中日によると、広告が問題にしているのはTBS系の報道番組「NEWS23」の9月16日に放送されたもので、毎日新聞特別編集委員の岸井成格氏が「メディアとしても(安保法案の廃棄に向けて声をずっと上げ続けるべきだ」と発言したと指摘した上で、放送法四条が「放送事業者は政治的に公平であること」などを求めている点に触れ、「一方的な意見を断定的に視聴者に押し付ける事は放送法に明らかに抵触する」と批判している、というものである。
 この論に従えば、放送事業者は、時の権力が言うことには何事も反論できないか、あるいはご無理ごもっともとしてひれ伏す以外にないことになる。これこそ戦前のメディアが果たしてきた役割ではなかったか。
 中日の記事にもあるが、放送法第一条では「放送の自律、表現の自由の確保」をうたっていること、第三条では「何人からも干渉され、規律されない」と定められていることからして、岸井さんの言っていることはジャーナリストとしてむしろ言うべきことを言っているに過ぎない。
 中日の記事の中には、ジャーナリストの青木理氏が「そもそもメディアの役割は国民に代わり権力のチェックを行うことだ」と言っているが、そうであってこそ政治の誤りが是正される機会となるのだ。このことを謙虚に受け止めるのが過ちを犯さない権力者の正しい姿である。


伝説の大女優 原節子さん死去

2015-11-26 10:38:22 | Weblog
2015.11.26(木)
 我々の世代ではあこがれの大女優だった原節子さんが亡くなった。報道によると、既に9月5日に肺炎のために亡くなっていたという。享年95歳だった。
 中学生か高校生の頃に、「青い山脈」を観たのが女優原節子さんとの出会いだった。日本人の誰もが思ったように、かわいいとか美人とかとは異なる、近寄り難さをもった美しい人だった。背が高く、日本人離れした容姿に憧れたものである。
 戦前・戦後を通じて多くの映画に出演したが、特に小津安二郎監督作品が印象深い。「東京物語」、「秋日和」「小早川家の秋」などは原節子さんらしさがぴったりの作品だったように思う。
 原さん最後の映画は1962年、「忠臣蔵」での大石内蔵助の妻りく役で、これを機に突然の引退だったという。以来、50年以上にわたって世間から身を引いた。ただ、映画の再上映やテレビでの再映で我々庶民もしばしばお目にかかることができたのは幸いであった。
 原節子さんと小津安二郎監督との結婚の噂は絶えなかったそうだが、小津さんが1963年に死去して以来、原さんはその後、映画に出ることはなかったという。
 映画評論家の吉村英夫氏は「日本の映画女優史の一つの区切りがついたといえる」とコメントしている。
 我が世代にとって、最後の大女優とのお別れである。

日米首脳、辺野古推進を確認

2015-11-20 21:50:20 | Weblog
2015.11.20(金)
 安倍首相とオバマ米大統領は11月19日、マニラ市内のホテルで会談し、米軍普天間飛行場の移設先として名護市辺野古に基地を建設する方針を確認した、と報道されている。
 安倍首相はオバマ大統領に対して、新規地の建設を「確固たる決意で進める」と伝えたという。 さらに、中国が人工島の造成を進める南シナ海への自衛隊派遣を検討する考えも示した。 オバマ氏はこれに謝意を示したという。
 なんということか。これが民主主義国家のトップリーダーの取るべき姿勢であろうか。また、これがノーベル平和賞を受賞したアメリカのトップの姿であろうか。
 沖縄住民の声よりも、日米の合意を優先する姿勢を一層鮮明にした日米首脳の会談である。
 沖縄県民をはじめ、翁長雄志知事の固い決意からして国と県が歩み寄る状況は考えられない。国が強行すればするほど国と沖縄県の軋轢は強まることは明らかである。
 安倍首相は「辺野古への新基地建設が唯一の解決だ」と言い張って、県民・市民の反対を押し切って突き進もうとしている。これではいつか血を見る。県民・市民の声よりもアメリカの軍事力にすがろうとしている安倍氏の醜い姿が浮き彫りになった。 

