2006/9/15(金)
★9月18日は敬老の日です。
芭蕉が「奥の細道」を歩きました317年前、1689年(元禄2年)の9月18日は、旧暦で8月5日です。
ちょうど、旅も終わりに近づき、山中温泉で疲れを癒していたころです。
『石山の 石より白し 秋の風』も、山中温泉近くの那谷寺(なたでら)で書かれました。
旅の終わりは、新暦で10月20日ですから、あと1ヶ月あまり、芭蕉は旅を続けました。
ことし(2006年)7月1日に、小石川・傳通院で開きました個展コンサート、
「東北(とうぼく)への路」~松尾芭蕉「奥の細道」に寄せて~のDVDが完成いたしました。
傳通院のご本尊様をバックにした、幽玄な舞台です。
最上川舟歌を絶唱された神谷光子さんの鋼鉄のような声、
10弦ギターの斎藤明子、7弦ギターの尾尻雅弘ご夫妻によるギターの可能性を広げた熱演、
昔から伝わる伝統楽器の楽琵琶と龍笛で、その深い音楽性を発揮された八木千暁さん。
昼神さんと、島田さんの斬新で美しいドレス。
もう一度、ご家庭で“再演”したいと思われる方は、平凡社出版販売でお求めになれます。
ちなみに、芭蕉が奥の細道を旅した14年後、旧暦の元禄15年12月14日(新暦1703年1月30日夜)
「赤穂浪士討ち入り」がありました。
井原西鶴、近松門左衛門が活躍した時代でもあります。
【付録】
★「国宝 風神雷神図屏風」展に行ってきました。
「宗達」・「光琳」・「抱一」の風神雷神を、同時に観て、比較することができます。
特に、宗達の「風神雷神」の抜きん出た迫力、完成度。
この屏風をしゃがんで低い位置から観ますと、よけいに真価が分ります。
畳に座った位置です。
精神があらゆる桎梏から解き放たれ、全細胞が甦ったような清々しさ、心地良さ。
「宗達」の実物を見る機会は、今回を逃しましたら、もうないかもしれません。
3作品が揃うのは66年ぶりといいます。
「抱一」は、「宗達」の実物を見たことがなかったそうです。
存在すら知らなかったかもしれません。
「宗達」を“発見”したのは100年後の「光琳」。
まさに、天才だけが「宝の在り処(天才)」が分る、という喩え話の通りです。
バッハの「マタイ受難曲」を、メンデルスゾーンが、初演から100年後に再演したように。
場所は、皇居のお堀端にある「出光美術館」です。
GHQ本部のあった日比谷・第一生命の隣、帝劇ビル9Fです。
10月1日まで無休、午後7時まで。入場料¥1000。
▼▲▽△▼▲▽△無断での転載、引用は固くお断りいたします▽△▼▲▽△▼▲
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