そこそこの放送作家・堀田延が、そこそこ真面目に、そこそこ冗談を交えつつ、そこそこの頻度で記す、そこそこのブログ。
人生そこそこでいいじゃない



テルマエ・ロマエ Blu-ray通常盤
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東宝


スマッシュヒットを飛ばした映画『テルマエ・ロマエ』
コミックは全巻読んでいたのだが、映画は観ていなかった。
果たして阿部寛演じる古代ローマ人はどんなものか。

なかなかの快作。
コミックを忠実に再現した前半のくだらないコメディ部分と、コミックにはないオリジナルストーリーで展開する後半の(一応史実に基づいた)ドラマ部分が上手に融合。
阿部寛はじめ日本人キャストたちは決してローマ人には見えないが、一応違和感ない映画になっていた。
キャストの中でも僕の目を引いたのは上戸彩。
なんだかムチムチしていてとてもセクシーなのだ。
彼女も人妻になってしまったのだなぁ。
ふむ。
EXILEめ。

星は3つ。★★★
最近は邦画が頑張ってるなぁ。


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アメイジング・スパイダーマンTM ブルーレイ&DVD セット [Blu-ray]
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ソニー・ピクチャーズエンタテインメント


新しいスパイダーマン。
僕は前のサム・ライミ監督によるトビー・マグワイヤ主演のスパイダーマンのくだらなさが嫌いじゃなかったので、どうしてもあれと比較しながらの鑑賞。
その感想。

なんなんだろう。
少し雑な感じがした。
リメイクだから前と変えようとして脚本をいじりすぎたのかな。
そもそもスパイダーマンはアメコミ時代から少年がクモに刺されて特殊能力を身につけるという無茶苦茶な話ではあるのだが、トビー・マグワイヤのスパイダーマンのほうがもう少しその辺がスッキリ説明されていた気がする。
主人公の葛藤も、サム・ライミ版のほうが描き方が上手かった。
あとサム・ライミ版のスパイダーマンは手首から直接クモの糸を発射する設定だったが、今回のスパイダーマンは手首に付けた装置から糸を発射する。
その装置の由来もなんだかよく分からないし、無尽蔵に糸が出るにしては小さな機械なので、だったら手首から直接糸が出る設定のままで良かったのではないかと映画の途中から気になって仕方なかった。
両親の死の真相は次回作に引っ張るらしいが、それもそんなに面白い伏線が張られていないのでピンと来ない。
なんか、なにからなにまで雑な印象。
まぁ、結局前の三部作と比較しちゃっているので、客観的な鑑賞が出来ていないのかな。
ただ単一の娯楽作として観ても出来はたいして良くない。
星は2つかな。★★

スパイダーマンのヒロインは毎回ちょいブサイクなのが面白い。
サム・ライミ版のヒロインのブサイクさは「なぜこんな顔の女優をヒロインに起用するのか?」と、我がファンクラブ内でちょっとした物議を醸したほどだった。
今回もご多分にもれずブサイクである。
まぁ、前の娘よりはいくぶんマシだが。

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待ちに待った『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』を観るため劇場へ。
平日なのに映画館は結構な客入り。
人気の高さが伺える。
そんな期待作を観た感想。
多少ネタバレ気味かも知れないので読む方は注意。

いっさい予備知識なしで観たため、前半20分ぐらい話についていけず戸惑う。
時空が歪んだかパラレルワールドかと思うが、そうでないことが分かり『あーそう来たか』という感じ。
基本的に物語がどこに向かっているのか分からないまま、さまざまな新情報や新設定の波に洗われ、『?』の連続。
だけど昔のエヴァ劇場版の物語とニアリーと言えばニアリーな展開もあるため、既視感もたまに感じられる妙な感覚。
面白いか面白くないかと問われれば面白いような気もするのだが、映画を見終わったあとの感想は『またうまいこと騙されてるな~』というもの。

今回の3作目で確信した。
庵野監督は結局これがなんなのかをきちんと平易な言葉で説明するつもりはないのだろう。
つまり、スッキリする可能性はたぶん次回完結作でも極めて低い。
なので実は僕の中で『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』への期待値はやや下がったと言ってもいい。
なぜなら僕は、エヴァ過去作では釈然としなかった難解ストーリーの『平易で』『明快で』『ロジカルで』『整合性の取れた』新ヴァージョンを今回のヱヴァンゲリヲンに求めていたから。
『序』と『破』まではそんな僕の期待に応えてくれそうな予感もあったのだが、今回の『Q』で、その気がないことが分かった。
観客に展示されたのは『さらなる混乱』に過ぎない。
だったら今回の映画は、果たして作る必要があったのか。
面白いと言えば面白いのだが、結局僕ら観客は庵野監督に『またうまいこと騙されてるな~』なのかも知れない。

