そこそこの放送作家・堀田延が、そこそこ真面目に、そこそこ冗談を交えつつ、そこそこの頻度で記す、そこそこのブログ。
人生そこそこでいいじゃない



もう茶ゴケが我慢ならんのだ。

水槽立ち上げからすでに1ヶ月以上。
底砂にもライブロックにも茶ゴケが蔓延している。

コケの元となるリン酸塩とケイ酸塩に関しては、吸着剤をたっぷり入れてある。
おかげでテスターで計測してもリン酸塩の数値は限りなく低い。
それなのに、茶ゴケが止まらない。
なぜだ、なぜなのだ。
エサのやり過ぎか。
照明の当てすぎか。
なんにせよ茶ゴケが多すぎる。

いい加減腹が立ってきたのだ。
だって、茶ゴケが糸を引いているんだもん。

そこで、当初は考えていなかった殺菌灯を設置した。
茶ゴケの胞子を紫外線で焼き払おうという作戦だ。
定番だが、カミハタのターボツイスト12x36Wを選んだ。

だが、設置が大変だった。
ポンプとクーラーの間に接続しようと思い、ポンプのホースを何気なく外したら海水が一気に吹き出した。
これは、パスカルの原理だか、アルキメデスの原理だ!
水は高いところから低いところへ流れる。
水位が一定になるまで。
うわぁ~!
止まらん!

慌てて栓をして対策を講じたが、周囲の床は海水でビショビショだ。
正直、へこんだ。

苦労して何とか殺菌灯を接続し、海水を回し始めた。
徐々に効果を発揮してくれることを期待する。
今の状態ではミドリイシもなにもあったこっちゃないのだ。

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鹿男あをによし
万城目 学
幻冬舎


デビュー作「鴨川ホルモー」に続く万城目学氏の第2作。
5時間ほどで一気に読破してしまった。
おかげで睡眠時間を大幅に削らなければならない。
だって仕方ない。
面白いんだもの。

とはいえ前作よりはやや劣る気がした。
だが、それでも高い水準にあることは間違いない。
いやいや、何を偉そうにコメントしているんだ。
僕なんかが論ずるレベルではない。
奥田英朗氏以来、久々にお気に入りの作家が出来た。
それが何より嬉しい。

この作品、またまた直木賞レベルの小説なのだが、作品の質の高さはもちろん、今回は僕の個人的感情をくすぐってくれる偶然が2つほどあった。

まず1点。
大事な登場人物の1人が「堀田」という名前なのだ。
読みが「ほりた」ではなく「ほった」なのは仕方ない。
「堀田」と書けば、「ほった」と発音する方が多いのだから。
だが「堀田」という活字が頻繁に登場する本は多くない。
なので、嬉しい。

そして2点目。
大事な登場人物の1人が女子高生で剣道部員なのだ。
剣道をやる女子高生に僕はグッと来た。
というのも何を隠そう僕の初恋の相手(ちゃんと交際した初恋相手)は高校時代剣道部に入っていた女の子なのだ。
なので、剣道の記述の部分がやたら響いた。
彼女を思い出した。

そして、この2人の大事な登場人物とは、実は1人なのだ。
つまり「堀田」さんは剣道部の女の子なのだ。
そしてヒロイン。
ふむふむ。
ただの偶然だろうがいろんな意味で感慨深い。

物語は「鴨川ホルモー」同様、奇想天外だ。
「鴨川ホルモー」が京都を舞台にしていたのに対し、今度の「鹿男あをによし」は奈良が舞台だ。
万城目学氏は日本の古典神話世界が好きなのだ。
神話や古典をベースに現代のファンタジーを綴る作風に変わりはない。
だが、文体はだいぶ変わった。
前作が難しい熟語を多用していたのに対し、今回は平易だ。
読みやすさには変わりないが、印象は違う。
要するに、どのような文章でも書ける才能の持ち主なのだろう。
素晴らしい。

