2013.5.29(水)
高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)で点検漏れが相次いだ問題で、原子力規制委員会は29日午前、もんじゅを運営する日本原子力研究開発機構に対し、事実上の運転停止命令を出すことを決めた。
もんじゅは約1万カ所の点検漏れが発覚し、規制委員会は15日、機構に運転再開の準備を停止するよう命じることにした。これに対し、機構は「委員会の判断に従う」と回答したため、もんじゅに対する事実上の運転停止命令が正式に決定された。
また、茨城県東海村の実験施設で起きた放射能漏れについても、委員から厳しい意見が相次いだ。中村佳代子委員は「完璧なモラルの欠如としか言いようがない」と述べたという。
また規制委員会は「もんじゅ」の敷地内の断層が活断層かどうか、外部の専門家チームによる現地調査を6月中旬から下旬に実施することも決めた。
「もんじゅ」の敷地内には、長さ数十メートルの断層がいくつも確認され、これらが500メートル西にある活断層「白木-丹生断層」につられて動くかどうかが焦点となる。
機構側は今年4月、八つの断層は活断層ではないとする報告書を規制委員会に提出しており、白木-丹生断層と連動する可能性も否定している。
規制委の専門家チームと機構側の見解が真正面から対立しているが、機構側ははじめから活断層なしという予断をもって結論を出しているとしか言いようがないように思える。
しかし結果は、活断層ありやなしやで運転の停止が決まったわけではなく、1万カ所にも上る点検漏れという異常さに、さすがの規制委も堪忍袋の緒が切れたというところであろうか。
高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)で点検漏れが相次いだ問題で、原子力規制委員会は29日午前、もんじゅを運営する日本原子力研究開発機構に対し、事実上の運転停止命令を出すことを決めた。
もんじゅは約1万カ所の点検漏れが発覚し、規制委員会は15日、機構に運転再開の準備を停止するよう命じることにした。これに対し、機構は「委員会の判断に従う」と回答したため、もんじゅに対する事実上の運転停止命令が正式に決定された。
また、茨城県東海村の実験施設で起きた放射能漏れについても、委員から厳しい意見が相次いだ。中村佳代子委員は「完璧なモラルの欠如としか言いようがない」と述べたという。
また規制委員会は「もんじゅ」の敷地内の断層が活断層かどうか、外部の専門家チームによる現地調査を6月中旬から下旬に実施することも決めた。
「もんじゅ」の敷地内には、長さ数十メートルの断層がいくつも確認され、これらが500メートル西にある活断層「白木-丹生断層」につられて動くかどうかが焦点となる。
機構側は今年4月、八つの断層は活断層ではないとする報告書を規制委員会に提出しており、白木-丹生断層と連動する可能性も否定している。
規制委の専門家チームと機構側の見解が真正面から対立しているが、機構側ははじめから活断層なしという予断をもって結論を出しているとしか言いようがないように思える。
しかし結果は、活断層ありやなしやで運転の停止が決まったわけではなく、1万カ所にも上る点検漏れという異常さに、さすがの規制委も堪忍袋の緒が切れたというところであろうか。