パリ同時テロ 死者129人

2015-11-17 23:02:40 | Weblog
2015.11.17(火)
 11月13日午後9時(日本時間14日午前5時)過ぎ、パリ中心部の劇場やレストラン、郊外の競技場などで、銃撃や爆発が同時に相次ぐテロ事件が発生し、世界を震撼させた。
 銃撃や爆撃は6か所で発生し、死者は129人,負傷者は352人にのぼった。フランス当局は、実行犯7人が三つのグループに分かれ、約30分の短時間に6か所を襲撃した組織的な犯行だと発表した。中でも、米国のロックグループのコンサートが行われていたパリ11区のバタクラン劇場には4人が押し入り、自動小銃を乱射、89人の多数が犠牲となった。実行犯7人は自爆するなどして死亡したという。
 この一連の事件をめぐっては、過激派組織「イスラム国」(IS)が犯行声明を出した。この中でISは、フランスが「預言者ムハンマドを侮辱している」ことや、有志国連合の一員としてシリアのIS拠点の空爆に参加したことなどを理由に挙げている。フランスでは、今年の1月にも風刺週刊誌シャルリエブド本社などが襲撃され、17人が犠牲になったことは記憶に新しい。
フランスのオランド大統領は16日午後、テロ上下両院合同会議で演説し、テロ直後に出した非常事態宣言を「3か月間延長するため、国会に立法を要請する」と述べた。
 さらにオランド氏はテロを「シリアで計画され、ベルギーで組織された」とし、フランスはISとの「戦争状態にある」と宣言するとともに、ISを打倒し、全力を挙げて国を守ると強調している。
 オバマ米大統領は「全人類に向けた攻撃」、プーチン露大統領は「国際社会はこの悪と戦うために力を合わせなければならない」と訴え、中国の周近平国家主席も「野蛮な行動を強く非難する」と表明している。近頃、対立が目立つ米・中露だが、今回のテロに対しては意見が一致している。
 オランド大統領はISの掃討に引き続き強い決意を示し、15日にはシリアのIS拠点にテロ後初の空爆を行い、さらに戦闘爆撃機の態勢を増強してイラク、シリアでのIS空爆を拡大すると表明している。
 しかし、強硬なテロにはそれに勝る強硬策が必要ということで本当にテロは防げるのであろうか。ますます悪循環を生むだけの危惧を抱かざるを得ない。
 いずれにしろ、シリアの内戦からくる西欧諸国への難民の増大がテロの一つの要因であり、また、宗教間の争いや、世界的な格差の拡大といった根源的な解決がなされなければテロ事件はとどまらない。

今年の流行語大賞50候補発表される

2015-11-15 22:42:44 | Weblog
2015.11.15(日)
 年末恒例「2015ユーキャン新語・流行語大賞」の50候補が発表された。
このうちのトップテン&年間大賞は12月1日に発表される。
 50の候補すべては次のとおりとなっている。この中で、〇印のものは理解しているが、そうでないものは筆者には意味不明である。

『〇爆買い/インバウンド/刀剣女子/ラブライバー/アゴクイ/ドラゲナイ/プロ彼女/ラッスンゴレライ/あったかいんだからぁ。/はい、論破!/安心して下さい。穿いてますよ。/福山ロス(ましゃロス)/〇まいにち、修造!/〇火花/結果にコミットする/
〇五郎丸ポーズ/〇トリプルスリー/〇1億総活躍社会/〇エンブレム/上級国民/白紙撤回/I AM KENJI/〇I am not ABE/〇粛々と/〇切れ目のない対応/〇存立危機事態/〇駆けつけ警護/〇国民の理解が深まっていない/〇レッテル貼り/〇テロに屈しない/〇早く質問しろよ/〇アベ政治を許さない/〇戦争法案/〇自民党、感じ悪いよね/〇シールズ(SEALDs)/とりま、廃案/〇大阪都構想/〇マイナンバー/〇下流老人/チャレンジ/〇オワハラ/スーパームーン/〇北陸新幹線/〇ドローン/ミニマリスト/ルーティン/〇モラハラ/フレミネー/サードウェーブコーヒー/おにぎらず』

 流行語はその年の世相を反映しているというが、一人ひとりの置かれている状況で、縁もゆかりもない言葉になる。それは年代であり、地域であり、環境であり、学識でもあるかもしれない。
 これら50の言葉をよくよく見ていると、確かによくも悪くも今年の世相が見えてくる。
果してどれが今年の流行語大賞になるのであろうか。

ミャンマー総選挙 スーチー氏単独過半数

2015-11-11 08:47:06 | Weblog
2015.11.11(水)  
 11月8日に投開票されたミャンマー総選挙で、アウン・サン・スー・チー氏率いる最大野党・国民民主連盟(NLD)が単独で上下両院の過半数を獲得することが確実な情勢となった。軍政の流れをくむ与党・連邦団結発展党(USDP)を破って政権交代が実現する見通しである。
 ミャンマーの議会は、上下両院合わせて664議席ある。このうち軍人枠166議席(25%)等を除いた491議席を選挙で争ったが、このうちNLDが390議席以上を確保した。これは過半数の333議席を大きく上回る。与党のUSDPもこの敗北を認めた。
 ミャンマーでは2011年に軍政から民政に移管したが、以来初めて総選挙が実施された。25年前の1990年に行われた総選挙でもNLDが大勝したが、軍政はその結果を無視した経緯がある。しかし今回は、テイン・セイン大統領も「結果は尊重する」と言っており、政権交代は実現すると思われる。
 しかし、スー・チー氏の政権が実現したとしても課題は山積している。現行憲法では英国籍の息子がいるスー・チー氏は大統領になれない。 
少数民族武装勢力との内戦、国内の9割を占める仏教徒と、イスラム教などの異教徒との確執も困難な課題であるという。
 また、多数の議員を有する軍は重要閣僚の指名権など多くの権限を持っている。スー・チー氏も筋論だけでは乗り切れない。時には妥協も迫られる。
 いまや、ミャンマーには多数の日本企業が進出している。ミャンマーの安定は日本だけでなく周辺国家にとっても重要である。
 軍政から民主国家への道のりは遠いが、いよいよそれが始まろうとしている。 

 
 

高速増殖炉もんじゅ使用停止命令か?

