■第11回 平均律・アナリーゼ講座は、2月18日 ( 金 ) です■
2011.1.25 中村洋子
★本日は、カワイ・表参道での、
ことし初めての 「 平均律・アナリーゼ講座 」 でした。
いつもながら、皆さまの熱気のなかで、
私自身、納得のいく講座となりました。
★モーツァルトが、クリスチャン・バッハなど、
大バッハの息子たちから、多くのことを、
学んだことは、よく、知られていますが、
モーツァルトの作品を、凝視しますと、
まぎれもなく、大バッハ=セバスチャン・バッハ、
その人が、現れてくるのです。
本日は、その関係を、十分に、
お伝えできたと、思います。
★次回は、2月18日 ( 金 )、
平均律 1 巻 11番の 前奏曲とフーガです。
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● 中村洋子「バッハ 平均律クラヴィーア曲集 アナリーゼ講座」
▼第 11回 第 1巻 第 11番 ヘ長調 前奏曲 と フーガ
≪ Brahms の“ Invention ”である「Walzer fur Klavier Op.39」と、平均律 11番との深い関係 ≫
日時:2011年 2月 18日(金) 午前 10時 ~ 12時 30分
会場:カワイ表参道 2F コンサートサロン・パウゼ
会費:3,000円 ( 要予約 ) Tel.03-3409-1958
★平均律「 第 11番 へ長調 前奏曲 」は、
「 インヴェンション 12番 イ長調 」と、密接な関係にあります。
両方とも 8分の 12拍子ですが、これを、
平坦な 4拍子とみるべきでは、ありません。
その解釈を、演奏にどのように生かすか、
詳しく、ご説明します。
★11番フーガは、舞曲の性格を宿しています。
その 3拍子のリズムと、モティーフを基に、ブラームスは、
有名な「Walzer fur Klavier Op.39」の 15番を、
作曲しています。
その類似に、きっと驚かれることでしょう。
今回は、15番の独奏版を取り上げます。
★この講座で、これから時々、ブラームスを取り上げます。
彼の曲を少し聴くだけで、すぐにブラームスと分かります。
何故分かるのか?
その独特な“ブラームストーン”を、構成している要素が、
実は、バッハそのものなのです。
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● 今後のスケジュール
第 12回 3月 30日(水) 第 12番 へ短調 前奏曲&フーガ
午前10時~12時30分
■ 講師:作曲家 中村 洋子
東京芸術大学作曲科卒。作曲を故池内友次郎氏などに師事。日本作曲家協議会・会員。ピアノ、チェロ、室内楽など作品多数。
2003年~ 05年:アリオン音楽財団《東京の夏音楽祭》で新作を発表。
07年:自作品「無伴奏チェロ組曲第 1番」などをチェロの巨匠W.ベッチャー氏が演奏したCD『 W.ベッチャー日本を弾く 』を発表。
08年:CD「龍笛&ピアノのためのデュオ」、
CD ソプラノとギターの「 星の林に月の船 」を発表。
08~09年:「 バッハのインヴェンション・アナリーゼ講座 」全15回 を開催。
09年10月:「 無伴奏チェロ組曲第 2番 」が、W.ベッチャー氏により、 ドイツ・マンハイムで初演される。
10年:「 無伴奏チェロ組曲第 1番 」が、ベルリンの
リース&エルラー社 Ries &Erler Berlin から出版される。
: CD『 無伴奏チェロ組曲第3番、2番 』 W.ベッチャー演奏を
発表。
:「 レーゲンボーゲン・チェロトリオス( 虹のチェロ三重奏曲集)」が
、ドイツ・ドルトムントのハウケハック社Musikverlag Hauke Hack社から出版される。
スイス、ドイツ、トルコの音楽祭で、自作品が演奏される。
( 白梅 )
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