名古屋から発するブログつぶて・凡人のひとりごと

身の回り、世間のできごとをを日記風に記す(紙つぶてならぬブログつぶて)。

麻生流所信表明演説

2008-09-30 09:19:35 | Weblog
2008.9.30
 麻生流で行くと言っていた所信表明とは、野党というより民主党にターゲットを絞った質問をぶつけるものであった。
1.民主党は政局を第一義とし、国民の生活を第二義、第三義とする姿勢に終始している。合意形成のルールを打ち立てる用意はあるか。
2.補正予算の成立は焦眉の急だ。のめない点があれば代表質問で示せ。財源も明示せよ。
3.消費者行政庁に賛同するのかしないのか。否なら話し合いに応じるか。
4.日米同盟から国連に軸足を移すというが、日米同盟と国連をどう優先劣後させるのか。
5.インド洋での給油活動は国益のためだ。国際社会の一員たる日本が手を引く選択はあり得ない。民主党の見解を問う。
 まるで民主党問いただす内容の所信表明演説だ。社民党の福島党首は、少数政党や国民を馬鹿にしている、と怒っている。もちろん、標的にされた民主党の鳩山幹事長も『民主党批判ばかりで、この国のビジョンのかけらもなかった。国民をこれほど馬鹿にした演説はない』と述べた。
 しかし、いつも思うことだが、言いっぱなし、聞きっぱなしの演説よりも、生きた論戦を誘発しているという点では面白い。形骸化している本会議の活性化という方向での一石のように思える。
 民主党批判では、麻生首相の言いたい放題という感があるが、金科玉条のようにいう補正予算が果たして景気回復に効果があるのか、定額減税の財源はどうするのかなど、他人ごとではない弱点だらけである。
 小澤代表はどう受けるか。解散はいつか。これからの政局が面白い。

中山国交相が僅か就任5日目にして辞任

2008-09-28 21:42:36 | Weblog
2008.9.28
 中山成彬国土交通相は28日、麻生首相と首相官邸で会い、、成田空港拡張反対派などに対する問題発言の責任をとって辞表を提出し、受理された。就任五日目での閣僚の辞任は、過去二番目の短さとなるそうだ。
 中山氏は27日、地元宮崎市の党県連会合で、持論の日教組批判を展開し、日本の教育の「がん」である日教組をぶっ壊すために私が先頭になる決意だ」と開き直った。
 成田空港の「ごね得」発言といい、「日本は単一民族」「日教組が強いところは学力が低い」などの発言は、中山氏の本音が思わず出たものであろう。しかし、国家の大臣たる者が日教組をつぶすなど信じられない発言であり、全くバランス感覚のない幼稚さ丸出しの恥ずかしさである。
 中山氏は首相に「重要なポストに就かせてもらったのに、職責を全うすることができなくなり、申し訳ない」と謝罪したそうである。こんな風に謝るぐらいなら、大臣になったとたんにこんな発言をしなければよいのにと誰しもが思う。これが本音であるならば、「何が悪い」ともう一度開き直って「俺は辞めない」と抵抗するぐらいの気概がほしいものである。
 なお後任には、金子一義・元行政改革相(65)の就任が決まった。麻生首相は任命責任を認めたそうであるが、組閣から僅か5日目の閣僚辞任は、麻生政権には大きな打撃であることは否めない。

中山国交相のあきれた発言

2008-09-27 10:12:42 | Weblog
2008.9.27
 麻生内閣の国土交通大臣に就任した中山成彬氏(なりあき 65歳)の発言が話題を呼んでいる。
 25日、報道各社のインタビューの中で、所管する成田空港の整備についての質問に『かって1車線(滑走路1本)がずうっと続いて日本は情けないなあと(思った)。ごね得というか、戦後教育が悪かった』『公のためにはある程度は自分を犠牲にしてでもというのがなくて、なかなか空港拡張もできなかった』と答弁。
 また。国交省の無駄遣いをめぐるやりとりの中で、『ついでに言えば、大分県の教育委員会の体たらくなんて、日教組ですよ。日教組の子供なんて成績が悪くて先生になるのですよ。だから大分県の学力は低いんだよ』と述べ、、また自らが文科相だった時に全国学力テストを提唱した理由について『日教組の強いところは学力が低いのではないかと思ったから。現にそうだよ』と語った。
 さらに、観光行政の課題に対する問いに『日本は単一民族といいますか、世界とのあれがないものですから、内向きになりがち』と答えた、という。
 とんでもないことを言う大臣がいたものだ。2004年の第二次小泉内閣で文部科学大臣も務めている。東大法学部を卒業して大蔵省(当時)に入省し、福田内閣の拉致問題担当大臣だった同期の中山恭子氏と結婚している。キャリアは素晴らしいが、大臣どころか国会議員などという公人としての資質に欠けているとしかいいようがない。
 成田空港を抱える千葉県の堂本暁子知事は中山国交相に抗議文を手渡したという。その他日教組などターゲットにされた関係者からも強い抗議を受けた。
 民主、共産、社民、国民新の各党からは罷免を求められている。
 またかって、慰安婦問題で調査を行った時には、南京大虐殺は存在しないというレポートを出した「日本の前途と歴史教育を考える議員の会」の会長も務めているそうだから、こうした発言も出るべくして出たものであろう。こんな人を大臣にする麻生首相の立場がおのずと見えてくる。しかし、麻生内閣のためを思えば、決してよい結果はもたらさないであろう。