まだ小説は2作しか発表していない。
早く次を出してくれ。
頼む。

万城目学氏について調べてみた。
なんと京都大学の法学部卒業だ。
京都大学、で、しかも、法学部だ。
偏差値75ぐらいはあるんだろう。
いや80ぐらいありそうだ。
ダメだ。
早稲田一文除籍の僕なんか足元にも及ばない。

早く3冊目を書いてくれ。
で、直木賞を獲れ。
獲れる。
間違いない。
と思ったら、帯にも法政大学教授の金原瑞人という人(本読みの達人らしい)が同じことを書いていた。
「いずれ直木賞を獲るだろう」って。

僭越ながら、僕もそう思います。

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パレード
プリンス&ザ・レヴォリューション
ワーナーミュージック・ジャパン


ヤバイ。
プリンスヤバイ。
プリンスヤバイヤバスギル。

なぜかプリンスが熱い。

たぶん2007年の今、プリンスなんかに熱くなっているのは日本でただ1人だろう。
なぜなのか自分でもよく分からない。

アルバム「パレード」
ヤバイ。
パレードヤバイ。
パレードヤバイヤバスギル。

これぞ「人類史上もっとも格好いいアルバム」なんじゃないだろうか。
大まじめにそんなこと思ったりして。

ヤバイ。
オレのアタマヤバイ。
オレのアタマヤバイヤバスギル。

暑さで頭がおかしくなったのだろう。

だが格好いいぞ。
マジで。

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どこのブログにも書いてあることだが、とにかく暑い。
これが温暖化現象の1つなのかどうかは分からないけど。
まぁ「末期的だな」という感じはヒシヒシ伝わる。
こりゃダメだって感じ。
人類滅亡の序曲って感じ。
とかいいつつエアコンは決して手放さない。
僕も、あなたも、世界中のみんなが。

まぁ、そんなことはさておいて。

昨日「暑さのせいでレールが伸びて電車が立ち往生」なんてニュースがあった。

で、思い出した。
この「暑さでレールが伸びる」で、僕も子供のころ大変な目にあったのだ。

あれはたしか小学校5年生の夏休み。
10歳だか11歳の僕は、大分、福岡、滋賀の親戚の家を回るちびっ子一人旅に出発した。
あの当時、僕は鉄道が好きだったのだ。
お恥ずかしいことに今でいう「鉄ちゃん」だった。
なので、国鉄の時刻表を片手に1人で電車を乗り継いで旅をしたのだ。

まずは名古屋駅から寝台特急ブルートレイン「富士」に乗り、大分へ。
大分の親戚の家に泊まり、今度は福岡へ。
福岡の親戚の家に泊まり、そこから最後は滋賀の親戚の家を目指した。

普通、福岡から滋賀に行くなら新幹線でまっすぐ京都に出る。
でも鉄ちゃんだった僕はどうしても特急「まつかぜ」に乗りたかったのだ。



山陰線特急「まつかぜ」
この特急が子供心にやたら格好良かった。
日本海側の島根、鳥取を通って京都へ向かうディーゼル特急だ。

僕は意気揚々とこの「まつかぜ」号に乗り込んだ。
そして運悪くその日こそ、山陰線が「暑さでレールが伸びた」日だったのだ。

たしか鳥取駅だったと思う。
「まつかぜ」は突然ホームに長時間停車を始めた。
そして「暑さでレールが伸びて曲がっているため出発が遅れます」とのアナウンス。

僕は焦った。
何しろ滋賀の親戚の家にたどり着くには結構ギリギリのスケジュールを組んでいたのだ。
ホームで時刻表と必死のにらめっこ。
そして現在置かれている状況が判明。
ここで特急が1時間遅れると、京都駅から親戚の家まで行く最終列車が終わってしまう。

ヤバイ!
すでにダイヤは45分以上遅れている。
僕は滋賀の親戚の家に連絡を入れようと思った。
当時はもちろん携帯電話なんてない。
ホームの公衆電話を見つけた。

だが僕はたった10歳か11歳だったのだ。
自分ではオトナだと思っていたが、相当コドモだったようだ。
焦りからか冷静な判断が出来なかった。
僕は10円玉一枚で滋賀まで長距離電話をかけたのだ。

