2019.6.29(土)
昨日(28日)連れ合いが上映の始まった映画「新聞記者」が観たいということで、大高イオンの映画館へ出掛けた。
東京新聞記者・望月衣塑子氏の著作になる「新聞記者」を原案にした若き新聞記者とエリート官僚の対峙と葛藤を描く社会派サスペンスである。
東都新聞の記者・吉岡エリカ(韓国女優シム・ウンギョン)のもとに、医療系大学新設計画に関する極秘情報が匿名FAXで届く。日本人の父と韓国人の母のもとアメリカで育ち、強い思いを秘めて日本の新聞社で働く彼女は、真相を突き止めるべく調査に乗り出す。一方、外務省から出向した内閣情報調査室の官僚・杉原(松阪桃李)は、現政権に不都合なニュースをコントロールする任務に葛藤していた。そんなある日、杉原は尊敬するかつての上司・神崎(高橋和也)と久々に再会するが、神崎はその数日後に投身自殺をしてしまう。真実に迫ろうともがく吉岡と、政権の暗部に気づき選択を迫られる杉原。そんな2人の人生が交差し、政治の暗部が浮かび上がる。監督は「デイアンドナイト」の藤井道人。
内閣府で極秘に進められている医療系大学院大学の新設をめぐる政権の狙いを、官邸からの新聞社幹部への圧力を受けながらも、記事を通して社会に問うというストーリーであるが、「権力の監視役」であろうとする吉岡のような存在は、報道する部署から追われ、ものが言えなくなってしまう。そこでは、強大な官邸権力の情報コントロールに国民が泣かされる現実があるのである。(GOOGLEによる検索)。
6月17日にこの映画をめぐってのシンポジウムがあったそうだが、元文部科学省事務次官の前川喜平氏が「安倍政権は政権維持のために官僚を私兵化している」と批判し、望月記者は「同調圧力の強い社会の中で私たち一人ひとりが個を確立して声をあげ、政治とメディアを取り戻す」ことの重要性を語った、という。望月記者は映画の中で吉岡に「私たち、このままでいいんですか」とも語らせている。
ところで映画は2時間ほどの長編であるが、音声が極めて悪い。何しろ語っている言葉の半分以上が何を言っているのか分からないありさま。筆者の耳が悪くなったのも事実であるが、連れ合い自身も同様のことを言っているので、あながち筆者のせいだけではあるまい。全体の流れの中でおおむねの筋は理解できない訳ではなかったが、折角よい筋の映像が生煮えに写ってしまったのは残念である。
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昨日(28日)連れ合いが上映の始まった映画「新聞記者」が観たいということで、大高イオンの映画館へ出掛けた。
東京新聞記者・望月衣塑子氏の著作になる「新聞記者」を原案にした若き新聞記者とエリート官僚の対峙と葛藤を描く社会派サスペンスである。
東都新聞の記者・吉岡エリカ(韓国女優シム・ウンギョン)のもとに、医療系大学新設計画に関する極秘情報が匿名FAXで届く。日本人の父と韓国人の母のもとアメリカで育ち、強い思いを秘めて日本の新聞社で働く彼女は、真相を突き止めるべく調査に乗り出す。一方、外務省から出向した内閣情報調査室の官僚・杉原(松阪桃李)は、現政権に不都合なニュースをコントロールする任務に葛藤していた。そんなある日、杉原は尊敬するかつての上司・神崎(高橋和也)と久々に再会するが、神崎はその数日後に投身自殺をしてしまう。真実に迫ろうともがく吉岡と、政権の暗部に気づき選択を迫られる杉原。そんな2人の人生が交差し、政治の暗部が浮かび上がる。監督は「デイアンドナイト」の藤井道人。
内閣府で極秘に進められている医療系大学院大学の新設をめぐる政権の狙いを、官邸からの新聞社幹部への圧力を受けながらも、記事を通して社会に問うというストーリーであるが、「権力の監視役」であろうとする吉岡のような存在は、報道する部署から追われ、ものが言えなくなってしまう。そこでは、強大な官邸権力の情報コントロールに国民が泣かされる現実があるのである。(GOOGLEによる検索)。
6月17日にこの映画をめぐってのシンポジウムがあったそうだが、元文部科学省事務次官の前川喜平氏が「安倍政権は政権維持のために官僚を私兵化している」と批判し、望月記者は「同調圧力の強い社会の中で私たち一人ひとりが個を確立して声をあげ、政治とメディアを取り戻す」ことの重要性を語った、という。望月記者は映画の中で吉岡に「私たち、このままでいいんですか」とも語らせている。
ところで映画は2時間ほどの長編であるが、音声が極めて悪い。何しろ語っている言葉の半分以上が何を言っているのか分からないありさま。筆者の耳が悪くなったのも事実であるが、連れ合い自身も同様のことを言っているので、あながち筆者のせいだけではあるまい。全体の流れの中でおおむねの筋は理解できない訳ではなかったが、折角よい筋の映像が生煮えに写ってしまったのは残念である。
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