僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

食物アレルギー

2012年02月16日 | モミィの成長日記

火曜日の午後4時半、いつものようにモミィを音楽教室に連れて行った。
教室に入り、エレクトーンの前に座ってレッスンが始まろうとしたとき。
急にモミィが顔をしかめた。え、なんだろう…?と思ったら泣き出した。
「どうしたん…?」 こんなことって、今までなかったので、びっくりした。 
「お腹、いたい」モミィはお腹を押さえて、弱々しい声を出した。

教室から連れ出してトイレに行ったが、それでもおさまらないらしく、
「いたい、お腹、いたい」と涙をポロポロこぼして泣く。 えらいこっちゃ。

廊下のソファに座らせ、家に帰るか? と聞くとこっくりとうなづいた。
僕一人で再び教室に戻り、先生に事情を説明して荷物を持って出た。
「お大事にね~」と先生やママたちの声が、背中から聞こえてきた。

そのままモミィを家に連れて帰り、あとは妻に託した。

家でもトイレに入り、下痢症状が出ていたそうだが、
そのあと妻が和室に布団を敷き、モミィを寝かせた。

僕は夕食の支度をし終えて妻が来るのを待ったが、
部屋からなかなか出てこないので、僕のほうから行ってみた。

妻は横たわっているモミィのそばで心配そうな顔で座っていた。

「身体中にジンマシンが出ているし、顔が赤く腫れているわ」
と言うのでモミィの顔を見ると、なるほど頬が赤く腫れ上がっている。

「お医者さんに連れて行かないとね」
と深刻な顔で言った。

すぐにタクシーを呼び、かかりつけの医院へ連れて行った。
幸いなことに、車の中でモミィは徐々に元気を取り戻してきた。

医院に着き、妻とモミィは診察に入り、僕は待合で待った。

しばらくして、2人が出てきた。
医院を出て、薬局へ寄って薬をもらい、帰途に着いた。

僕は「どうだった?」と妻に訊いた。
妻によると、診察室で医師が、
「何か普段と違うものを食べませんでしたか?」と尋ねたそうだ。
そこで妻は「そういえば、あれ…」と、あることに気がついたという。

3時のおやつのとき、モミィはカシューナッツを一粒口に入れた。

僕がビールのツマミに買ったカシューナッツが袋の中に残っていたので、
妻がコーヒーのアテにつまんでいたら、横からモミィが一口食べたという。

これまで、モミィはカシューナッツは一度も口にしたことがなかった。
妻は「今まで一度も食べたことのなかったナッツを食べました」
と、そのとき、医師に告げたのだった。

「典型的な食物アレルギーですね。下痢もそこから来たのかも知れません」
と、医師は慎重な口ぶりでそう言ったという。

モミィはもともとアレルギー体質で、今でも2ヵ月に1度、羽曳野市にある、
「大阪府立呼吸器・アレルギー医療センター」というところに通院している。

2~3歳くらいまでは、大豆をはじめ、さまざまな食物アレルギーがあった。
しかし、ここ数年は、モミィは何を食べても大丈夫になった…はずである。
それが、カシューナッツを食べて顔が腫れるほどのアレルギーが出たのだ。

「顔が腫れてきたときはどうなることかと思ったわ」と妻が言った。
「ぐったりと、本当にしんどそうにしていたから」とも言った。

ちょうど新聞で「アナフィラキシーショック」のことが連載されていた。
その記事を読んでいた妻は、ひょっとしてそれではないかと思ったそうだ。
「アナフィラキシーショック」というのは、食物アレルギーから湿疹が出て、
顔が腫れて、ひどいときは呼吸困難に陥るという恐ろしい疾患なのだそうだ。

でもまあ、モミィの場合、それは杞憂に終わったことは幸運だった。

その夜は遅い晩御飯になったが、モミィにあまり食欲はなかった。
でも翌日はすっかり元気になって、幼稚園へ行った。

幼稚園の先生にもナッツを食べてアレルギーが出た報告をしておいた。

それにしても、カシューナッツというのは、恐い食べ物である。
食物アレルギーについていろいろ調べてみると、カシューナッツは、
ソバと並んで最も警戒すべき食べ物のひとつだ、とも書かれていた。

食物アレルギーは、呼吸困難の症状を引き起こすことまである…と。
そんなことを、僕は初めて知った。いろいろあるんだなぁ~
今更なんだけど、子どもを育てるって、ほんと大変ですね。

あれから2日経ち、もうモミィはすっかり元に戻り、走り回っています。

やれやれ…

 

 

 


 

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4 コメント

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ああ… (ちひろ)
2012-02-17 09:20:46
ご無沙汰しています。
モミィちゃん大丈夫でしたか?
さぞご心配だったでしょう、わかります。