2015-11-06 20:30:31 | Weblog
2015.11.6(金)
 原子力規制委員会は高速増殖原型楽炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)の運営者(日本原子力開発機構)を代えるよう、文部科学省に勧告した。
 「もんじゅ」は1995年に発電を開始した。しかし、4ヶ月後の1995年暮れにはナトリウム漏れの事故を起こした。当時の運営主体は、動力炉・核燃料開発事業団(動燃)だったが、事故の実態を隠そうとして批判され、長い間停止することになった。その後、運営主体は、動燃から核燃料サイクル開発機構、日本原子力研究開発機構へと代わったが、その体質は悪いままに引き継がれている。3年前の2012年11月には、約一万点に上る機器の点検漏れが見つかったが、さらにその後も新たな点検漏れや安全管理上のミスが続いている。
 高速増殖炉とは、「高速」の中性子を使って核分裂反応を起こして、燃料のプルトニウムを「増殖」させようというものだが、なかなかうまくいかない。米、英、仏、独などこれまでに研究していた国も、もう計画を中止している。
 核燃料サイクル計画というのは、原発から出る使用済み核燃料、つまり「ゴミ」をリサイクルして新しい核燃料に作りかえ、それを高速増殖炉で使おうというものである。つまり発電すればするほど燃料が増えていく。正に「夢の原子炉」と言われる所以である。
 そんな「もんじゅ」も事故続きで、20年間ほとんど発電できない状態である。それでもその維持費は1日当たり5,500万円という。これに関連する青森県・六ケ所村の再処理工場も失敗続きでうまくいっていない。
 使用済み核燃料がリサイクルできないとなると、それはどこかへ捨てなければならない。しかし、使用済み核燃料は近づくだけで死に至るほど強力な放射能を発している。つまり人間の力では管理不能だと言われている代物なのである。「原発はトイレのないマンション」だと例えられているがよく言ったものだ。
 現在は、各地の原発にある「使用済み燃料プール」の中に仮に置かれているということになっているが、発電すればするほど使用済み核燃料は溜まる一方である。
 原子力規制委員会は運営者を代えるよう勧告したが、これはもう廃炉しかないというべきである。これまで「もんじゅ」と「六ケ所村」合わせて何兆円もの巨費を使ってきた。これ以上の無駄使いはいい加減にやめるべきである。

いじめで名古屋の中学生自殺

2015-11-05 21:46:32 | Weblog
2015.11.5(木)
 11月1日、名古屋の地下鉄鶴舞線の庄内通駅構内で中学1年生の生徒が線路に飛び込み死亡するという事件があった。
 その後、この生徒の自宅から、いじめをほのめかす遺書があることが分かったことから事態は一変した。生徒の所属していた学校は具体的ないじめの事実を確認できなかったとしていたが、遺書が見つかったことから名古屋市教育委員会は急きょ、生徒が通っていた中学校で緊急アンケートを実施した。
 その結果が今日(5日)公表された。それによると、
 1.直接いじめの現場を見た。           20人
 2.本人から聞いたり相談を受けたりしていた。    3人
 3.本人以外の人から聞いた。           57人
 4.それらのいずれでもない。          424人

 この結果を見ると、およそ16%、80人の生徒がいじめの事実を知っていたことになる。このことについて報道によると、学校の教頭は「大変ショックを受けている。学校としていじめを把握できていなかった悔しさがある」「どういう状況だったか子どもや職員から聞き取りしたい」と答えている。これは本心に違いないと思う。生徒たちの間ではそれなりの把握がされていたが、それを公にする危機意識に欠けていたというしかない。
 いじめの内容は、アンケートの回答では、①冷かしや悪口 ②仲間はずれ などの行為が上げられたというが、実際にいじめている本人たちはどのような自覚をもっているのであろうか。
 いじめは大なり小なりどの学校でも、またどのような組織でも存在する。いじめる方もいじめられる方も、その個人の弱さに起因しているように思うが、いじめられている、あるいはいじめを見た場合には、それを明るみに出すシステムをつくらない限り無くならないのではないか。一人の命が仲間の心ない行為によって失われたことの重大さを社会はもっと強く認識すべきである。