星は3つ。★★★
もしかしたら次回作で全てをクリアに説明してくれる可能性も捨てきれないので、星3つぐらいはつけておこう。
たしかに、面白いと言えば面白いからだ。
ただし、戦闘シーンがゴチャゴチャしすぎていてあまりにも何が何だか分からない。
もう少しなんとかならんものか。

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メン・イン・ブラック3 blu-ray & DVD
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角川書店


いやはや、いやはや、なのである。
なにしろ僕はこの映画に期待していたのだ。
結構、期待しちゃっていたのだ。
それなのに、なのだ。
だから、いやはや、いやはや、なのだ。

完全に宣伝にしてやられた。
公開当時のテレビCMで『意外に面白い』とか『最後は感動』みたいなことをすり込まれ、それを真に受けていた。
なぜだろう。
たぶん過去2作の感想があまりにひどかった分、だいぶ間を空けて作られたシリーズ3作目なので『今回こそ面白いんじゃないか』と信じたい自分がいたのだろう。
思い返せば1作目の『メン・イン・ブラック』は大ヒット映画だったのに見てみたらたいして面白くなかったもんだから『いやいやこんなはずはない』と思いたい自分がいて、2作目でまたひどい目に遭った反動もあり、その分過剰に3作目に期待してしまったんだと思う。
この現象『パイレーツ・オブ・カリビアン』と同じだな。
あの映画も1作目の時点から僕は1ミリも面白くなかったんだけど(ファンの人ごめん)、周りの評価はわりと高いし世界的にヒットしていたので『本当は面白いのではないか』と前向きに受け止めて3作目まで付き合った挙げ句、最後の最後まで全く面白くなかったという惨敗を経験したのだった。
あれと一緒だ。
ダメなもんはダメなのだ。

この『メン・イン・ブラック3』だが、ガチな感想を述べると、本気で1ミリも面白くない。
こいつはひどい。
最後のほうでたしかにちょっとだけ『ほろっ』とする場面もあるのだが、それもまぁベタと言えばベタ。
いやぁ、結局3部作の映画って1作目がいちばん面白いんだな~と再確認したよ(『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズを除く)

星は1つ。★
1時間40分しかないところだけ評価出来る。
こんなの2時間あったら拷問だ。

トミー・リー・ジョーンズの老け方がハンパない。
BOSSのコマーシャルではそんなに感じないのだが、Blu-rayで大画面鑑賞すると顔面が蝋人形の作り物みたいだ。
ものすごいおじいちゃんなのである。
うむ。

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ご存じの通り、先日ディズニーがルーカスフィルムを買収。
映画『スター・ウォーズ』が再びシリーズ製作されることが正式発表された。
このニュースに伴い、ファンクラブ代表という立場上コメントを求められる機会も増えてきた。
なので、僕の私見をここにまとめておく。

まず、このニュースを僕がどう受け止めているかというと、わりとポジティブだ。
なぜなら壊滅的に最悪な映画だったエピソード1~3の3作に比べれば、もう少しまともな映画が作られる『可能性』が浮上してきたからだ。
あくまで『可能性』だけど、僕はわりと楽観視している。
エピソード7以降は、少しはマシになる、可能性がある。

エピソード1~3が最悪だった全責任はジョージ・ルーカスただ1人にある。
ルーカスが独善で作り上げたあの3本の映画は、はっきりいってウンコ以下なのだが、その理由は(もう何度も繰り返し語られてきたことだが)、周りの先輩映画マンたちに叱咤激励され多大な助力を受けて作り上げた昔のエピソード4~6と違って、大御所クリエイターとして独善でルーカスが脚本監督し制作費も全て自腹で捻出して作り上げた巨大自主製作映画エピソード1~3は、周りにヨイショマンしかいない状況の中ルーカスがただ1人の妄想で突っ走りドラマのドの字もない陳腐な脚本をそのまんま映像化したウンコ映画だからなのである。

エピソード1~3がいかにひどいかという話は、それだけで我がファンクラブ内であれば三日三晩は白熱した議論が出来る。
あれは、エピソード4~6とのつじつまが合わない上に、そもそも3本とも映画として1ミリも面白くないという欠陥があり、Blu-rayは買ったものの一度も見ていないというファンが大半である。
エピソード4~6はたまに観てもいいが、エピソード1~3は観る気さえ起こらない。
こんな具合になったのも、全てルーカスのせいなのだ。