闇サイト殺人の公判始まる

2008-09-26 07:51:03 | Weblog
2008.9.26
 携帯電話の闇サイトで知り合った男3人が、名古屋市千種区の会社員磯谷利恵さん(当時31)を拉致、殺害した事件の初公判が昨日(25日)、名古屋地裁であった。被告は、元新聞セールススタッフ神田司(37)、無職堀慶末(よしとも33)、無職川岸健治(41)の三人。
 三被告は起訴事実を概ね認めたが、『殺害方法の順番が違う』(川岸)、『手錠はかけていない』(堀)、『共犯者が違う供述をしている』(神田)などとそれぞれが罪をなすり付け合うような醜い法廷となった。
 検察の冒陳によると、『誰でもいいから、若い女を見つけてやっちゃいましょう。最後は殺しちゃうけどいいよね』(神田)『そうですね。そうしましょう』『いいですよ』(堀、川岸)
 こうして、昨年8月24日午後11時ごろ、千種区の路上で磯谷利恵さんに目を付け、堀被告が道を尋ねるふりをしていきなり車内に拉致、現金を奪ったり、カードの暗証番号を脅迫して聞きだしたり、川岸被告の暴行に激しく抵抗すると堀被告はロープで首を絞め、顔に粘着テープを巻き付け、さらに金づちで頭を殴って磯谷さんを窒息させた、としている。
 こんなに残虐で人間にあるまじき行為があるであろうか。こんな殺人を犯してもまだ助かろうとしている卑怯な三人の男にはホントに腹が立つ。また、職業とはいえ、被告たちにこんな入れ知恵をしてまで弁護することの意味につい疑問を感じてしまう。潔く罪に服する弁護だってあるのではないか。
 利恵さんは、母と娘一人の母子家庭に育ったという。母親の富美子さん(57)の悲しみ、怒りは想像に難くない。富美子さんは『娘の無念を晴らしたい』とホームページで極刑を求めて署名活動を展開していた。集まった28万4千人分の署名を名古屋地検に提出したと聞く。筆者もホームページを通じて電子署名をしたことを覚えている。
 判決は来年3月に出る。

米原子力空母横須賀基地に入港

2008-09-25 06:53:14 | Weblog
2008.9.25
 今日(9月25日)、米原子力空母ジョージ・ワシントン(GW)が今後の母港となる横須賀市の米海軍横須賀基地に入港する。日本に原子力空母が配備されるのは初めてである。
 GWの横須賀配備が決まって以降、今年の5月22日、中南米を航行中にエアコンや冷蔵施設予備ボイラー室がある船尾の一角で火災が発生。1名がやけどを負い、23名が熱中症になるという事故を起した。このため、当初8月18日の入港予定であったが大幅に遅れ、今日の入港となったものである。
 原子力空母ジョージ・ワシントン(GW)には、ジェット燃料や弾薬と原子炉が同居している。また、日本の原子力発電所が国際原子力機関(IAEA)の査察を受け、情報も公開されるが、原子力空母は軍事機密を理由にIAEAの査察は行われず情報の公開もされない。従って、横須賀の地元では当然のことながら、GWの入港反対の集会やデモが頻繁に行われてきた。
 ジョージ・ワシントンは1992年7月4日に就役した。排水量は満載時104,200トン、全長333m、全幅76.8m 最大速30ノット以上、搭載機85機、乗員は士官・兵員3200人、航空要員2480人という巨大艦艇である。
 こんなものが日本の横須賀港を母港として配備されるというのだから驚きである。日米安保体制の中で、米の世界戦略の一環として日本の米軍基地化はとどまるところを知らない。これでは、戦争を放棄し、武器を持たないことをうたった憲法はますます死文化するだけではないか。
 このニュースは、横須賀の地元ではそれなりに報道されていると思われるが、この地域では気がつかない程度の扱いである。国民が知らないうちにきな臭さは濃くなっていくようである。