電話がかかった。
相手が出た。
「もしもし」
「おぅ、ノブか?」
そんな親戚のおじさんの声が聞こえた瞬間、
「ガチャ、ツーツーツー」
電話は切れた。
10円玉が落ちた。
そして僕は途方に暮れた。
ホームで1人泣いたかも知れない。

なぜ10円玉で電話したのか分からない。
首から下げたデニム生地の大事なポーチの中にそんなに金がなかったので10円しか使えないと思ったのだろうか?
とにかく僕は10円玉一枚で長距離電話したのだ。
もしかするとホームで見つけた公衆電話が10円玉しか使えない赤電話だったのかも知れない。
そうだ、そんな気がする。
そして手持ちの10円玉は一枚しかなかったのだ、たぶん。

その後「まつかぜ」は1時間遅れで鳥取を出発。
結局、京都駅に着いたときには湖西線の最終列車が発車したあとだった。
親戚の家に電話し(今度は100円玉を使った)お金はないけど着いたら払ってもらえるということになって、僕はタクシーで京都から滋賀の親戚の家まで向かった。

「暑さでレールが伸びる」
そんな昨日のニュースを聞いて、あの日のことをありありと思い出した。

暑さは怖いのだ。
1人のいたいけな少年をここまで追い込むのだから。

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今担当しているレギュラー番組の内、この秋で1つ番組が終了することが正式決定した。

終わるのがどの番組なのかはここには書けない。
まだ公式発表されていない以上いろいろ問題があるのだ。
決して視聴率が悪いとかそういう理由で終わるわけではなく、僕らスタッフにはいかんともしがたい別の理由で終わるので、そこのところはちょっと勿体ないなぁ~と思う。

今日、その番組の(たぶん)最後の会議があった。

最後の収録の中身を決め込み、台本の締め切り日を決め、解散となった。
昔から馴染みのプロデューサーやディレクターとの別れ。
でも「お疲れっした~」みたいな軽いテンションであっさり。
少なくとも3ヶ月ぐらい、下手すりゃ死ぬまで二度と会わないのに。
ま、テレビ業界なんてそんなもんだ。

でも縁があればそのうちまた一緒に仕事出来るだろう。
なかなか優秀なスタッフなので、ぜひまた別の番組を一緒に作りたいものだ。
新番組の企画でもこしらえて持って行くかな。

そして……
終わりあれば、始まりがある。
秋から別の新番組を1本持つことになった。
つまり、担当番組の本数はプラスマイナスゼロ。
僕の仕事量はあまり変わらない。
ありがたいことだ。

華やかに見える放送作家稼業だが、仕事がなくなったらそのまま収入がなくなる綱渡りだ。
全く明日の保証はない。
身体を壊したら、それこそ終わりだったりする。
そういう先輩や後輩作家を何人か知っている。
だからこそ、今の仕事と身体を大切にしよう。

だって、家のローンが山ほど残っているのだから。

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このブログをたまたま訪れる人がいる。

ネットの検索エンジンでキーワードがヒットしたケースだ。

僕には、どんなワードで検索した人がこのブログを読みに来たか、アクセス解析を見れば分かる。
そして、この検索ワードがなかなか興味深いのだ。
いくつか紹介しよう。

ワード「堀田延」で検索されているケースは多い。
ピンポイントで僕の名前を検索してくれるなんて嬉しい。
ワード「そこそこでいいじゃない」で検索する人も多い。
固定ファンだ、ありがたい。

で、中には変わった検索ワードで僕のブログにやってくる人がいる。

昨日だ。

検索ワード「浮気と不倫の方程式」で1名。
この人は何を調べたかったのだろう?
というか、なぜこの検索ワードで僕のブログにヒットするのかそもそも意味が分からんが。
検索ワード「炎天下 着ぐるみ」なんて人も1人いる。
近々着ぐるみを着るので暑さ対策でも調べていたのかな?

