将棋の藤井少年が五冠達成

２０２２．２．１３（日）
　将棋の藤井聡太四冠（１９歳、竜王・王位・叡王・棋聖）が昨日１２日に行われた第７１期王将戦七番勝負の第四局で、渡辺明三冠（３７歳、名人・棋王・王将）に１１４手で勝ち、4連勝のストレートで王将のタイトルを奪取、史上初の十代での五冠を達成した。
　過去の五冠達成者は故大山康晴十五世名人、中原誠十六世名人、羽生善治九段の三人。これまでの最年少記録は１９９３年につくった２２歳１０か月だったが、藤井五冠は19歳6か月でこれを大幅に更新した。王将のタイトルも史上最年少という。全冠制覇は１９９６年に羽生善治九段が初めて達成した記録であるが、藤井少年もいずれ達成するであろう。残るは名人、王座、棋王の三つである。
　藤井聡太さんはこの快挙に「過去に五冠になられたのは次代を築いた方ばかりで、とても光栄。ただ自分は立場に見合った実力がまだ足りないので、今後実力をつけてゆく必要がある」と謙虚である。藤井聡太五冠の通産省率は８割３分５厘と歴代棋士の中でも飛び抜けて高い。
　藤井さんの地元の瀬戸市ではファンがせと銀座通り商店街に集まって快挙を祝福し、喜びを分かち合ったという。