『世界の王』退任表明

2008-09-24 06:53:06 | Weblog
2008.9.24
 プロ野球・福岡ソフトバンクホークスの王貞治監督(68)が23日、退任を表明した。前身のダイエー時代の監督に就任して14年、巨人の監督時代を含めると19年間の監督生活に終止符を打った。
 WBCで世界の頂点に立った2006年、胃がんが発覚し、胃の全摘手術を受けた。85キロだった体重は15キロ以上減り、体調不良でベンチ入りできなかったこともあったという。陣頭指揮に耐えるだけの体力に自信が持てなくなったことが退任への引き金になったのだろう。
 今月20日に球団側に正式に辞意を申し入れた。孫正義オーナーの慰留にも『私は頑固。わがままを受け入れてもらいありがたい』と全選手・スタッフの前で今季限りで監督を辞する決意を伝えた。
 王監督の言葉『ひとつの道にどっぷりつかって、68歳になっても、ときめかせてもらえて、幸せでした』
 世界記録の868本の本塁打を残し、1980年に現役引退をした。1959年に早稲田実高から巨人に入団して今年で丸50年。巨人の監督時代は日本一になれず、ダイエー監督就任直後も低迷。『名選手、名監督ならず』とも言われたが、その後小久保、松中ら強打者を育て、99,03年には日本一に、昨季まで10年連続でAクラス入りの『常勝軍団』を築き上げた。
 来年3月に開催が迫った第2回WBC。『日本球界で必要とされ、求められるなら、進んで協力すべきと思う』と“総監督的立場”での尽力を惜しまないこともあらためて表明したと伝えられる。
 王監督ほど真面目で責任感の強さを感じさせる野球人はいない。我々凡人が直接接したことはないが、そう感じさせるものを持った人だった。それだけに余計寂しい。プロ野球の一時代を築いた偉大な野球人であったことを否定する人はいないだろう。

自民党総裁に麻生太郎氏

2008-09-22 19:56:59 | Weblog
2008.9.22
 今日9月22日(月)自民党総裁選の投開票が行なわれ、第23代総裁に麻生太郎氏が選出された。この結果ははじめから判っていた「できレース」であったが、結果は次のとおり。
 麻生 太郎  国会議員票 217票  地方票 134表  計351票
 与謝野 馨          64票        2票    66票
 小池百合子          46票        0票    46票
 石原 伸晃          36票        1票    37票
 石破  茂          21票        4票    25票
   計           384票      141票   525票
 
 麻生氏の得票は、下馬評どおり67%を獲得して圧勝である。
麻生氏はこの結果を受けて、党人事の一任を受け、幹事長に細田博之氏(新任)、総務会長に笹川尭氏(留任)、政調会長に保利耕輔氏(留任)、選対委員長に古賀誠氏(留任)、国対委員長に大島理森氏(留任)、幹事長代理に石原伸晃氏と林幹雄氏(いずれも新任)を起用することとした。
 明後日には国会が開会されて新首相が選ばれ、内閣改造が行なわれるが、後は国会の解散が政局の焦点となる。景気対策などの補正予算を決めてから解散となるのか、開会と同時に解散となるのか微妙であるが、記者会見での麻生氏の言からすると野党の出方にもよるが、補正予算可決後の解散説が有力のようである。場合によっては、麻生内閣は史上最短命の内閣の可能性もある。 

愛知県弁護士会主催の講演とシンポジウム

2008-09-21 11:29:32 | Weblog
2008.9.21
 昨日、中区のホールで愛知県弁護士会主催『戦争と平和憲法を考える』と題して講演とシンポジウムがあった。
 講演の演者は元沖縄県知事の大田昌秀さん、パネルディスカッションのパネラーは大田さんのほか、ドイツ文学者、翻訳家で平和7人委員会のメンバーでもある池田香代子さんと自衛隊イラク派兵差止訴訟原告代表の池住義憲さんの三人。
 大田さんは、この5月に「ピースあいち」でも講演をお願いした経緯もあり、19日の夜には宿泊先の東急ホテルで筆者も加わって歓迎の会食をした。大田さんは昭和5年生まれの83歳になられるが、沖縄県知事、参議院議員を退かれてからは那覇市に大田平和総合研究所を開設され、沖縄戦の実態、戦後の基地問題などをテーマに全国で講演活動を展開してみえる。83歳とは思えない、記憶力と弁舌さで聞きほれてしまう迫力である。
 講演では、住民を巻き込んだ悲惨な沖縄戦の実態が語られ、住民を守るはずの軍隊が実際には住民を苦しめ死に追いやった米軍以上の敵であったこと、日本に存在する米軍基地の75%を沖縄に依存している実態と最近の基地再編の動きなどを語られた。特に今や基地の存在が沖縄経済を支えているとの主張に対して、基地をなくすことによる地場産業の振興や雇用の拡大について実例を交えての意見は説得力のあるものであった。
 また、パネルディスカッションでは、沖縄問題のほか、自衛隊のイラク派兵差止等請求控訴事件における名古屋高裁違憲判決についても語られた。
 イラク派兵は憲法違反と断罪した本年4月17日のこの判決については、当ブログでも書いたが、まさに画期的、歴史的な判決であった。とくに、形の上では勝訴した国側が上告できなかったことにより、5月2日に確定したことの意味は大きい、と池住さんは強調された。
 しかし、イラク派兵は憲法違反との判決がおり、本年末には航空自衛隊は撤退することが決まったことはよいが、依然として海上自衛隊によるインド洋での給油活動は続いており、さらには自衛隊派遣の恒久法さえ議論されていることに対して、池住さんは今回の判決を楯に一人一人が意見を主張することであると訴えた。
 池田さんは、自民党の集会にも呼ばれることがあるが自民党支持者といえども9条の改定には疑問を持っている人が多いことを紹介された。また大田さんは、武器を持たない国で戦闘に巻き込まれた国はない事を紹介されたが、平和憲法の意義が大きいことの証明でもある。
 

