先日、
妻が「アメリカのドルを日本円に両替したい」
といきなり言ったので、
「えぇ?」
と、僕は首をひねり「ドルなんて、家にあったの?」
突拍子もない感じだったので、妻に問いただした。
しかし、そういえば…
よく考えてみたら、え~っと、あっ、あれか、と思い出した。
もう十何年も前のことなので忘れていたけど、妻と、妻の姉と僕の3人でアメリカ・ニューヨークに旅行しようということになり準備していた。しかし出発日が迫ってきた時、たまたまアルゼンチンに住んでいる妻の姉の息子ヒロユキが久しぶりに日本へ一時帰国するという連絡が突然に入った。日程が重なったので、それでやむなくニューヨーク旅行は中止になりました。
しかし、妻はすでにその時、旅行に備えて一定額の日本円を米ドルに両替していたのです。
ヒロユキについてはこのブログでも書いて来ましたが、1995年に料理の修業のために日本を出国。そのあと、アルゼンチンのブエノスアイレスのレストランでシェフをしています。そして2009年の9月に僕たちが義姉を誘い、3人でヒロユキに会いに、アルゼンチンへ旅行に行きました(当時のブログにも詳しく書いています)。
それをきっかけに、その約半年後の2010年3月、ヒロユキから出国後初めて日本に一時帰国するとの連絡が入った。それがニューヨークに旅行する直前だったので、やむなくキャンセル。そんなことで、わが家に米ドルがそのまま残っていたというわけです。
妻は、それはまたいつか旅行に行って使うこともあるだろう、とそのままにしていた。僕はそのことをすっかり忘れていたけれど、妻は、何年か前からモミィが高校になったら短期で海外留学をしたい、と言っていたので、その際に米ドルが役に立つと思い、両替はしなかったということでした。本来なら、高校2年生の夏休み、つまりちょうど今のこの時期ですが、モミィはアメリカに短期留学する予定でした。
しかし、コロナ禍でそれも出来なくなったので、そこで妻はもう米ドルを持っていても仕方ない、日本円に替えようと決めたようです。
「あぁ、なるほど」と、僕はわけがわかりました。妻がドルを持っていたなんて全然忘れてしまってましたけどね。
「ところで、何ドルあるの?」と聞くと、
「え~っと、何ドルだったかなぁ」と妻。
まだはっきりと確認していないんだね。
「え~っと、1,000ドル? 1,500ドル?」
「ふ~ん。わりに沢山あるね~」
そんなことを言い合いながら、先日、妻がネットで見つけたという梅田にある大阪第三ビル地下1階のチケットショップへ行き、ドルを円に両替した次第です。
ここが先日行った梅田のビルの地下のチケットショップ。
柱の左側に、チラッと妻の後姿が見えています。
ドルは100ドル札から10ドル札まであったのですが、応対に出た若い女性はテキパキとしていて、妻が出したドル紙幣を受取ると、まずそれをパラパラとめくってみて、そのうちの1枚だけ引き出し、
「この1枚は旧札ですのでレートは少し低いです」
と説明をしてくれたあと、
「合計1,140ドルですね。少々お待ちください」
と言い、しばらくすると日本のお札を持ってきて、
「ではお預かりしたのが1,140ドルなので、15万〇千〇百円でございます」
と、自動計算器にお札を入れ、カチャカチャと数秒間音がしてそのとおりの金額が表示されたので、そのお札をもらい、残りの硬貨もくれました。両替には時間がかかるのかなあ、と思っていましたが、あっけないほど短時間で終わりました。
とろこで…
最近「円安」が言われていますよね。
「円安というのは円が安い。ということは、ドルを円に替えると、受け取った円が安くなっているってわけ?」と僕。
「さぁ、私にはわからないし」と妻。
頼りない夫婦ですわ。
でも、よく考えてみると、たとえば1ドル100円だったら、1,000ドルを日本円に替えると10万円だ。それが円安で1ドル130円だったら1,000ドル→13万円ということになる。だから円安だったらドルを円に替えるとお得、ということ?
よくわからないけど、妻が家にあった米ドルを円に替えようと思ったのは、あくまでもモミィの海外留学が実現不可能になったことがきっかけなので、円安がどうのとかいう理由ではありません。
だいたい、二人とも経済オンチですからね。
ちなみに、この梅田のチケットショップのHPを見ると、
本日の外貨通貨レートはこちらです
というページがあります。
むろん、宣伝しているわけではありませんが、
このレートが「円安」なんですかね。
昔は1ドル360円と決まっていたのに(古すぎるやん!)。
ややこしいことですわ。