おととい。

検索ワード「シニアのセックス」1名
検索ワード「渋谷 売春」1名

……うーむ。
彼らが調べたかった内容に対して、僕のブログはまったく力になれなかったことだろう。
ご足労かけ、たいへん申し訳ない。

ちなみに「渋谷 売春」は、過去にも何人もが繰り返し繰り返し調べていらっしゃる。
なるほど、有益な情報をお探しだったのだろう。
役に立てなくて申し訳ない。

他にも

検索ワード「イソギンチャク 死ぬとき」
検索ワード「メガネ 跡 セルフレーム」
検索ワード「人生 怒り 早死に」
検索ワード「よりを戻す」
検索ワード「38歳彼女の裸」
検索ワード「美少女美少女美少女」

などなどの検索ワードで僕のブログを訪れた人がいる。
みんな、いろんなことを調べているもんだ。

「38歳彼女の裸」を調べていた人。
どんな人なんだろう。
38歳の彼女の裸に何か問題が発生しているのだろうか?

なんにせよ。
検索ワードで訪れても、ほとんどお役に立っていないはずだ。
実用性のないブログで本当に申し訳なく思う今日この頃だ。

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「ラブ★ちぇん」で先日岐阜ロケがあった。
その帰りにディレクターが買ってきた名古屋みやげ。
名古屋の銘菓「なごやん」だ。

「なごやん」
子供の頃、名古屋や岐阜に住んでいた僕だが、その存在をすっかり忘れていた。

名古屋の食といえば、味噌煮込みうどん、きしめん、手羽先、味噌カツ、天むす、ひつまぶし、エビフリャァァなどがある。
だが、名古屋みやげといえば「なごやん」らしい。
食べて分かった。
そうだ、この味だ。
このパサパサした、どうにもこうにもならない味。
思い出した。

実は名古屋の食というと、僕にとってはラーメンなのだ。

「すがきや」のラーメン。
「すがきや」は名古屋中心に展開するラーメンチェーンだ。
子供の頃、近所のスーパーの中に入っていた「すがきや」でよくラーメンを食べた。

このラーメン、何と先割れスプーンで食べる。
ラーメンを注文すると、有無を言わせず先割れスプーンが付いてくるのだ。
今思えば、すごい。
革命的な店だった。
今も先割れスプーンの伝統は息づいているのだろうか?

「すがきや」のラーメン。
久しぶりに食べてみたい。
味は何とも言えないジャンク味だった気がする。
化学調味料の味。
だが、たまらなく美味いのだ。
あくまで子供の頃の記憶だが。

東京に「すがきや」ないのかな?

調べてみよう。

すがきやホームページを見つけた。

おおっ!
あの先割れスプーンは「ラーメンフォーク」と言うらしい。
しかも最近「新ラーメンフォーク」がデビューしたようだ。
しかもノリタケのプロデュースで。
いいのかそんなことで世界の陶器ブランドノリタケ。
そんな心配は無用か。
だが、ラーメンフォーク健在だった。
なんと心強いことだろう。

店舗案内を見る。

ない。
見事にない。
東京はもちろん、東海と近畿エリア以外にいっさい店がない。
すごい、すごいぞ「すがきや」!
この徹底した日本列島中央部へのこだわり。
尾張から天下統一の夢を追った織田信長の陣容を思わせる。
ここから、勢力図を拡大させていくのだ。
今川を討て!
斉藤を討て!
武田を討て!
天下統一の夢目前にして本能寺で倒れた信長の遺志を継ぐのだ「すがきや」!
ラーメンで天下を統一せよ!

