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憲法無視の政府に衆院審参考人の長谷部、小林両氏怒り心頭

2015-06-16 08:58:37 | Weblog
2015.6.16(火)
今朝の中日新聞によると、衆院憲法審査会で「憲法違反」と明言した長谷部恭男早大教授と小林節慶応大教授は15日、日本記者クラブ、日本外国特派員協会で記者会見し、安保法案や自民党政権の主張が論理破壊していると指摘、「法案は直ちに撤回すべきだ」と表明したと伝えている。
特に自民党推薦の長谷部氏は自らの「違憲」発言を自民党が批判していることに対し「与党の政治家は参考人が都合のよいことを言ったときは『専門家』、都合が悪いときは『素人』と侮蔑の言葉を投げ付ける」と強い不快感を示した。長谷部氏は特定秘密保護法案の国会審議でも自民党から賛成の参考人として呼ばれたことを紹介し、「安全保障の歯車というべき秘密保護法案の参考人に、私という素人を呼んだ。明らかな人選ミス」と皮肉った。
また、「合憲」の根拠に砂川事件の最高裁判決を出してきたことに「砂川事件判決は、集団的自衛権について何も議論していない」とした上で、長谷部氏は「批判に対する応答になっていない。藁にもすがる思いで判決を持ち出したのだろうが、藁はしょせん藁。それで浮かんでいるわけにはいかない」とも皮肉ったという。
一方小林氏は、安保法案を「愚策」とした上で、「安倍内閣が憲法を無視した政治を行おうとする。これは独裁政治の始まりだ」と批判した。また、自民党幹部が憲法学者を「(憲法条文の)字面に拘泥している」と批判していることに「(拘泥は)当たり前だ。憲法を政治家が無視しようとしたときに、待てと言うために学者がいる」と反論した。
さらに小林氏は、「憲法をいかに法案に適応させるか」との発言を撤回した中谷元・防衛相に関し「「引っ込めなくちゃいけないような言葉を乱発するというのは、その地位にいるべき人ではない」と批判。また安倍首相の国会答弁に対しては「丁寧に説明された実感は一度もない。天下国家をつかさどる器でない」とさえ酷評した。 
安保法案を撤回させる方法論について、長谷部氏は「国政選挙で新しい政府を成立させ、成立した法律を撤回することを考えるべきだ」と提言。小林氏は、違憲立法審査権がある最高裁に提訴しても、判決までに4年かかるとした上で「次の衆院選で自民党政権を倒せばよい。最高裁判決を待つより、よほど早い」とも語ったという。
これこそ政府与党の今のやり方に不満を持つ全国民の声を代弁しているというのが実感である。

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