今月のはじめ、妻がモミィを連れて眼科へ行った。元々近視なので眼鏡をかけており、年に一回程度、定期的に目の検査に行っている。
2人が家を出たのは午前10時頃だったのに、帰宅したのは午後2時半を回っていた。「遅かったねぇ。どうしてたん?」と僕が聞くと、「コンタクトレンズをつくってもらっていたので」という返事が返って来た。
モミィを見ると、なるほど眼鏡をかけていない。
「もうコンタクトレンズをつけてるの?」と聞くと、
「うん」と、コックリとうなずいた。
眼科が2階にあり、1階がコンタクトレンズを扱っているお店で、そこでレンズをはめたりはずしたりの練習をしていたので遅くなったとのことだった。
聞けば、1日使うと捨てて、翌日はまた新しいレンズをつける、とのことだったが、う~ん、それは知らなかったなぁ。これまで僕の周辺にコンタクトレンズをしている人はいなかった(またはしていることを知らなかった?)ので、実際にそれをじっくりと目にしたこともなかったし、そんな使い捨てみたいなレンズがあることも知らなかった。今日はとりあえず1ヵ月分を購入してきたとのこと。
価格は6,000円だったというので、
「へぇ、1ヵ月に6,000円もかかるの?」
と、僕は少し驚いた。高いものなんですねぇ。
コンタクトレンズは目に負担がかかるので、いきなり丸1日つけっぱなしにするのではなく、最初は数時間からつけはじめるのがいい、と言われたそうだ。
そうして、モミィのコンタクトレンズ生活がはじまった。
ところで、
それから数日後。朝、起きてきたモミィが、
「頭が重たい」と言って半泣きになり、テーブルにうつ伏せた。
妻が体温計で熱を測らせると、38度以上あった。珍しい。
モミィは小学校の6年間、うちの母が亡くなった時を除き、一度も学校を休んだことがなく、中学に入っても無遅刻無欠席を続けていた。つまり病気で学校を休んだことがない。
ひょっとしてインフルエンザ?
だったら大変だと、すぐに妻と近所の医院へ行ったが、診断結果はインフルエンザではなかったので取りあえず一安心。2日間家で静養し、熱もすぐに下がったので、3日目には学校へ行った。
妻の推測では、これは、もしかしたらコンタクトレンズをし始めたことと関係あるのでは、ということだった。当日のモミィの第一声が「頭が重い」ということだったし、慣れるまでに体調に異変を起こすこともあるそうなので、たぶんそういうことではなかっただろうか。
今はもうすっかり慣れて、毎日鏡を見ながらレンズをはめている姿が日常のわが家の光景となりました。
モミィも14歳になり、着る服や髪型にもこだわるようになっています。眼鏡からコンタクトレンズに変えたのもその一つでしょうね。とにかく彼女の今の最大の関心事はおしゃれなのです。「ニコラ」という中学生向けファッション雑誌も毎月買って熱心に読んでいます。
ついこの間まで公園へ遊びに連れて行ったら喜んですべり台やブランコに乗っていたのにねぇ。
もう「お年頃」ですわ。