テレビというのは想像以上に大きな影響力を持っていますね。「たかがテレビ」と思う人たちでも、そのことは認めないわけにはいかないでしょう。本当にテレビの影響の大きさにはビックリしてしまいます。
テレビ局はそのことをきちんと理解して、ワイドショーと呼ばれる情報番組でも、国民生活に影響のあるようなニュースをなるべくわかりやすく報じるという姿勢を見せるのが社会的役割でしょう。しかし現実はそれとはおよそかけ離れたどうでもいいような内容の話題を長々と報じることも少なくありません。まあ、それも視聴率を上げるため、ということで、製作者側としてもやむを得ない部分はあるとは思いますけど…
大相撲の日馬富士事件に関することはもう1ヵ月以上騒ぎ立てているし、最近では松居一代が「離婚しました。やりました!」とガッツポーズをしながらの会見を、民法の全局が何10分も生中継で流していました。このオバハンは最後のほうで母親に電話をし「お母ちゃん」と何度も言い、声を震わせ、泣きながらの「迷演技」までする始末。いったい何のための会見なのか全く意味不明。ただ単に、負け惜しみを隠すため、喜びを装い「勝った~」と自己宣伝するようなくさい芝居を演じているだけだろ。正直な話、胸が悪くなったし、松居一代という人はホントに頭がおかしいんじゃないか?と思ったものです。テレビ局も、なんでこんな会見を生中継したりするんでしょうね。不思議です。
また、それとは別に、テレビの報道の仕方で、ひとつの出来事が事実と反したような印象を視聴者に与えてしまうこともありますね。
テレビが世間に与える影響はとても大きいということは、大相撲の問題を例に挙げればよくわかります。マスコミがどう報じるかによって、白鵬を嫌いになる人が増えてきたり、あるいは貴乃花親方が一番悪い、と言う人が増えてきたり、相撲協会の対応が「適切」とか「遅い」とか、メディアの報じ方ひとつで物事の印象がガラッと変わってしまいますからね~
たとえば「相撲協会のまわし者」などと囁かれているベテラン解説者の杉山邦彦や評議委員会議長の池坊保子、大相撲リポーターの横野レイコなどは、一方的に貴乃花親方の行動を「理事の一員なのに理事会に協力しない」と最初から今も、ず~っと非難し続けています。さらに杉山と池坊は、白鵬が優勝インタビューの時に「万歳三唱」をしたことも「あれは良かった」と言っていました。相撲協会の意向に沿った発言に終始しているのは明白です。これ一つを見ても、テレビに「公平性」を求めるのはまず無理なことだというのがわかります。
それと、テレビ局は週刊誌の不倫ネタをそのまま拝借し、これまた延々とその話を取り上げていました(それにしても不倫ネタが多いです。これこそ、どうでもいい話なのに)。
そして番組の司会者やコメンテーターは、「他人の不幸は我が身の幸せ」とばかり、ワイワイガヤガヤと公共の電波を使って雑談をしたあげく、最後は世間話のノリで、みんなが「ガハハハ~」と笑って次の話題に移るという具合。この出演者たちも他人の不幸や不始末を心から楽しんでいるという感じで、いったいこういう題材に何の意義があるのかと疑いたくなりますね。
スポーツジムでいろんな人と雑談する中でも、「昼にテレビをつけても、ロクな番組をやってないし」という声がほとんどです。まあ、僕もそう思っている一人なんですけどね。
じゃぁ見なければいいじゃないか、と言われそうだけど、中には役立ちそうな情報も結構あるので、やっぱり情報番組はついつい見てしまうんですね。ついつい見ながら、テレビが報じる情報を丸ごと信用することだけは気をつけるようにしています。テレビには間違いや印象操作の情報が充満していますから。
目の前のテレビに向かってブツブツ文句ばかり言いながら、それでも画面から目を離さない、という人は、僕の知っている人の中でもかなりいます(特に男性に多いです)。
そして、言ってみれば僕もそのうちの一人なんですよね。
不本意ながら、こういうつまらない番組も、つい見てしまいます。最近は少し反省して、そんな時間があるのならもっと本を読もうと思っているところですが、やっぱり「惰性」で見てしまいます。惰性にどっぷり浸かっているとボケが早まる、という話もあることですし、まあ気をつけなければと、今テレビをつけながら思っているところです(笑)。