2007/8/7(火)
★8月に入り、久しぶりに時間が取れましたので、
たっぷりと名演のCDを聴いております。
1)モーツァルト&ブラームスの「クラリネット五重奏曲」
カール・ライスター≪クラリネット≫、
モーツァルトは、ベルリン・フィルハーモニー・ゾリステンが、
ブラームスは、アマデウス弦楽四重奏団が、共演しています。
(ドイツ・グラモフォン ザ・ベスト1000 UCCG5023 ¥1000)
ベルリン・フィルハーモニー・ゾリステンは、第一ヴァイオリンがトーマス・ブランディス、
チェロはヴォルフガング・ベッチャー先生(ベトヒャーと表記)ほか。
名曲が名匠によって奏されると、こんなにもいいのか、と実感します。
★2)ラフマニノフ&グリンカ歌曲集 ガリーナ・ヴィシネフスカヤ≪ソプラノ≫
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(1927~2007)≪ピアノ≫
(ロストロポーヴィチ名盤1200 UCCG4254 ¥1200)
ロストロポーヴィチは、ことし亡くなりましたチェロの大家ですが、
ピアノ演奏は、夫人であるヴィシネフスカヤの伴奏でのみ聴くことができます。
ヴィシネフスカヤは、オブラスツォワと並ぶ、20世紀ロシアの大歌手ですが、
日本では、歌曲をCD録音で聴くことがあまり出来ませんので、貴重な一枚です。
★3)ベートーヴェン「弦楽四重奏曲ヘ長調 op18Nr.1」「弦楽四重奏曲ホ短調op59Nr.2」
ブランディス弦楽四重奏団 1998年のライブ録音 (外盤CD25IPPNW-CONCERTS)
ベートーヴェンの弦楽四重奏は、演奏が単調ですと、
一曲聴き通すのが苦痛になることが、往々にしてあります。
このCDは、“ベートーヴェンはなんと楽しいのであろう!”と、心が躍ります。
バッハは、幼稚園の子供が弾いても、大家が弾いても、同じ様に、それなりに
“ああ、バッハだ”と音楽を楽しめますが、ベートーヴェンは、そうはいきません。
その意味で、良い演奏で弦楽四重奏を聴きませんと、
ベートーヴェンをよく理解することはできないのです。
このCDは最良の演奏といえます。
★4)ブラームス「クラリネット・クインテット」「クラリネット・トリオ」
「クラリネット・ソナタ」CD2枚組、(外盤、BRILLANT CLASICS 99800/5)。
クインテットは、ブランディス弦楽四重奏とライスター、
トリオは、ライスターとベッチャー先生、フェレンツ・ボーグナーのピアノ。
トリオのチェロは、第一楽章冒頭の独奏の素晴らしさはもとより、
弦楽器が二人いるのか、と思われるほど、それぞれの音域での音色の変化、
伸びやかな歌に酔います。
弦楽四重奏が、緻密なアンサンブルを求められるのに対し、
トリオは、ソリストが3人いる、といっていいかもしれません。
聞き比べますと、興味深いものがあります。
ちなみに、ベッチャー先生は、この夏、ベートーヴェンの「大公トリオ」を
リヒテンシュタインのバドゥズで、演奏されるそうです。
★室内楽を聴くことは、オペラ(モーツァルトのオペラは別として)の
大袈裟なアリアに興奮して、“ブラボー”を叫ぶのとは対極的な、
音楽の奥深い魅力を、奏者と一体になって探り、楽しむ知的な営みです。
この暑い夏休み、これらのCDをお聴きになり、
室内楽の魅力を、どうぞ、味わってください。
▼▲▽△▼▲▽△無断での転載、引用は固くお断りいたします▽△▼▲▽△▼▲
★8月に入り、久しぶりに時間が取れましたので、
たっぷりと名演のCDを聴いております。
1)モーツァルト&ブラームスの「クラリネット五重奏曲」
カール・ライスター≪クラリネット≫、
モーツァルトは、ベルリン・フィルハーモニー・ゾリステンが、
ブラームスは、アマデウス弦楽四重奏団が、共演しています。
(ドイツ・グラモフォン ザ・ベスト1000 UCCG5023 ¥1000)
ベルリン・フィルハーモニー・ゾリステンは、第一ヴァイオリンがトーマス・ブランディス、
チェロはヴォルフガング・ベッチャー先生(ベトヒャーと表記)ほか。
名曲が名匠によって奏されると、こんなにもいいのか、と実感します。
★2)ラフマニノフ&グリンカ歌曲集 ガリーナ・ヴィシネフスカヤ≪ソプラノ≫
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(1927~2007)≪ピアノ≫
(ロストロポーヴィチ名盤1200 UCCG4254 ¥1200)
ロストロポーヴィチは、ことし亡くなりましたチェロの大家ですが、
ピアノ演奏は、夫人であるヴィシネフスカヤの伴奏でのみ聴くことができます。
ヴィシネフスカヤは、オブラスツォワと並ぶ、20世紀ロシアの大歌手ですが、
日本では、歌曲をCD録音で聴くことがあまり出来ませんので、貴重な一枚です。
★3)ベートーヴェン「弦楽四重奏曲ヘ長調 op18Nr.1」「弦楽四重奏曲ホ短調op59Nr.2」
ブランディス弦楽四重奏団 1998年のライブ録音 (外盤CD25IPPNW-CONCERTS)
ベートーヴェンの弦楽四重奏は、演奏が単調ですと、
一曲聴き通すのが苦痛になることが、往々にしてあります。
このCDは、“ベートーヴェンはなんと楽しいのであろう!”と、心が躍ります。
バッハは、幼稚園の子供が弾いても、大家が弾いても、同じ様に、それなりに
“ああ、バッハだ”と音楽を楽しめますが、ベートーヴェンは、そうはいきません。
その意味で、良い演奏で弦楽四重奏を聴きませんと、
ベートーヴェンをよく理解することはできないのです。
このCDは最良の演奏といえます。
★4)ブラームス「クラリネット・クインテット」「クラリネット・トリオ」
「クラリネット・ソナタ」CD2枚組、(外盤、BRILLANT CLASICS 99800/5)。
クインテットは、ブランディス弦楽四重奏とライスター、
トリオは、ライスターとベッチャー先生、フェレンツ・ボーグナーのピアノ。
トリオのチェロは、第一楽章冒頭の独奏の素晴らしさはもとより、
弦楽器が二人いるのか、と思われるほど、それぞれの音域での音色の変化、
伸びやかな歌に酔います。
弦楽四重奏が、緻密なアンサンブルを求められるのに対し、
トリオは、ソリストが3人いる、といっていいかもしれません。
聞き比べますと、興味深いものがあります。
ちなみに、ベッチャー先生は、この夏、ベートーヴェンの「大公トリオ」を
リヒテンシュタインのバドゥズで、演奏されるそうです。
★室内楽を聴くことは、オペラ(モーツァルトのオペラは別として)の
大袈裟なアリアに興奮して、“ブラボー”を叫ぶのとは対極的な、
音楽の奥深い魅力を、奏者と一体になって探り、楽しむ知的な営みです。
この暑い夏休み、これらのCDをお聴きになり、
室内楽の魅力を、どうぞ、味わってください。
▼▲▽△▼▲▽△無断での転載、引用は固くお断りいたします▽△▼▲▽△▼▲