音楽の大福帳

Yoko Nakamura, 作曲家・中村洋子から、音楽を愛する皆さまへ

■≪第2回 平均律クラヴィーア曲集・アナリーゼ講座≫のお知らせ■

2010-01-27 12:38:25 | ■私のアナリーゼ講座■
■≪第2回 平均律クラヴィーア曲集・アナリーゼ講座≫のお知らせ■
  ★第1巻 2番 ハ短調 前奏曲とフーガ
  ●暗譜の方法 そのⅡ: 2番を例として、日々の具体的な実践法


講師:中村 洋子

日時:2010年2月18日(木)午前10時~12時半

会場:カワイ表参道 2F コンサートサロン「パウゼ」

会費:3000 円 (要予約)

参加ご予約・お問い合わせは カワイミュージックスクール表参道
Tel.03-3409-1958 omotesando@kawai.co.jp


★平均律クラヴィーア曲集第1巻は、

インヴェンションがそうであったように、第 1番を基に、

2番、 3番へと豊かに、発展させています。

2番のフーガのテーマは、インヴェンション 2番と、

相似性をもち、深い関係にあります。

また、インヴェンション 15番のテーマの冒頭部分とも、

同じ形をしています。

なぜ、この特徴的な音形がテーマとして、たびたび使われているか・・・? 

それをご説明し、それにより、より弾きやすい演奏へと導きます。
 

★インヴェンション講座で好評でした「暗譜の方法 Ⅰ」の

復習をしたうえで、さらに、

曲全体の流れを、鮮明に記憶に留める方法を、

この 2番を例として、具体的にお話いたします。
 

★2番のフーガは 3声で、難易度はシンフォニアと、相違ありません。

テーマの相似性にみられるように、平均律は、

インヴェンションと、並行して学ぶこともできます。

「フリーデマンバッハのためのクラヴィーア小曲集」には、

この 2番前奏曲の後半の「プレスト」の前までを、

一曲として収録し、以下の「プレスト」、「アダジオ」、

「アレグロ」の部分は、省略しています。


★バッハが、幼い息子の練習曲として 2番の前奏曲の一部を、

このような形でつかっていたのですから、当然、

現代でも「プレスト」までを、まずは練習してみることも可能です。

平均律の、バッハの素晴らしい世界を、お子さまや、

音楽愛好家の皆さまに、一刻も早く、

そのような形でも、弾いて味わっていただきたいと、思います。


■講師:作曲家 中村 洋子
東京芸術大学作曲科卒。作曲を故池内友次郎氏などに師事。日本作曲家協議会、日本音楽著作権協会(JASRAC)の各会員。ピアノ、チェロ、ギター、声楽、雅楽、室内楽などの作品を発表。2003 年~05 年、アリオン音楽財団《東京の夏音楽祭》で、新作を発表。自作品「無伴奏チェロ組曲1番」などをチェロの巨匠W.ベッチャー氏が演奏したCD『W.ベッチャー 日本を弾く』を07 年、発表する。08年9月、CD「龍笛&ピアノのためのデュオ」とソプラノとギターの「星の林に月の船」を発表。09年10月、「無伴奏チェロ組曲第2番」が、W.ベッチャー氏によりドイツ・マンハイムで初演される。
*中村洋子プログ:「音楽の大福帳」 http;// blog.goo.ne.jp/nybach-yoko


・第3回 3月30日(火)3番 嬰ハ長調の前奏曲とフーガ
                 + Chopin「雨だれ」との関係

・第4回 4月28日(水)4番 嬰ハ短調の前奏曲とフーガ
                  + Beethoven「月光」との関係

       ●お申込は、カワイ表参道 03(3409)1958


                           (白梅)
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