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 僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

東日本大震災から7年7ヵ月 

2018年10月11日 | ウォーク・自転車

今日は10月11日。
東日本大震災から今日で7年7ヵ月が経ちました。
そのことと、また自転車旅行の話とを、絡めてするわけですが

昨日、大阪富田林の逃走犯である樋田容疑者と一緒に、日本一周自転車旅行をしていたという44歳の男性が、記者会見を行っていました。

この男性も、盗んだ自転車で日本一周をしていたということで同時逮捕されていたのですが、盗んだのは放置自転車だったらしく、占有離脱物横領容疑ということで「処分保留」で釈放されたので、会見に至ったようです。

ところで、この男性が会見の中でこんなことを言っていました。樋田容疑者が日本一周自転車旅行のフリをして逃げていたことについて、

「これでは、日本一周自転車旅行をしている人たちに迷惑がかかります」

な~んて、言ったのです。
ホントにねぇ、お前も自転車を盗んだのに、その口で言うか?

まぁ、そんなニュースを見る都度、何度も書くことですが、昔の自分の自転車旅行のことを思い起こさずにはいられません。

一人で黙々と自転車旅行をしていると、やっぱり人恋しくなります。どこかで同じような自転車旅行者に会うと、当然ながら話がはずみます。それぞれの経験を通じて、どこの宿はメチャ安いとか、どこの大学は貧乏旅行の若者を校内に泊めてくれるとか、中にはオレの家はここだから、母ちゃんに電話しとくからそこへ寄って泊まって行けとか、いろいろな話に発展していきます。

そして、これから行く方向が同じだったら「じゃ一緒に行こうか」という展開にもなるんですよね。

僕が北海道へ自転車旅行をしたときにも、一緒に走った人が何人かいます。でも、ほとんど1日か2日だけでした。しかし、1人だけ、9日間一緒に走った人がいました。

先日も書きましたが、北海道の帯広駅で会った男性です。Nさんと言って僕より何歳か年上、東京の新宿の人で、仕事を休職し、日本一周中とのことでした。

僕はそのNさんと、帯広~えりも岬~苫小牧~函館~青森と、9日間も2人で走りました。夜はそれぞれテントを張っての野宿やバス停のベンチで寝たりしながら、青森県の野辺地というところでいよいよ別れの時が来ました。

道路が右と左とに分かれていました。

右(西側)は国道4号線で、青森市へ通じる道。左(東側)へ行けば三沢、八戸方面に行くというところです。僕は左の道、つまり八戸方面から太平洋側を走って大阪への帰路に向かいます。逆にNさんは右へ行き、日本海側を通って西日本へ向かうのです。

「じゃぁここで」
「元気でね~」
と手を振り合って、僕たちは右と左に分かれました。

その後、お互いに旅行が終わり、ハガキや年賀状のやり取りをしていましたが、やがてNさんは宮城県・石巻市の花屋さんの娘さんと結婚され、その花屋さんの主人となりました。「ま、婿養子みたいなもんです」とハガキに書かれていました。そしてそれから何十年もの歳月が経ち

2011年3月11日の東日本大震災の大津波で、石巻の花屋さんも大きな被害に遭われたのです。

僕はNさんに安否確認の電話をしましたが連絡は取れず、震災から9日後にやっと電話がありました。

「ご心配をかけていますが、当方はみんな無事です。電話がつながらなかったので誰にも連絡できなかったのです。1階の花屋は全滅ですが、2階でなんとか生活できています」

とのことでした。

それ以降、毎年、3月11日が近づくとNさんからハガキが来ます。そのハガキを見るたびに、あの大災害のことを、僕たちは決して忘れてはならないのだと改めて心に刻み込んでいます。

さて、繰り返しますが、今日は10月11日で、大震災から7年と7ヵ月が経ちました。それで被災されたNさんのことを思い、また、逃走犯と同行の2人の「サイクリスト」のニュースが報じられる中で、Nさんとの昔の自転車旅行の思い出にも触れました。

最後に、今年3月に届いたNさんからのハガキをご紹介します。

 



   

 

  


 

 

 

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1985 (BPS)
2018-10-12 17:49:11
のんさんこんにちは。

先月、33年ぶりに石巻、女川へ行ってきました。
今回は車でしたが、33年前の1985年は信州、東北、北海道等々を数ヶ月に渡って自転車で旅している途中でした。

石巻はすでに瓦礫はもちろん津波の被害を感じさせる物も無く、復興が進んでいるように見えました。
ただ、埋立地のような広大な更地を見てそれの意味に気づいた時はちょっとショックでした。

女川は旧駅前で野宿をした思い出の地でもあります。
駅も駅前もとてもきれいになっていて当時の面影はありませんでしたが、それも33年と言う時間の経過によるものだけでは無いのだ、と思うと複雑な心境です。

東北では今、"ツールド三陸"とか"ツールド東北"等復興応援サイクリングイベントが人気のようです。
のんさも来年あたりその健脚をいかして参加してみては!?
そしてNさんとの旧交を温めてみてはいかがでしょうか。
そんな再会の日記も読みたいです。

長文失礼しました。

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33年ぶりに! (のん)
2018-10-13 16:53:22
BPSさん、こんにちは。

33年ぶりに石巻と女川ですか。
自転車旅行で行ったところを何十年ぶりかに訪れるというのは胸が騒ぎますね。

僕は今からちょうど10年前の2008年(退職する前年ですが)出張で石巻へ行きました。
仕事だったうえ、団体行動だったので、そこまで行きながらNさんには会えずじまいでした。
女川には僕は行ってません。BPSさんは自転車旅行の折にそこで野宿をされたのですね。
あの震災・津波の時は、石巻も女川も相当な被害を受けたようでした。
先月は、33年の歳月と震災被害を経ての再訪だったわけですね。
さまざまな感慨が胸をよぎったことでしょう。

復興応援サイクリングイベント、とは、とても興味深いです。
今の自分には、なかなか難しそうですけど。

でも、Nさんとの再会、果たしたいですね~
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