大阪は、昨夜から激しい雨が降り続いている。
このところずっと、のんきに「青春18きっぷ」の旅行記を書いているが、その間、世の中では次々と衝撃的な事件が起きている。
大阪市西淀川区の小学４年生の女児死亡事件は、母親やその同居人らの仕業であった。殺害された女児は双子で、もう一人の子は別れた父親が引き取ったという。その子は幸せに暮らしているというのに、一方の聖香ちゃんは、一緒に暮らす身内の暴虐を受け、短い人生を閉じた。
しかし、だいたい両親が離婚しても、双子を「分ける」というのは、大人の勝手きわまる蛮行である。双子の兄弟姉妹は、昔ではマラソンの宗兄弟、最近では三倉茉奈・佳奈の姉妹を見ていてもわかるように、小さい頃から常に２人で行動をしながら、それぞれの役割を自覚しつつ成長していくので、社会的順応も優れているように思う。
僕のような一人っ子は、子どもの頃からまったく順応性がなかったことを痛いほど感じてきたので、よけいにそう思う。双子を離れ離れにするような親だから、こういう事態を呼び込んだ…と言うのは言い過ぎかもしれないが、それにしても、両親が離婚して、母親が新しい男と暮らし始め、そこに同居する子どもが、男から虐待を受けるという事件の、なんと多いことか。気分が塞ぐ。
驚いた事件のもうひとつは、ＳＭＡＰの草なぎ剛の「公然わいせつ」である。
「草彅」という漢字はむずかしい。ネットでは「草なぎ」と書かれていることが多い。だいたい僕は、こんな、人に書けないような名前をそのまま芸名に使う人間が嫌いである。それを売り物にしようとしているのかもしれないが、こんな難しい字を使って平気だというのは、ファンへのサービス精神がそもそも欠けている証拠ではないのか、とも思ってしまう。
僕はＳＭＡＰのメンバーの「ちょい悪」のイメージが好きで、キムタクやナカイ君やシンゴ君の持つ、「ほのかに悪そうな雰囲気」に、なかなかの魅力を感じる。その中で唯一「100パーセント清潔なんだぞぉ」という印象を振りまきまくっているのがこの草なぎクンである。他に売り物がないからそうしているのだろう。それがまず気に入らない。５人のメンバーで、彼が一番嫌いだ。
どこから見ても間抜けな風貌で、「いい人」のキャラを印象付けようとするのだが、それがどうも偽善くさくて仕方なかった。ＳＭＡＰのほかのメンバーに比べて控えめ…というのも、控えているのではなく、単に「どんくさい」だけなのでは、と思った。
これまた嫌いな広末涼子と共演した「愛と死をみつめて」というドラマは、草なぎクンが出るというだけで見る気もしなかったが、なんでこういう神様仏様のようないい役ばかり草なぎクンが演じるのか？ そして、なぜこんなにも人気があり、テレビ、映画、ＣＭで引っ張りだこなのか…？ 不思議で不思議でしようがなかった。芸能人は、不純な要素がほどよく混ざって魅力が出る、と僕は思っているので、こういうキャラクターで売る人間は、きっとウラとオモテの差が激しい、と考えていたし、妻にもいつもそう言っていた。
今回、泥酔して公園で裸になり、公然わいせつ罪で逮捕された事件を聞いて、やっぱりなぁ、と思ったのは言うまでもない。根っからおとなしい人間ではないのである。ストレスがヤマほど積もっていたのかも知れないが。
しかし、尾崎豊も泥酔して全裸になっていた。彼はそのまま息絶えていたので国民的英雄になり、草なぎクンは死ななかったのでわいせつ罪で逮捕された。これって、どう違うの？
そんなことも、ふと思った。
ここまで草なぎクンの悪口を言ってきたが、ここから先は同情論に変わる。
（僕もコロコロ変わる人間なのである。付き合う人は大変だろうな）
酒を飲んで前後不覚になるのは、僕もよくあることだ。
（そ～や、そ～や…という声が聞こえてくる。とほほ）
草なぎクンも、「ビール５杯、焼酎３杯までは記憶がありますが…」と、そのあと、記憶喪失になったことを述懐しているが、僕もこれまで何度も泥酔し、記憶を失った。市民体育館の前でしゃがみこんで寝てしまったこともあり、通りがかった消防署の中に入って「寝かせてくれぃ～」と言ったこともある（らしい）。財布を失ったのもまだほんの２ヶ月ほど前のことだし…。
酒の上での失敗は、僕も多い。数え切れないほどだ。
思い起こせば恥ずかしきことの数々…。
