昨日も妻とモミィといっしょに病院へ行った。
近鉄南大阪線で、藤井寺駅から富田林駅までは10数分である。
富田林駅から路線バスに乗った。
初めて乗る路線バスである。
これまでは、息子たちの車に乗せてもらったり、タクシーに乗ったりして病院へ行ったので、バスだと、病院のある停留所までどのくらい時間がかかるのかもわからない。降りる停留所名だけしかわからない。車を運転しない僕は、道路や方角には、まるで弱い。
ただ、バスはPL教団の本部前を通り、PL病院のそばを走って行った。それでだいたい、バスが走っているコースの見当はついた。
このあたりは、昔はPLランドという遊園地や大きなプールがあり、よく子どもたちを連れてきた(今はなくなっているが)。
またPLと言えば、高校野球の桑田、清原の母校でもあるPL学園が有名である。…と、そんなことを思いながらバスに揺られ、10分余りで病院の最寄の停留所に着いた。
病院では、うちの赤ちゃんはガラスの向こうで、他の6、7人の新生児たちと並んでベッドに寝転んでいた。ちょうど、袖で顔を隠すようにして眠っていたので、こちらからは頭と眉毛しか見えなかった。他の赤ちゃんたちははっきり顔が見えるのに、うちの赤ちゃんだけは、顔が見えない。カメラを持って行ったのに、ざんね~ん。
次男のお嫁さんは病室でまだ点滴をしていたが、いい顔色だった。
ただ、笑うと手術跡の傷口が傷むので、僕が何か言うと、
「あいたたたたた…。お父さん、笑わさんといてくださいよ」
と、お腹を押さえていた。
あ、ごめんごめん。でも…
別に笑わすような話はしていないと思うんだけどね。
次男のお嫁さんは、ひとしきり笑った後、
「お父さんは、テレビに出てくる小日向さんに似ていますね~」
と言った。
コヒナタさん…?
あ~。よく、テレビドラマに出てくるあの俳優さん。
キムタクの「ヒーロー」に出ていたなぁ。
「それでもボクはやってない」という映画では裁判官役をしていた。
似ているかなぁ…? ↓
http://www.fathers.jp/profile/kohinata.html
「感じですよ。あのやさしそうな感じがねぇ、とてもよく似ています」
「やさしそうな感じ」ですか…?
ということは、ほめてもらっているわけですね。ありがとう。
先日は、高知から出てこられた彼女のお母さんから、
「お父さん(僕のこと)は、仕草が水谷豊とよく似ちょるね」
…と言われた。いろんな人が登場してきますけど…。
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さて、今日8月1日は、PLの花火大会の日である。
正式には、PL教団が世界平和を祈念して打ち上げる宗教行事ということだが、一般の僕らには、ワクワクする超娯楽的花火大会である。これは、日本全国の花火大会の中でも、最大規模と言われている。
打ち上げ数は2万発。
昨年の人出は25万人だったという。
僕たち南大阪地域の住人は、8月1日と言えば、
「きょうはPLの花火やねぇ」
というのが挨拶代わりになっているほどだ。
近辺を車で通勤している人は、この日は昼から早退したりする。
南大阪全体に、車が大渋滞するので、夕方には帰れないのだ。
日本全国から、PL教団の関係の人たちが何百台(?)のバスを連ねてやって来る。もちろん一般観衆も大挙して富田林方面に殺到する。近鉄南大阪線も、始発の阿部野橋駅には切符を購入する人で長蛇の列ができ、電車内はあふれんばかりの人である。とにかく、8月1日といえば、このあたりは大変な人出なのである。
この花火、数年前までは、わが家のベランダからよく見えた。
しかし近くに高層の府営住宅が建ってから見えなくなった 。
それでも、僕のジョギングコースである大和川堤防に上がると、10キロ以上先のPLの花火が、鮮明に見える。ドドドドーっという地響きもする。ものすごい迫力である。今日も、見に行かなければならない。
http://www.citydo.com/hanabi/kinki/15013.html
その花火が打ち上げられるPL教団本部のすぐ近くに、赤ちゃんが生まれた病院がある。今日は病院の周辺の道路は通行止めだ。だから今日は僕たちも病院には行けない。
昨日は、次男のお嫁さんに、
「明日はPLの花火やから、このベッドも地響きで揺れるかも…。
お腹が痛くならんように、気ぃつけてね。明日は来られへんからね」
そう言って別れた。
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昨日、全国高校野球選手権大阪大会の準決勝が行われた。
1試合目に、PL学園が登場した。
PLは、延長12回の激闘を制し、決勝進出を決めた。
今日、午後1時からPL学園と関大北陽で決勝戦が行われる。
PL学園が、5年ぶり17回目の夏の甲子園出場を果たせるか?
地元・南大阪のPL学園に、ぜひ勝ってもらいたい。
勝てば今夜の2万発のPL花火大会もいっそう威勢がよくなるだろう。
そして、このPLのすぐそばで生まれた赤ちゃんが大きくなったら…
「お前が生まれた夏は、病院の近くのPL学園が、PLの花火大会のその日に甲子園出場を決めたんだよ」
と、教えてやることができたら、いいだろうなぁ。さらに…
もし甲子園で優勝でもしたら、どれだけいい思い出になるだろうか。
がんばれ、PL学園。
* 追伸
PL学園のことについてブログを書いたことを思い出しました。
よかったらご覧ください。
http://blog.goo.ne.jp/non-ap/d/20080406
PL学園が夏の甲子園大会で「奇跡の逆転優勝」を遂げた話です。
そのときの、決勝戦の対戦相手が高知商業。
高知商業は、なんと、次男のお嫁さんが卒業した学校でした。