年賀はがきの受け付けが今日から始まりました。僕は昨日、いちおう年賀状の作成を完了しました。パソコンを使い、モミィの写真も入れて、プリンタで印刷するのですが、空白を作っておいて、そこに一言だけですが添え書きをするという形です。
それにしても、毎年そうなのですが、出来上がった年賀状を見て、この1年間(あるいは何年も)会っていない人が多いことに改めて驚きました。元職場の先輩や同僚・後輩、それに友人・知人、そして親戚など、1年で一度も会っていない人たちのほうが断然多かったです。
年賀状も、勤めていた頃はかなりの数の人たちとのやり取りがありましたが、退職後はなるべく減らしていくようにしてきました。「儀礼的」だけという年賀状が結構多かったので、数年前から徐々に少なくしていっています。
しかし何年も会っていなくても、やはり「どうしておられるのかなぁ」と気にかかる人たちも多くいます。そういう人たちには、むしろ年に一度だけでもお正月に近況を知らせ合う年賀状の交換は貴重ですよね。
11月ごろから「喪中はがき」を何通か受け取りましたが、ある友人はそのはがきの中で、
「新年のご挨拶は失礼させていただきますが、皆様からの年賀状は励みにもなりますので、どうぞ例年通りお送りくださいませ」
と書かれていました。
年賀状を楽しみにしている人も多いんですよね。
ところで、年賀状をやりとりしている人の中で、一番長く会っていない人は誰だろうと、昨日、出来上がった年賀状を改めて見直していたら…
出てきました~
東京都の杉並区に住んでおられるMさんでした。この人は僕が20歳の時の自転車旅行中、北海道の阿寒湖畔のユースホステルで相部屋になった男性です。僕より1歳くらい年下で、一人旅をしていました。妙に気が合って、夜遅くまでお互いの旅の話に興じたことを懐かしく思い出します。
で、それから年賀状の交換が始まり、当時は確か茨城県に住んでおられたのが、東京に引っ越されて今の住所に変わられました。しかし、その一晩の出会い以来、一度も会っていません。それでも、それから48年間、年賀状を交換し続けています。年賀状に写真が添えられているわけではないので、今もMさんの当時の顔しか浮かんできません(僕はモミィと一緒に撮った写真などを年賀状に添えることはありますが)。一度っきりしか会っていない人と、48年間も年賀状を交換してきたのですよね。
Mさんから今年もらった年賀状には、端のほうに「自分で動けるうちにいろいろなことをやっておきたいなと、思うようになりました」と自筆で書かれていました。高齢者になられたMさんというのが、どうしても想像できませんけど。
年賀状を書くのはちょっと面倒やなぁ…
そう思ったりすることも時々ありますが、やはりこうして見てみると、人とのつながりの大切さを再認識できるいい機会だなぁと思います。