でも、幸いなことに、僕には裸になるクセはなく、ほかにも、逮捕されたりするようなクセ、たとえば女性に抱きつくとかいうクセは、なかったと思うので（たぶん）、何度も酔っ払ってあやうい目に遭ってきたのに、こうして無事に定年までクビにならず、今日を迎えることができたのは、まことに幸運であるといえる。それに引き換え、草なぎクンは、今回の「全裸事件」で、今後の芸能活動に大きな支障がでるほどのダメージを受けた（ま、比べるのもおかしいのだけどね…）。
酔うと、普段内在しているものが出るらしいので、草なぎクンは、もともと服を脱ぎたがる性癖があったのだろう。会見で、パンツ一枚になったことはこれまでにもあった、と言っていた。しかし全裸で騒ぐのはやはりハタ迷惑である。公然わいせつ罪で逮捕されたのも、不当な逮捕であるとはいえまい。
第一報を聞いたときは、
「それみろ、草なぎクンは、だいたい二重人格者なのだ」
と思った僕である。
しかし、さすがに、これだけマスコミに大騒ぎされたら、なんだか気の毒になってきた。同じ酒好きということもあるが、
「別に人を襲ったりしたわけではないのにね～」
という感じもする。
「酔って高揚して、家にいる気になって服を脱いだのではないかと思う」
と弁護士が説明をしていたが、まあ、そうかも知れない。
酔って高揚するというのは、僕もよくわかるのだ。
うんうん。ほんと、よくわかる。
今回の草なぎクンの一件は、
「鬼のクビを取ったように彼を非難しているばかりが能じゃないよ。お前もこれから、気をつけるんだぞ～」
と、どこかからクギを刺されているみたいである。
そうだね。
肝に銘じよう。
な～んや、結局はそんな話かいな。
…とまあ、そんなオチで終わる今日のブログでした。失礼しました。
また次から、「青春18きっぷの旅」の続きを掲載します。
アクセス
トータル
私は彼に対して余り特別な思いがなかったので、
ただ、酔っ払いの醜態ごときで、容疑者という言葉の使用は仕方ないにしても、家宅捜索など、少し首をかしげる部分もあります。
とにかくマスコミは怖いですよね。特に著名人であれば。
橋下知事のコメントが朝日新聞に載ってましたが、
「自分なんか、これぐらいのことは日常茶飯事だった、云々-
彼が可哀そうすぎる--」ようなことが、書かれてました。
草なぎ君が悪いのは明白ですが、余りに社会が叩き過ぎてるという感も私には少しありますね。
勘ですが、ノンさんは多分、橋下知事も好きではないのではないでしょうか。
「いい人」というイメージは、グループ内で同じようなキャラがダブらないようにという事務所の戦略なのかもしれませんが、草君の場合はそれがセールスポイントだったような気がします。私が以前見たドラマでは、いい人から一時的にせよ金とビジネスの亡者となった時の豹変振りと鬼のような形相を見て、いい人しかできないタレントなのだと再認識しました。
ただ、実際に高校時代は埼玉の実家から東京まで３年間無遅刻無欠席で通い、芸能コースとはいえ堀越高校で初の皆勤賞だったそうですから、真面目なのは作られたイメージだけではないのではないかとも思います。
ここ数日、某掲示板のコメント欄を読みましたが、ジャニーズやＳＭＡＰのタレントには珍しく（？）批判的な記事が少なく、彼がいかに多くの人から愛されているのかと思わざるを得ませんでした。それは「「ぷっ」すま」という番組内で見せる彼の素の部分を多くの人が見ているからなのかもしれません。ただ、番組内で度々飲酒しているシーンを見て心配していたのも事実です。
彼が20代で吸っていた煙草を30代でやめてもお酒だけはやめられなかったのは、それがストレス発散の手段だったのかもしれませんね。”事件”当日は腹が立つことがあったようで、オフだったこともあり、つい深酒をしてしまい前後不覚に陥ってしまったというところでしょうか。
私も若い頃にはハイピッチで飲み過ぎて失敗をしたこともあります。振り返ってみると、一つ間違えば懲戒とか減給処分になりかねなかったことも……（汗）。そう考えると、事務所の方針かもしれませんが、そうそうに会見を開いてマスコミのつまらない質問にも自分の言葉できちんと受け答えしていたのは評価しています。もちろん、問題はこれからの過ごし方なのですが。