……ふぅ。

こんなことで熱くなってどうする。

「すがきや」は東京では食べられないようだ。
実に残念だ。

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♪ピンポーン

今朝、家のチャイムが鳴った。
また宅配便が届いたのかと思い、僕はインターホンに出た。
だがそれは意外な訪問者だった。
「植木屋ですけど、駐車場の木、切りませんか?」

なるほど、植木屋さんか。

我が家の駐車場には大きな樫の木が植えられている。
2台分の駐車スペースの真ん中にドーン。
新築以来、ほとんど手入れしていない樫の木は伸び放題。
2階のベランダからの景色(といっても大した景色ではないが)を遮るぐらい、緑のワサワサは色濃く生い茂っていた。

こんな感じで。



前々から切りたかったのだが、いかんせん僕に植木屋の知り合いなんていない。
まぁ植木屋はもちろん、配管工も、左官屋も、畳職人も、そんなガテンな知り合いはいないのだが。
だから今日まで樫の木は伸び放題だったのだ。

突然訪問した植木屋さん。
これはいい機会だ。
値段を聞けば、2万円。
適正価格なのかどうかなんて分からない。
だが想像していたよりは安かった。
即決。
「じゃあ、お願いします」

なぜか群馬から来ていた若い2人組の植木屋さんは、早速作業に取りかかった。

実は今日、この樫の木を切ることには少しばかり意味がある。

この樫の木は曰く付きなのだ。
あれはちょうど1年前の夏だった。
ワサワサと生い茂ったこの樫の木を巡るある事件から、僕は元妻と大ゲンカになったのだ。
そして、そのケンカがきっかけで結果的に離婚を決意した。
詳しいことはここには当然書かないが。

離婚の引き金となった樫の木。
それからちょうど1年。
何の因果か植木屋さんがやってきた。
これも何かの巡り合わせなんだろう。
過去との決別のサイン(予兆)
そして、
何かが変わり、何かが始まるサインかも知れない。

曰く付きの樫の木は、バサバサと切られていった。
植木屋さんは非情だ。
そんなに切らなくてもというぐらい刈っていく。

約1時間後。



樫の木は、生まれ変わった。
そして僕も生まれ変わるのだろう。

さて、ちゃんと恋でもしようか。

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誕生日から4日目。
免許書き換えのため鮫洲の運転免許試験センターにやってきた。

2時間の講習。
その前に1階の食堂で腹ごしらえすることに。

食券を買う。
500円のカレー以外すべて売切れ。
客に選択の余地はない。
その結果テーブルの上はこんな感じに。

カレー。
正直美味しくない。
そしてアホのように量が少ない。
ギャル曽根なら5秒で食べ切るだろう。
僕でも1分で食べ終わった。

ただパートのおばちゃん達がやたら元気で愛想良いので癒される。

この食堂、おばちゃん達のキャラでもっている。

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鴨川ホルモー
万城目 学
産業編集センター


すごい。
1976年生まれということは今31歳か。
8歳も年下の溢れる才能に嫉妬を禁じ得ない。
作家、万城目学(まきめまなぶ)氏。
これがデビュー作。

とにかく語彙が豊富だ。
知識も豊富だ。
いくぶん偏っている気もするが。

まぁ、そんな表面上のことはともかく、だ。
これが「オリジナリティ」ってものだし、作家が紡ぐ正しい「物語」だと思う。
そして何より、面白い。
僕の中での小説の大前提「面白い」
ちゃんとこの本は「面白い」のだ。
そういう意味でI坂K太郎とは、雲泥の差がある。
なにも僕はI坂K太郎氏に個人的な恨みがあるわけでもなんでもないのだが、まるで別次元だと感じる。
あくまで一読者として。
1冊ずつ読んだだけだけど。
個人的な感想として、だ。
怒るなI坂ファン。

この人、将来、直木賞獲るな。
間違いない。
このデビュー作で直木賞獲らせてあげてもいい。
まぁ、直木賞はそんな賞ではないので無理だが。
作品のレベル的には直木賞獲っても文句なし。
そのぐらい、すごい。

多彩な語彙。
かといって難しくはない。
日本語を話す日本人なら感覚的にギリギリ分かるラインの単語。
それらを豊富に使う文体は、とても新鮮。
そして無茶苦茶な設定をサラリと読ますストーリーテラーとしての巧さ。
絶妙のバランス感覚。
すごい。

