名古屋から発するブログつぶて・凡人のひとりごと

身の回り、世間のできごとをを日記風に記す(紙つぶてならぬブログつぶて)。

元民生委員に無期の判決-冤罪のにおいあり!

2009-09-08 06:22:27 | Weblog
2009.9.8
 事件の顛末はこうである。
 今から4年前の2005年3月23日、名古屋市北区の市営住宅で一人暮らしをしていた高齢のおばあさん=高島静子さん(83歳)=が絞殺体で発見された。
 愛知県警は4か月後の7月、高島さんの担当民生委員だった江角一子被告(58)を窃盗などの疑いで逮捕し、さらに8月には強盗殺人容疑で再逮捕した。 
 結果、名古屋地検は10件に上る罪で江角被告を起訴したが、江角被告は他人名義のクレジットカードで買い物をした詐欺事件以外は一貫して無罪を主張してきた。
 その江角被告に対する判決が7日、名古屋地裁であった。
 裁判長は『高島さんを睡眠薬で眠らせてキャッシュカードを奪い、犯行を隠すために殺害した。衝動的な犯行ではない』とし、強盗殺人罪を始め起訴された詐欺や窃盗など計10件の罪をすべて認定して、求刑通り無期懲役を言い渡した。
 我々一般人には真実はよく分からない。報道によれば、①犯行時間帯のアリバイがない ②殺害された翌日に高島さんの口座から預金が引き出されたのは、高島さんの意思ではない ③高島さんが睡眠薬を処方された事実はなく、高島さんが飲まされた睡眠薬を江角被告が持っていた(と疑われる) ④約843万円の借金を抱えており、それ以外に動機はは見当たらない、などいずれも状況証拠であるが、裁判は間接証拠だけでも被告が強盗殺人を犯したことは明らかとして無期懲役の判決を下したというものである。
 江角被告が強盗殺人罪など起訴内容を否認し、弁護側が検察側と全面対決したため、公判は長期化して67回を数えたという。この間被告は『大声でしかられたり、怒鳴られたりした』と捜査を批判もした。この点について裁判長は違法な取調べがあったことを認めてもいる。
 いずれにしても第一審の判決は出た。被告側は控訴するという。何かこのまま終わったのでは、冤罪という可能性も漂うような気がしてならない。
 被告が罪を逃れようとしてあくまでも言い訳を言っているのか、それともどこかで真犯人が息を潜めてこの様子を眺めているのか、筆者には真実は分からない。
 ただ何となく腑に落ちない気持ちも隠せない。控訴審ではこうした疑念をすっきりさせて欲しい。

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