音楽の大福帳

Yoko Nakamura, 作曲家・中村洋子から、音楽を愛する皆さまへ

■平均律第 1巻 1番のアナリーゼ講座を、開催いたしました■

2010-01-26 22:12:56 | ■私のアナリーゼ講座■
■平均律第 1巻 1番のアナリーゼ講座を、開催いたしました■
             10.1.26    中村洋子


★カワイ・表参道での「平均律クラヴィーア曲集 第1巻 第1曲」の、

アナリーゼ講座を、本日、開催いたしました。

音楽を愛する皆さまに、たくさんご出席いただき、そして、

熱心にお聴きいただき、とても幸せでした。


★今朝は、なぜか早く目覚めてしまいました。

そこで、エドウィン・フィッシャーの演奏する

「平均律クラヴィーア曲集」の第 1巻 第 1番を、聴き始めました。

演奏があまりに素晴らしく、CDを切ることが出来ず、

CDの 1枚分、 12番「ヘ短調」まで、一気に聴いてしまいました。


★バッハが、大きな設計のもとに、次々に、前奏曲とフーガを、

展開し、繰り広げていく、ということが、この演奏を聴き、

耳からも、納得できました。


★もちろん、“不出来なフーガ”は、 1曲もないことは、

言うまでもありません。

最近は、バロック時代に演奏されていた楽器の復刻版で、

バッハを演奏することが、盛んになっています。

それは、大変に素晴らしいことですが、

バッハという時代に存在しなかった「ピアノ」という楽器で、

バッハを演奏してもいいのか?」という、一種の後ろめたさを、

お持ちになっている方も、いらっしゃるかもしれません。


★しかし、バッハの音楽は、どんな楽器で演奏しても、

微動だにしない、揺ぎない傑作ばかりです。

私は、積極的に、ピアノの全機能をつかって、

演奏していくべきであると、思います。


★きょうのご参加された方には、ピアノの指導者の先生方も

たくさん、いらっしゃいました。

私は、この先生方のレッスンを通して、たくさんの方に、

バッハの音楽を演奏する喜びを、お伝えすることが、

この講座の、大きな目的の一つです。


★いただきましたアンケートに、「家に帰り、直ぐにピアノに向かい、

講座で聴いたことを、自分で弾いて確かめてみたい」と、

お書きになった方が、たくさんいらっしゃいました。


★バッハの音楽は、演奏してこそ楽しい、という面が、

とても、大きいのです。


★次回の「第 2回講座:ハ短調」は、2月 18日(木)午前 10時からです。

インヴェンション講座で、好評でした「暗譜の方法」を、

「ハ短調」を実例として取り上げ、さらに発展させて、ご説明いたします。


( 紅梅、白梅、蝋梅 )
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1 コメント

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ありがとうございました。 (glennmie)
2010-01-28 15:16:19
はじめまして。
今回のこの講座に参加させていただいたものです。
素晴らしい内容の講義をありがとうございました!
ここで学んだことをもとに、自分のブログに記事を書きました。
http://glennmie.blog.so-net.ne.jp/2010-01-28
こちらにご迷惑がかかるようでしたら、すぐに削除いたしますので、よろしくお願いいたします。
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