2007/2/23(金)
★昨日は作曲をしなければいけないのに、一日中、シューベルトを弾いて楽しんでしまいました。
音楽の楽しみは、聴くだけでなく、ピアノを自分で味わいながら演奏することにもあるのですね。
(ピアノを弾けない方は、ごめんなさい)
特にピアノ曲ではないオーケストラなどの名曲を、
ピアノ独奏や連弾に編曲したものを弾くのは、もう一つの楽しみでもあります。
★アメリカのシャーマー(Schirmer)社から出版されているチャイコフスキー(1840~1893)の
バレー組曲「くるみ割り人形」、Stepan Esipoff編曲のピアノ独奏版は、とてもいい編曲です。
難しい技巧を必要とせず、初見で気楽に弾けるわりには、
ピアノの音が無理なく響きます。
このブログでは、大作曲家が編曲した名曲について、何回か書きました。
大作曲家の編曲は、過去の名曲を自分の栄養にしようとする、強い意志を感じます。
さらに、作曲家の個性が色濃くにじんでいます。
バッハの編曲したマルチェッロや、シェーンベルク編曲のヨハン・シュトラウスがそのいい例です。
Esipoff版は、質は落とさず、だれでも名曲を気楽に弾いて楽しめるよう編曲されています。
大作曲家は自分のために、このEsipoffさんは、音楽愛好家のために編曲したのだ、と思います。
★Esipoff版は、有名な「金平糖の踊り」「ロシアの踊りTrepak」「中国の踊り」
「葦笛の踊り」「花のワルツ」など全8曲から成ります。
「くるみ割り人形」のピアノ編曲はこれまで、いくつか見たことがありますが、
どれも、妙に難し過ぎたり、あるいは、単純過ぎたり、
オーケストラの音の要約が、うまくいっていなかったりで、
すべて、いまひとつでした。
そういう訳で、この編曲がお薦めです。
お値段も1400円前後と、お手頃です。
★ピアノのレッスンで、映画音楽や甘ったるい流行曲に手を染めるより、
このような曲をお使いになることを、強くお薦めいたします。
生徒さんが、オーケストラやバレーにも興味を示すきっかけにもなることでしょう。
どこかで聴いた美しいメロディーを、自分で表現できることは、大変にうれしいことです。
是非、発表会でもお使いください。
★私は、小さい頃、樫山文枝さんの朗読が入った「くるみ割り人形」のレコードが大好きでした。
昔の横長のステレオを前に、母は針仕事、私は桑の木でできた裁縫箱を開け、
色とりどりのマチ針を並べ替えたり、余ったボタンでオハジキ遊びをしながら、
チャイコフスキーを聴いていたのを、懐かしく思い出します。
私のコンサートで、朗読を挿入するのも、そんな幼児体験があったからかもしれませんね。
▼▲▽△▼▲▽△無断での転載、引用は固くお断りいたします▽△▼▲▽△▼▲
★昨日は作曲をしなければいけないのに、一日中、シューベルトを弾いて楽しんでしまいました。
音楽の楽しみは、聴くだけでなく、ピアノを自分で味わいながら演奏することにもあるのですね。
(ピアノを弾けない方は、ごめんなさい)
特にピアノ曲ではないオーケストラなどの名曲を、
ピアノ独奏や連弾に編曲したものを弾くのは、もう一つの楽しみでもあります。
★アメリカのシャーマー(Schirmer)社から出版されているチャイコフスキー(1840~1893)の
バレー組曲「くるみ割り人形」、Stepan Esipoff編曲のピアノ独奏版は、とてもいい編曲です。
難しい技巧を必要とせず、初見で気楽に弾けるわりには、
ピアノの音が無理なく響きます。
このブログでは、大作曲家が編曲した名曲について、何回か書きました。
大作曲家の編曲は、過去の名曲を自分の栄養にしようとする、強い意志を感じます。
さらに、作曲家の個性が色濃くにじんでいます。
バッハの編曲したマルチェッロや、シェーンベルク編曲のヨハン・シュトラウスがそのいい例です。
Esipoff版は、質は落とさず、だれでも名曲を気楽に弾いて楽しめるよう編曲されています。
大作曲家は自分のために、このEsipoffさんは、音楽愛好家のために編曲したのだ、と思います。
★Esipoff版は、有名な「金平糖の踊り」「ロシアの踊りTrepak」「中国の踊り」
「葦笛の踊り」「花のワルツ」など全8曲から成ります。
「くるみ割り人形」のピアノ編曲はこれまで、いくつか見たことがありますが、
どれも、妙に難し過ぎたり、あるいは、単純過ぎたり、
オーケストラの音の要約が、うまくいっていなかったりで、
すべて、いまひとつでした。
そういう訳で、この編曲がお薦めです。
お値段も1400円前後と、お手頃です。
★ピアノのレッスンで、映画音楽や甘ったるい流行曲に手を染めるより、
このような曲をお使いになることを、強くお薦めいたします。
生徒さんが、オーケストラやバレーにも興味を示すきっかけにもなることでしょう。
どこかで聴いた美しいメロディーを、自分で表現できることは、大変にうれしいことです。
是非、発表会でもお使いください。
★私は、小さい頃、樫山文枝さんの朗読が入った「くるみ割り人形」のレコードが大好きでした。
昔の横長のステレオを前に、母は針仕事、私は桑の木でできた裁縫箱を開け、
色とりどりのマチ針を並べ替えたり、余ったボタンでオハジキ遊びをしながら、
チャイコフスキーを聴いていたのを、懐かしく思い出します。
私のコンサートで、朗読を挿入するのも、そんな幼児体験があったからかもしれませんね。
▼▲▽△▼▲▽△無断での転載、引用は固くお断りいたします▽△▼▲▽△▼▲