うちも、ご存知かと思いますがのすけが食物アレルギーです。
卵・乳成分ですが、残念ながらまだどちらも解除できません。
12月に大学病院で卵の負荷検査をしたのですが、
全卵32分の1(もう、一口にもならない量ですよ)を食べ…
モミィちゃんと同じような状態です。
のどが痛い、から始まり、おなかが痛い、と泣き始め…
じんましんはさほど出ませんでしたが、2時間後には戻してしまいました。
アレルギーでおなかが痛いのって、腸がむくむからなんだそうですね。
それを聞いた時、2か月前に加熱卵黄は大丈夫だったし、
全卵もちょっとくらいなら大丈夫かも!と楽観視していたのが、本当に申し訳なく思いました。

ほとんど大丈夫になったような6歳くらいの子でもそういったことってあるんですね…。
最近、卵・乳さえ気を付けていれば大丈夫だし~と、軽く考えていたかも。
ちょっと考えさせられる記事でした。

カシューナッツは気を付けていれば、なにかに入っていることも少ないとは思いますが、
諸説ありますけど、一度目よりも2度目の症状のほうがキツイといわれたりもするので、
どうぞくれぐれもご注意なさってくださいね。
エラそうで申し訳ありませんが。
(実際1歳の時ですが、のすけも2回目のほうが、顔が腫れあがって大変なことに…)

ああ、世の中から食物アレルギーなんてなくなればいいのに。
でも、すこしずつ理解してくださる世の中になっているのは、ありがたいな、とも思います。

長々と失礼しました。
のんさんもお体気を付けてお過ごしください。
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たいへんですね (ちひろさんへ)
2012-02-18 08:32:45
わが家はかつて息子2人ともアレルギーで、子どもの頃から大変だったと、
妻が言っています。僕はほとんどそんなことを知りませんでしたが。
長男はいまだにアトピーで病院へ通っています。
そんなことで、ママ稼業は大変だと、今になって思う僕なのです。

のすけ君。牛乳、卵は、食物アレルギーの中でもっともやっかいなものですね。
先月、朝日新聞に連載されていた「子どもの病気」の中で、牛乳と卵のアレルギーの赤ちゃんが、ホワイトクリームを一口舐めただけで意識を失ったという話が出ていました。今回のモミィもことも、妻が言うには、今にも意識を失うのではないかという恐怖に見舞われたとのことでした。
どちらかというと、今は皮膚アレルギーなのですが、まさか食物アレルギーがこんなところに潜んでいたとは、思いも寄りませんでした。

ちひろさんも、のすけ君の経験から、このことにはお詳しいですね。

小学校になると給食が始まりますよね。これも大変だ。
いま、ふと思い出したのですが、昔、「(元祖)僕のほそ道」というブログをやっていたときに、keiさんという女性のかたがいらっしゃって、小学生の子どもさんが食物アレルギーとのことで、毎日のように学校へいって、給食メニューを確認し、校長と激論を交わした…と書かれていたのを思い出しました。

この食物アレルギーは大変ですね、特に、牛乳と卵は。
でも、治療としては、卵と牛乳を口にさせながら慣れさせていくそうですね。

はやく良くなってくださいね。

子どもの食物アレルギーは、今や社会問題として大きく取り上げられているようです。
いろいろな改善策が講じられていくことと思います。
ちいろさんも大変ですけど、やがてこれが昔話に風化することを願っています。









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カシューナッツアレルギー (拓父)
2012-03-01 21:50:06
はじめまして。
カシューナッツアレルギーを検索していて偶然見つけてお邪魔しました。

うちの子も今、小学6年ですが、カシューナッツアレルギーです。小学1年の夏休み、旅行先で、私がビールのおつまみに食べていたカシューナッツを半粒食べた直後、のどが痛いと苦しみだしました。
医務室に連れて行き嘔吐したあとは落ち着き、翌日の朝には少し瞼などが腫れていましたが、元気になりました。

それ以来、気を付けていますが、そういえばブルボンのクッキーを食べた直後に吐いたことがあり、カシューナッツパウダーが入っていたのかもしれません。
ブルボンのクッキーは要注意です。
他にも最近は焼肉のたれに入っていたり、カップスープのクルトンの代わりがカシューナッツだったり油断なりません。
カレー専門店のカレーも要注意のようです。
せめてカシューナッツがアレルギー物質の表示義務になればいいんですけどね。
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はじめまして (拓父さんへ)
2012-03-02 09:43:30
拓父さん、はじめまして。

コメントありがとうございました。

僕の場合も、自分のビールのおつまみのために買ったものでした。

カシューナッツが油断ならぬヤツだということを改めて知りました。
それも、ナッツの本体そのものなら避けようもありますが、
ブルボンのクッキーやら焼肉のたれやら、カップスープのクルトン代わりやら、
カレー専門店のカレーやらと、これでは見分けるが大変ですよね。
まさに神出鬼没、忍者みたいなヤツではありませんか。
手ごわいですね~

まさかこういうアレルギーがあるなどとは思いもしなかっただけに、
いささかショックを受けました。

今後、十分注意したいと思いますが、どう注意していいのやら……
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