僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

「小鳥遊」 ってなんて読む? 

2018年10月13日 | 思い出すこと

先日始まったばかりのTVドラマに「リーガルV・元弁護士・小鳥遊翔子」というのがありました。

僕は新聞でこのタイトルを見て「うわっ」と思いました。というのは、主人公の米倉涼子が演じる元弁護士の名字が、タイトルにも使われている「小鳥遊」という、なかなか読めない難しいものだったからです。

僕はこれを「たかなし」と読むということを、むかしむかしに読んだ本で覚えていたのです。あぁ、これまた懐かしい話ですわ~

50年も昔の話になります。

僕は高校から大学にかけての頃、読書が一番の趣味でしたが、中でも大学の時に出会った北杜夫のエッセイ集にはメチャ傾倒しました。とにかくユーモアたっぷりで、読みながらお腹を抱えて大笑いしたり、クスッと笑ったり、う~んと唸ったり、はぁ~とため息が出たりと、もう面白くて面白くて仕方がなかった。自分の読書歴の中で、これほどハマった作家は他にいないと言ってもいいくらいです。今の僕自身の文章も、いまだに北杜夫の影響をかなり受けているように思います。

その北杜夫が何かのエッセイの中で、今もよく覚えているのが「世の中にはとても面白い名字がたくさんある」という話でした。そこでいろんな変わった名字が紹介されていましたが、特に忘れられないのが「小鳥遊」という名字でした。

北杜夫によると、
「これは『たかなし』と読む。なぜか? それは小鳥たちの天敵である鷹がいない場所では、小鳥たちは自由に遊べるから、というのが由来。つまり、鷹がいない→小鳥たちが遊ぶ→小鳥遊で『たかなし』と読むのである」
ということが書いてありました。

その時から「小鳥遊」という名字については、いつも頭の隅にありました。

そして今回の米倉涼子のドラマのタイトルですからね~。
ホント、50年前の記憶が、鮮やかによみがえってきましたよ。

でもまぁ、珍しい名字とは言うものの、いま、パソコンで「たかなし」と入力したら、ちゃんと「小鳥遊」という漢字が出てきたので、そんなに驚くほど珍しい名字ではないのかも知れません。ただ、その由来が面白いので北杜夫は取り上げたのかな~と今では思ったりね~

ところで、話は変わりますが、珍しい名前と言えば、NHKテレビの「ネーミングバラエティー 日本人のおなまえっ!」という番組で、いろんな名字が取り上げられていますね。

先日、見ていたら「浮気」という名字の方がおられました。「うき」と読むそうなんですが、パッと見たら「うわき」ですよね。これはさすがに、人に言いにくいでしょうね~。「うきです」と言うのはいいんですが「どんな字を書くんですか?」と聞かれたら、「え~っと、あの~」なんてためらってしまいますよね。

他にも「生江」と書いて「なまえ」と読む方がおられました。「お名前は?」と聞かれた時が一番困るようです。「お名前は?」と聞かれ「なまえ、です」と答えたら、相手は「はぁ?」と首をかしげますよね。

また「甘庶」と書いて「かんじゃ」と読む方もおられました。なんとこの方は病院で働かれているそうです。患者さんではなく、甘庶(かんじゃ)さんです。

そんなことで、
まぁ、珍しい名字は沢山ありますが、子どもの時はそれでイジられたりしますよね。僕が高校の時に「雨森」という友だちがいましたが、クラスの者は全員名字を呼ばず「ジャジャ」と読んでいました。雨漏り→ジャージャーという発想でしょうね。本人も「ジャジャやぞ~」と、自分で言ってましたわ。

あ、そうそう。また別のことを思い出しましたが、3年前のこのブログで、

「浮気と書いて何と読む?」

という記事を書いたことがあります。この「浮気」は人名ではなく地名ですが、ちゃんとした地名だから、地域には「浮気保育園」というのがあったり、「浮気自治会長」という人が存在したりするのです。そんな話題を取り上げました。ここの場合の「浮気」は「ふけ」と読むのだそうです。先ほどの名字の「浮気」さんは「うき」と読むそうですから、いろんな読み方があるんですね。

ということで、これでおヒマなネタは終わりです。


ちなみに、北杜夫が亡くなった時のブログを掲載させてもらいます。

北杜夫、亡くなる ~2011年10月27日~

ついでに、熱烈なる北杜夫ファンとして書いたブログもあります。

「のんき」の自分史 ~2011年8月5日~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント (2)
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