それにしても、警察の家宅捜索といい、マスコミの過剰反応といい、鳩山大臣大臣の訂正前の発言「最低の人間」というのは、いかがなものかと。特に鳩山大臣コメントでは、それならば公務であるにもかかわらず相手国に迷惑を掛けたり、しどろもどろの記者会見をして世界に日本の恥をさらした”泥酔疑惑”の中川昭一氏のほうがよほど――と思ってしまいます。
長々と失礼しました。
他の芸能人ではここまでのマスコミの過剰報道はなされなかったでしょうね。
そうですか、のんさんは草なぎ君が嫌いなんですね
（＾＾；）私の、周りにはスマップファンが多いので、同情評が圧倒的に多いのですが。
私も、あかべえさんと同じく「ぷっすま」から見える、彼の地の部分を見ていたので案外（いい意味でいい加減なとこもある）面白みのある３０代のお酒好きな青年とゆうイメージがありました。
スマップの他のメンバーは皆確立したイメージを持っていますが、草なぎ君は唯一控えめでここという個性が出せなかったので、どうやったら自分の個性が出せるか？悩んだと思いますが、それが韓国語の独学や「まじめな努力家の人間」と世間から認められて？「いい人」キャラになっていったんでしょうね。
そりゃあ、あれだけのスターになればプレッシャーもストレスもあるでしょうね～。オフの日くらいはハメを外したいでしょうし、うっかり深酒してしまったのでしょうね。個人的にはメンバーみんな好きなんで、頑張って復帰して欲しいです。
それと、大阪市西淀川区の小学４年生の女児死亡事件は、のんさんのおっしゃるようにこれからもこのような事件再発を危惧します。
事実、周りにも子連れで再婚する人も多くいますし、その際に１０歳くらい年下の男性と同居・再婚という話も聞きます。もちろん、みなしっかり生活を考えた上でだとは思いますが、他人の子を育てるなんてほんとに容易ではありません。このような、悲しい事件が起こらないように家族や、友人周りの人間も見守っていかねばなりませんね。事実、今回も学校から警察に届けられていたのに。。。ほんと、草なぎ君の家宅捜索といい、、先日も事情聴取中に犯人に逃走されたり・・と警察もしっかりせい～
下記のように訂正します。
誤－いい人しかできないタレントなのだと
正－いい人しかできないタレントではないのだと
……です。
こうしないと文意が全く逆になってしまいますね。
失礼しました。
虚像と実像の落差…ってやつで。
橋下知事については、僕は、なかなかやる人だなぁと思っています。
ズバズバ言ったり実行したりできるのは、橋下知事ならではでしょうね。
宮崎県の知事のように、マスコミ迎合型でもなさそうですし。
今回のコメントも、言っていることはわかります。
ただ、酒を飲んで全裸になったことは、知事もないのでしょうけど…。
警察も、草なぎクンに、何か暴言でも吐かれてカチンときたのですかね。
相当恨みを抱いたことが推測されます。
いずれにしても、アナザービートルさんはお酒を飲まないので、
「酒の上の失敗」は今後もないから、安心ですね。
僕はもう、この事件は他人事とは思えないわけで…。
…というのはウソで、一度だけ、ワケあって休んだことがあります。
その日以外は３年間皆勤です。でも、僕は根が真面目じゃありません。
真面目というのは、持って生まれた真面目さと、まわりに対して真面目にしなければならないという強い規範意識から出る真面目さとがあると思います。
そして、規範意識の強い人ほど、お酒を飲むとハチャメチャになることが多いようです。わかったようなことを言ってますが、僕自身がそうですからね。
今回は、その典型かな～という感じがしたわけです。根が真面目なら、いくら酔っても、そこまでせえへんやろ～と思うのです。不真面目な僕でも、いくら酔ってもそこまでやりませんから。へへ。
まあ、今回のことは、お互い、お酒の好きな人間として、教訓としましょう。
…ていうか、僕だけのことかも知れませんが。
草なぎクンも芸能人なんだから、本質は自己顕示欲が強く、目立ちたがりだと思います（それは悪いことじゃなく、むしろ良いこと）。他のメンバーと違って、彼はそこを抑圧しているように見えましたから、その不自然さが、僕は好きではなかったのです。イヤなら芸能界に入るな、と言った感じです。
それにしても、警察官も、先日の西宮署に続き、また水戸署で事情聴取中に居眠りをして犯人に逃げられていますね。しっかりしぃや、公務員！ 税金から給料もろてんねんやろ。あ、僕も最近まで公務員でしたか…？。すみませ～ん。