悔しい。

31歳でこれか。
うーむ。
うらやましい。

2作目の「鹿男あをによし」も早く読まねば。

超オススメ。

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いい天気の日曜日なのに。
昼間、いっぱい寝てしまった。

シエスタ。
スペインの風習。

いや、そんなオシャレなもんじゃない。

昼寝だ。
39歳の昼寝。
ただの寝不足。
で、パンツ一丁。
ひとりぼっち。

BGMは「ボブ・ディランベスト」にしてみた。
よく眠れた。

さて、夜は台本の打ち合わせが2本分。
海の方の制作会社までひとっ走りする。

このミッキーを助手席に乗せて行こう。
ミッキーはいつでもデートに付き合ってくれる。
足を伸ばして海ほたるにでも行くかい?
首都高をグルグル回ってみるかい?
街の光が届かない暗い山道を登って、ちょうど今が見頃のペルセウス座流星群を見に行くかい?

……
……
……
……
何だろ、このブログ。

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日曜日の朝。
レンジローバースポーツ(シルバー)を修理に出した。
右側だけ吹き出さなかったウォッシャー液。
1時間ぐらいで簡単に直るということなので、工場に持って行ってもらった。

その間、2006年型レンジローバーのスーパーチャージド(黒)を代わりに置いていってもらった。
で、駐車場でSLKとのツーショット写真をパチリ。
ちょっと運転してみる。
うーむ、去年の夏まで乗っていたのだが、やっぱりフラッグシップのレンジはいい。
2ndモデルのスポーツとはやはり風格が違う。
車内の作り込みが違う。

聞けば、2007年モデルはさらにマイナーチェンジをし、シートに吹き出し型エアコンが付いたらしい。
背中や腰から冷風が吹き出すのだ。
この猛暑日続きの温暖化日本。
その装備は大いに役立つことだろう。

ということで。
スポーツに乗ってまだ1年ちょっとだが、やはりレンジに戻すことにした。
……ほぼ。
ほぼ、というのは、まだ契約はしていないということだ。
何となく見積もりを出してもらっている。
まぁ、離婚して、39歳になって、いい気分転換だ。
最近のユーロ高もあって、相当高い車だ。
だが知ったことか。
失うものはないのだ、バツイチ独身に。
それに買い物は自由だ。
誰に相談することなく1人で買える。
ワハハ(涙目)
いっぱいローン抱えて死んでやる←やけくそ。

問題は色だ。

今のスポーツはシルバー。
その前のレンジは黒。
その前のレンジはホワイトゴールド。
その前のレンジはシルバーだった。
レンジローバーは、基本的にはシルバーか黒なのだ。
で、世間の人気は圧倒的に黒らしい。
確かに黒は格好いい。

だが、昔から白と赤に興味があるのだ。
この際、今回は白か赤でいってみようかとも思う。

ディーラーの担当Sさんに聞いてみた。

まずは赤。
都内でも赤のレンジはほとんど見かけない。
聞けば、赤は「火の車」ということで敬遠する人がいるらしい。
なるほど、火の車とはうまいこと言ったものだ。
冠婚葬祭のときに乗って行きづらいなども敬遠の理由だとか。
それにトンネルに入ったときなど色変化で見えづらくなり、追突事故が多いらしい。
うーむ、赤は結構思い切った決断になるようだ。
それに受注生産で納車まで8ヶ月かかるらしい。
8ヶ月ってことは、もう40歳手前だな。
うーむ。



一方の白。
たまに都内でも白のレンジは見かける。
一瞬見た感じでは格好いい。
だが、汚れは目立つだろう。
うちの駐車場は屋根がないので、すぐ雨でドロドロになる。
中国からやってきた黄砂のせいだ。
ちくしょう、黄砂め。
それに、もともとでかい車が白だとやたらボワーッとふくらんだ印象になる。
シャープさには欠ける。
うーむ。