太田農相辞任、白須次官も同時に!

2008-09-20 08:43:24 | Weblog
2008.9.20
 太田誠一農相は19日、汚染された事故米の不正転売問題の混乱の責任をとって辞任した。同じく、農林水産省の白須敏朗事務次官(57)も引責辞任した。
 太田氏は汚染米問題で「あんまりじたばた騒いでいない」と発言したり、食の安全に関して「消費者がやかましい」と発言して強い批判を浴びた経緯があった。また秘書官の自宅に多額の事務所費を計上していたことが明らかになってもいた。
 自民党の総裁選は22日に行われて内閣改造が迫っており、いずれあと数日のことであるが、汚染事故米の全容解明の見通しも立たないうちに今度は職責を投げ出した格好である。
 一応、辞任の格好を取っているが、事務所費問題や失言の多い太田農相をいつまでも抱えていると、迫っている総選挙に悪影響を与えるのではないかとの懸念を払拭するための事実上の更迭との見方もある。
 一方、事務次官も同時に辞任した。後任には、林野庁長官の井出道雄氏。この人の次官就任に当たっての発言がふるっている。『農水省は開かれた役所で、弱い方々の味方だと自負していた。初心に立ち返って全力を尽くしたい』そうだ。
 農水省は他のどの省庁よりも国民の意識からかけ離れたお役所だと常々思わされてきた。日本農業を疲弊させた元凶といっても過言ではない。就任する大臣も、すべてとはいわないがよくない。自殺した松岡元大臣などこんな人を誰が任命したのといいたくなるような評判の悪さであった。新次官の発言は、世間の見方とはかけ離れた第一声である。総懺悔して、本当に国民の目線に立った農水省につくりかえる気概を持ってほしい。このあたりは、自民党政権ではもう期待できないのかもしれない。

米証券リーマンの破綻と拡大する事故米の不正転売

2008-09-19 07:29:52 | Weblog
2008.9.19
 大きな事件が次々起こる。
 15日には、米証券四位のリーマン・ブラザーズが連邦破産法11条適用を裁判所に申請。負債総額は6,130億ドル(約64兆円)で米史上最大だそうである。
 また、米銀大手のバンク・オブ・アメリカ(バンカメ)は株式交換により米証券大手のメリルリンチを500億ドル(約5兆3千億円)で買収すると発表。サブプライム問題に端を発した信用不安は大手金融の経済破綻に発展し、世界的な金融危機の到来を予感させる。
 さらに、経営破綻が懸念される米保険大手のアメリカン・インターナチョナル・グループ(AIG)に対して、米政府と米連邦準備制度理事会(FRB)は16日、850億ドル(約9兆円)のつなぎ融資を承認したと発表した。
 こうした影響を受け、株式市場は一時、東証で600円超、ニューヨークで500ドル超の同時株安となり、3年2か月ぶりの安値水準に落ち込んだかと思えば、AIGの救済策によって株価を戻すなど乱高下を繰り返した。
 しかし、金融不安はおさまらず株価は大幅に下落し、世界同時株安に歯止めがかからない状態が続いている。
一方、三笠フーズによるカビ毒や基準値を超えた残留農薬を含んだ事故米の不正転売事件は、その後拡大の一途をたどっている。
 農薬に汚染された事故米が食用に流通し、学校や病院の給食、スーパー・コンビニのにぎりめし、菓子類、もちなど次から次へと不正な使用が明るみに出てきている。
 さらにここ数日来、厚生年金における標準報酬月額の改ざんが6万9千件にのぼることが明らかになった。改ざんには社会保険庁による組織的な関与があったという。
 株安に象徴される景気の落ち込みと、悪の横行、不安は広がる一方である。