あいつが全て悪い。
100%断言出来る。
あのヒゲが悪いのだ。

だが、ヒゲは会社をディズニーに売った。
新しいスター・ウォーズはディズニーの連中が作るのだ。
監督はヒゲ以外の人物になるし、脚本もヒゲ以外になる。
そこにファンとしての一縷の望みがある。

そもそもここまで映画のCG技術が発達し、表現出来ない映像がなくなっている昨今、エピソード4~6の時代には最新のSF映画として常に最先端の特撮技術を見せることも魅力としていたスター・ウォーズシリーズだが、特撮の技術だけで勝負出来る時代はとうに終わっている。
だからこそエピソード1~3はドラマの部分がより大事だったのだが、あいつはバカだからCG技術で何とかなると過信しドラマをおろそかにした結果、クソみたいに陳腐な台本で映画を作って失敗した。
だが、さすがにディズニーの若手連中は分かっているはずだ。
スター・ウォーズの世界観を使って今後作るべきは、超絶特撮映画ではなく、きちんとした物語でありドラマであると。
とはいえ最近ディズニーの映画の中にもたまにひどいモノが見受けられるので、ディズニーのどのチームがスター・ウォーズ担当になるかによって結果は変わってくると思う。
それでもあのヒゲが1人で作るよりはマシになるだろう。

以上。
ディズニーが作るスター・ウォーズは、ルーカスが作るより少しマシになる『可能性』が高い。
これが僕の私見。




願わくば……
ヒゲの死後、エピソード1~3の改良を望む。
あの3本のひどさは万死に値するからだ。
とくにエピソード3。
あのクソのようなエピソード3のラストあたりがとにかく問題だと個人的に思っていて、改良点は2点ある。
1つは『パドメを生かす』こと。
2つめ『アナキンがオビ=ワンに負けた原因をしっかり描く』こと。

『パドメを生かす』の方が良い理由は、エピソード6でレイアがルークに語る母親の記憶話をただの茶番にしないためだ。
レイアは『本当の母親はいつも悲しそうな顔だった』と語るのだから、本当の母親の記憶にしてあげたい。
パドメはアナキンの手にかかって瀕死になるが、あのあと2、3年はコルサントでレイアを育ててから死ねばよろしい。
ただそれだけのことだ。

『負けた原因をしっかり描く』なんて映画だったらごくごく当たり前なのだが、エピソード3はそんな基本的なことすら出来ていない。
ヒゲがバカだからなのだが。
オビ=ワンが『高い位置にいるから有利だ』とかなんとか言うのだが、なんだそりゃだ。
仮に『高い位置が有利』なのだとしたら、どこか映画の前半でそのフリを入れておくのが常套手段。
だが、フリもなく唐突に『高い位置が有利』と言われてもな。
あそこは僕の個人的なアイデアでは、息を吹き返したパドメがアナキンを背後からブラスターで撃ち抜くなりするのが良いと思う。
エピソード4のラストで突撃してくるハン・ソロと同じ感じだ。
愛した女に裏切られるからこそヴェイダーが生まれる……そのほうがよほどいい。



それにしても、つくづくエピソード4のラストの展開は神懸かっているよなぁ。

デススターが反乱軍秘密基地に迫る

反乱軍レッド隊長死す

最後のチャンスはルークの小隊

親友ウェッジが離脱する

親友ビッグスが死ぬ

後ろからヴェイダー迫る

照準器をオンにするとオビ=ワンの声がして『機械に頼るなルーク』

照準器をオフにするルーク

『どうしたルーク?』『大丈夫』

R2がヴェイダーに撃たれる

デススターが反乱軍秘密基地を射程に入れる

デススター惑星破壊砲の発射準備

ヴェイダーがルークを撃とうとする

突然ハンソロがファルコンで突撃してくる

慌てたヴェイダー編隊が離散する

フォースの力でルークがデススターを破壊する

反乱軍大勝利

すごい。
すごすぎる。
この一連の展開をずっとジョン・ウイリアムスの音楽がノンストップで盛り上げる。
どうして30年前にはこんなすごい映画を作れた男が、10年前には作れなくなってしまったのか?
人の老いとおごりは恐ろしい。

まぁ、このラストの展開もそもそもほとんどが黒澤映画『隠し砦の三悪人』のパクリみたいなものなのだが。

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