先ごろ、新聞で、プロスキーヤーの三浦雄一郎さんに関する記事を読んだ。
75歳の三浦さんが、来年5月にチョモランマ(エベレスト)への登頂にチャレンジする、という記事だった。
三浦さんは4年前の70歳の時、当時としては世界最高齢でチョモランマに登頂したが、その後、最高齢の記録は他の人に更新されたということだ。今回は75歳で再び最高齢記録をかけて挑戦する。
まだ学生の頃だったと思うが、1970年代に入ったころ、「エベレスト大滑降」という映画を見た。8,000メートルの地点からスキー滑降を成し遂げる人の物語だったが、その人物が三浦雄一郎だった。自転車で北海道まで往復70日間の旅をした後だった僕は、この映画に感動し、ますます冒険の世界に魅せられていった。
その三浦さん。今は74歳になるというのに、来年、また世界記録をめざす。
体力はもとより、その気力はどこから湧いてくるのだろうか。
人は幾つになっても夢を持つこと、その夢の実現に向かって努力し続けること、 さらに困難や危険を承知の上での諦めない一歩づつ、小さな一歩づつの積み重ね がいつか世界一の頂上に立てるのだということを教わりました。
三浦さんの言葉である。
何歳になっても「夢」を持つことが大事なんだなぁ~
しかし、そんな三浦さんも、前回、70歳でチョモランマ登頂後、病気になった。
病気というは「不整脈」(心房細動)である。
この病気は、僕とまったく同じである(そんなところだけ一緒じゃなぁ)。
僕はこの8月、不整脈(心房細動)を治してもらうため、カテーテル手術を受けたけれど、手術中に不具合が生じて中止され、治せないまま退院した。
三浦さんもカテーテル手術を受けた。
一応手術は無事に終えたものの、その後また不整脈が再発した。
そのため、2度目のカテーテル手術を受けたという。
(カテーテル手術も、2回も3回もしなきゃならない場合があるのだ)
そして、先ごろ、リハーサルとして約1ヶ月間、チョモランマへ遠征して、高度順化を行いながら、体調を確認してきたということがその記事に書かれていた。
「75歳という年齢と持病をぜひ越えてピークに立ち、できる限り高所からのスキー滑降もしたい」と語る三浦さんである。
持病の不整脈で2度のカテーテル手術を受けても、まだ完治しているかどうかわからない状態にある三浦さんが、この年齢で世界の最高峰に挑もうとしている。
う~ん。すごい。怖いもの知らずだな~。
僕などは、怖いものだらけである。
僕の不整脈は今のところ薬でコントロールできているが、もう1度カテーテル手術を受けるか、と聞かれたら、あの苦しい検査、痛い手術を思い出し、「よっしゃ、やりまっさ!」とはすぐに言えないと思う。
三浦さんにとっては、カテーテル手術なんぞ、チョモランマ制覇の前には、その辺に転がっている石ころ程度にしか感じていないのだろう。
まあ、同じ不整脈仲間、カテーテル仲間ということでも、三浦さんを応援したい。
…で、それに刺激されて、僕も来年は7年ぶりのフルマラソンにでも出ようかと奮起して、一昨日の土曜日、久々にジョギングをしたのであるが…。
しかし…
昨日も、今日の朝も、足が痛い、腰が重い、股関節がおかしい。
もう年か…とは、三浦さんのことを思うと言えないのがつらい。
http://www.youtube.com/watch?v=_6MkpMLmqrA&feature=related
http://members.shaw.ca/donkato/everest/everest.htm
エベレスト大滑降の英語版予告編?
他にもスリリングな映像満載でしたね。
貴重なものを見せてもらいました。
2段目の「DON加藤の世界」の数多くの画像は、とてもなつかしいものです。
35年以上前の映画の記憶がよみがえってきます。
「エベレスト大滑降」の映画は、ずっとこういうシーンが続いていましたから。
パラシュートを背に滑る姿など、本当になつかしい。
このエベレストスキー探検隊の中に、若き日の石原慎太郎(現東京都知事)もいたような記憶があります。
たっぷりと楽しませていただきました。