音楽の大福帳

Yoko Nakamura, 作曲家・中村洋子から、音楽を愛する皆さまへ

■ 第 11回  ショパンが見た 平均律クラヴィーア曲集・アナリーゼ講座 ■

2013-03-08 22:12:41 | ■私のアナリーゼ講座■

■ 第 11回  ショパンが見た 平均律クラヴィーア曲集・アナリーゼ講座 ■

          平均律 第 1巻 11番、前奏曲&フーガ へ長調 F-Dur 

~有名な Brahms の 「 Walzer für Klavier Op.39 」 の源泉は、この11番~

                                          2013. 3. 8  中村洋子

 


★平均律クラヴィーア曲集 1巻 11番 F-Dur は、

全 24曲の真ん中の 12番 f-Moll の、一つ手前にあります。

この曲が、 9番 E-Dur、 10番 e-Moll、そして 12番と

どのような関係にあるか・・・についてから、お話を始めます。

この関係こそが、 平均律クラヴィーア曲集で Bach が追及した

≪ 調性とは何か≫ という命題を解くカギ、でもあります。

 

★ Bach の見事なレイアウトによる ≪ 自筆譜 ≫ から読みとれること、

さらに、 Chopin がこの 11番に書き込みました fingering の意味を、

詳しく、ご説明いたします。

 

 

★ Chopin の持っていた平均律第 1巻の楽譜は、

1番から7番までが、過剰なまでにテンポ、エスプレッション、

ディナミークなどが、書き込まれています。

しかし、8番は Chopin独自の記号のみとなり、

9、10番はわずかな fingering が書き込まれているだけです。

11番も、数か所の fingering のみです。

12番以降も、 Chopin 独自の記号か fingering が、

書かれているだけで、1番から7番までの過剰さは、

姿をひそめています。

Chopin はなぜ、考え方を変えたのでしょうか?

 

★この 11番から深い影響を受けた曲は、

Brahms ブラームス (1833~1897) の、

「 Walzer für Klavier ピアノのためのワルツ集 Op.39 」 です。

特に、Mediante  ( 和声の三度の関係 ) の視点から、

詳しく、ご説明します。

この Mediante を理解しますと、

Bach があらゆる作曲家の和声の基礎を築いたことが、

実に、よく分かります。

 

 

■ 講師: 中村洋子

■ 日時:  2013年 4月 14日  ( 日 )  午後 2時 ~ 4時 30分

■ 会場: カワイミュージックスクールみなとみらい        
       横浜市西区みなとみらい 4-7-1 M.M.MID.SQUARE 3F
       ( みなとみらい駅 『 出口 1番 』 出て目の前の高層ビル3F )
 
( 要予約 )   Tel.045-261-7323  横浜事務所
          Tel.045-227-1051  みなとみらい直通

 

 


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