このあいだ、梅田~天王寺を歩いた時のことですが…
大阪駅方面から「大阪市道路元標」を見に行く途中、大阪第4ビルの前を通りました。そしてそこは宝くじを買う人たちで賑わっていました。
「年末ジャンボ宝くじ」の売り場があるんですね。しかも、この第4ビルの特設売り場は「大阪最強の宝くじ売り場」と宣伝されています(ほんまかいな?)
そこへ通りがかったわけです。
さて、その宝くじ売り場ですが、去年の「サマージャンボ宝くじ」の時には、売り場にこんな旗が並んでいました。
「億の細道」へようこそ、と書かれていますね。
このブログのタイトルが「僕のほそ道」なので、「億の細道」なんてのを見ると何となく親近感を覚えたわけですが、なるほど、宝くじで何億円を当てるのは奇跡そのもので、そこへ通じる道は、細い細い道で、ほとんどの人が通れない道なんですよね~。細道も細道、チョー細道ですよね。「億のチョー細道」にしておけばよかったのに。でも、それならお客さんのほうがシラけそうですね。
しかしまぁ「億の細道」とは、宝くじの主催者もうまい宣伝文句を考えたものだなぁ、とその時思ったものでした。そしてそのことを去年7月のこのブログにも書きました。
そして先日の宝くじ売り場ですが、また「億の細道」と書かれた宣伝文が見えてきました。しかし、近づいてよく見ると、「億の細道」じゃなかったんですね。
わかりますか? 真ん中の上のほうに書かれてある言葉。
「億の近道」でした~
いつ変わったの? 「億の細道」から「億の近道」へ。
考えてみれば、「億の細道」は面白い表現ですが、買う人に希望を与えるという点ではいささか不適切な宣伝文句とも取れますね。芭蕉の「おくのほそ道」をそのまま使ったダシャレとしては上出来ですが、宣伝文句としては、
「億の近道」
というほうが、夢が広がりますよね。
これを発案した人は、なかなかの人物と思われます。
宝くじ主催者の会議かなんかで、「億の細道」では「当選しにくい」というイメージがあるので、ここは「億の近道」に変えたらどうでしょう? と提案した人がいたのかもね。
そんなことで、年末ジャンボの発売は先週21日に締め切られ、大晦日に抽選が行われるとのこと。
あの大阪第4ビル前のお客さんたちは、10枚や20枚どころか、何百枚も買う人が圧倒的に多いとか。いやぁ、すごいですね~
「僕のほそ道」をお読みくださっている方で宝くじを買われた方には、「億の近道」をゲットされることを、心からお祈り申し上げる次第です 。