モミィのキックベースの応援に河内長野まで自転車で行った翌日は、
仲間と和歌山県の生石(おいし)高原というところへ山歩きに出かけた。
僕たちの山歩きのグループは「日本ウダウダ会」という。
椎名誠ふうに言えば 「わしらはあやしいウダウダ会」 って感じだけど。
ウダウダ会でのウオーキングの話はこのブログでも何度か書いた。
ひとつ例をあげると… ↓
http://blog.goo.ne.jp/non-ap/e/6571ded61dac04700d9b89342ea68f0a
…というようなものです。
で、今回はススキが生い茂る和歌山県の生石高原へ行ったのである。
ウダウダ会は野山を歩き回ったあと、必ず酒盛りをする。
…というか、最初からそれが目当てなのであるが。
この生石高原は、車でほぼ頂上まで登れる道があるというので、
歩かずに 「そこまで車で行ってしまえ~」 ということになった。
総勢11人が、2台の車でほぼ頂上まで上がり、見事なススキの群生と、
山々の壮大な風景を満喫したあと、その場で弁当を広げ、酒を飲んだ。
運転役の2人はいずれも酒好きであったが、むろんその場では禁酒だ。
なにせ前の市長・副市長や現市議会議員たちがメンバーの中枢である。
ウダウダ会などという名はついているが、僕を除き、謹厳実直の人が多い。
こういう場所で弁当を広げ、酒を飲むと、天下を取ったような気分である(笑)
酒を飲んだ後、しばらく歩いた。
途中、道の横の渓流で、猟師たちが、今撃ち殺したばかりの2頭のイノシシの、
内臓をとり出して大きなバケツに入れ、川の水でジャブジャブと洗っていた。
その横に、お腹をザックリとえぐり取られたイノシシの死骸が転がっていた。
こんな光景を見るのは 「都会生まれの都会育ち」(?) の僕は初めてである。
しばらく立ち止まり、猟師たちの慣れた手つきを、息を呑んで見つめた。
2頭のイノシシの内臓を取り出し、渓流で洗う猟師の人たち。
1時間ほど歩いただろうか。
駐車場に戻って来た僕たちは、ドカドカ~っと車に乗り込んだ。
あとは大阪へ帰り、予約している店へ行き本格的に酒を飲むだけだ。
帰り道、細く険しい山道を下って行くと、対向車が上ってきた。
車1台通るのがギリギリの細い道で、しかも一方は崖である。
ひとつ運転を誤れば奈落の底へ転落する恐ろしい道だ。
助手席にいた僕はぞ~っとして、酒の酔いも醒めた。
相手の車がよろよろとバックして行く。 危なっかしい運転だ。
両者がすれ違える場所まで来るのに、かなりの時間を要した。
そんなことで、長い間、車に揺られながら大阪へ戻り、
レンタカーを返して3台のタクシーに分乗し、お店へ…
お待ちかねの宴会本番がはじまった。
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…とまあ、今月初旬の楽しかった日のことを書いたわけだが、
それから数日経って、心身に、思いも寄らぬ異変が起きた。
耳鳴りの音が、びっくりするほど大きくなってきたのだ。
「キーン」 という鋭い音が脳の中から噴出してくる感じである。
これには参った。
5年間、耳鳴りに耐えてきて、ようやく慣れてきたかな~と思ったのに。
そのせいか気分が塞ぎ、このブログも10日間ほど休んでしまった。
なんとか気を紛らわせようと、改めて生活改善に取り組もうとした…
…けれど、むしろ悶え苦しんでいたという表現に近い10日間だった。
今もそれは続いているけれど、少~しばかり落ち着いたかな…と思う。
しかし耳鳴りの音がマシになってきたわけではない。
「仕方ない。どうにもならないんだから…」
諦めの気持ちしか湧いてこない。
まったくねぇ。
こんなことに煩わされないだけの「耳鳴り経験」を積んできたはずなのに…
困ったもんだわ、ほんとに。 …ぶつぶつ。