やっぱり黒かなぁ。
引き締まって格好いいのだ。
汚れが目立つのは白と大差ないが。
でも、よく見るしなぁ。
個性的ではない。



悩む。
色にいろいろ悩む。

意見求む。

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ベートーヴェン:交響曲第5番
ガーディナー(ジョン・エリオット),オルケストル・レヴォリュショネル・エ・ロマンティク,ベートーヴェン
ユニバーサルクラシック


ベートーヴェンの交響曲。
第9の前に、第6について。

僕の中でベートーヴェンの交響曲といえば、第5番「運命」と第9番「合唱付き」だ。
非常にベタで申し訳ないが、この2曲はやはり突出している。
で、その次に挙げるとしたら第6番「田園」になる。

この「田園」は、ある意味分かりやすい。
風景描写の交響曲だからだ。
感情的な「運命」や宗教的な「合唱付き」に比べると、いかにも分かりやすい。

風景描写のクラシックといえばヴィヴァルディの「四季」がとにかく有名だ。
誰でも聴いたことがある。
しかし、ベートーヴェンの「田園」も相当すごい。
のどかな田園風景が目に浮かぶ。
虫の音、小鳥のさえずり、牛や豚、鶏の鳴き声、農夫のかけ声が聞こえてくるようだ。
第4楽章に出てくる嵐の襲来の描写なんか最高だ。
弦楽器が表現する雨音。
ティンパニーが表現する雷鳴。
ステレオのボリュームを上げて聴くと、怖いぐらいだ。
嵐来た~!って感じだ。
そして嵐のあとにはちゃんと静けさがやってくるのだ。

ガーディナー指揮のこのCDは、第5番「運命」と第6番「田園」のセット。
「運命」の方もなかなかスピード感とキレのある演奏だし、とにかく「田園」の音のキレがいい。
オススメ版。

さて、第9番「合唱付き」についてそろそろ書こうかな。
なにしろ第9番にはとっておきのネタがあるのだ。
クラシックファンの間では有名だと思うけど。
キーワードは「シェルヘン」だ。
乞うご期待!

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今日、僕の家の郵便受けに突然ブリーフが1枚入っていた。
こんな真っ赤なブリーフだ。

人の家の郵便受けにむきだしで生パンツを入れるヤツは、まずいない。
たまにはそんな変態もいるかも知れないが、まずいない。
もちろん封筒で届いていたのだ。
パンツが、だ。
TOOTという男性用下着ブランドから届いていた。

封筒の中には、
「お誕生日おめでとうございます!
 パンツと共に素敵な1年をお過ごし下さい」
と書いた紙が入っていた。

そう。
以前この店で僕はボクサーブリーフを何枚か購入したのだ。
そのとき誕生日を登録したのだろう。
顧客への誕生日プレゼントを送ってきたというわけだ。

それにしても……

「パンツと共に素敵な1年をお過ごし下さい」

僕はパンツと共に1年過ごすのか?
とくにパンツと共に過ごしたくはないんだが。

それを言うなら可愛い彼女と共に1年過ごしたい。

でも、僕のパートナーはパンツと決めつけられてしまった。
それも真っ赤なボクサーブリーフ。
真っ赤なブリーフ。
真っ赤な。
真っ赤。
レッド。
レッドな。
レッドな下着。
レッドな下着が恋人。
レッドな下着と共に過ごす素敵な1年。
レッドな下着と共に過ごす素敵な39歳の1年。

こう何度も繰り返していると、それも悪くないんじゃないかという気がしてくるから不思議なもんだ。

早速、はいてみた。

……
……
……
……
……
ひんやりして気持ちよかった。

たしかに素敵な1年になりそうだ。

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金曜日の夜中、24時。
本日最後の会議がスタート。
秋のある特番の会議だ。

番組で使用するキャラクター、芥川くんと直木くんのイラスト草稿。
何をテーマにした番組なのかはいわずもがな、かな。

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