そこそこの放送作家・堀田延が、そこそこ真面目に、そこそこ冗談を交えつつ、そこそこの頻度で記す、そこそこのブログ。
人生そこそこでいいじゃない





エルトン・ジョンの半生を描く伝記ミュージカル。
「ボヘミアン・ラプソディ」と同じくデクスター・フレッチャー監督作。
エルトン・ジョンにはあまり詳しくないが、観賞。
その感想。

エルトン・ジョンと言えば、奇抜な格好でライブしているゲイのオッサン……ぐらいの知識しかない僕にとって、音楽に聴き馴染みがないぶん100%乗りきれない感じ。
それでもエルトン・ジョンの天才性とトラウマが描かれる前半部分は相当グッと来てとても良かった。
なるほどエルトン・ジョンはこういう過去を背負ってあれらの曲を作ったのか、と。
しかし中盤以降はやはりエルトン自身をよく知らないと話の詳細な展開が理解出来ない部分もあり、エンドクレジットまで観て始めて、エルトンってそういう時期があって復活したスターなのかと理解。
その後Wikipediaなどでエルトン・ジョンについて知識を入れたところ、なるほど良い映画だという感想に。
アカデミー賞のノミネートぐらいあるんではないか?
とくに主演のタロン・エガートンは全ての楽曲を自身で歌っていて鳥肌ものにすごい。
「ジョーカー」のホアキン・フェニックスの最大のライバルはこのタロン・エガートンになるのではないだろうか?
星3つ。★★★
良作です。

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ターミネーターの最新作。
ターミネーター1、2のあと、3、4、ジェニシスが作られ、今回は数えて6本目の映画。
ただし3と4とジェニシスはもはやなかったことにされ、今回の映画が「2の正当な続編」だと謳っている。
製作総指揮でジェームズ・キャメロンがシリーズ復帰。
ということで期待は大。
ただし海外ではどうやら大コケの様子。
期待値を思い切り下げて観に行ってきた。
その感想。

うーーーーん。
結局ターミネーターの続編って誰が作ってもこうなるんだよね、という感想。
1と2がよく出来すぎていて(実質的には1だけだけどw)、その続きってもう不要なのよね。
キャメロンを持ってしてもそうなっちゃうかという残念な結果だった。
まぁ娯楽映画としては普通に楽しめるので、星は2つ半。★★1/2
平均点ではあるけど、2の続きがこんなことかよ、って言う意味での落胆は大きい。
だって……
何も新しいことがないんだもの。
そういう意味では「ジェニシス」の方がよほど目新しいし、攻めてたとも思う(アレの続きの三部作が見たかった)。

映画が始まって最初の30分ぐらい(かな)は、メチャクチャ面白い。
これぞターミネーターという大アクションと、どこまでも追いかけてくるターミネーターとの戦いが描かれ、大興奮する。
だが、そこまでだった。
いよいよ物語の本質が明かされてくると「えっ?それだけのこと?」となり、「いやいやそんな設定はさ、3とか4とかジェニシスでも同じようなことしてたじゃん」となり、とどのつまり「誰が頑張って考えても結局ターミネーターのお話は袋小路に入っていく」感がものすごくて、だんだん醒めていき、映画が終わるときには「ハイハイ、いつもの感じねー」となるという残念ぶり。
キャメロンでも「1」と「2」で完成している完璧な円環構造を打ち破るほどのタイムパラドックスへの答えは用意出来ないのだ。
つまり、誰もが思うことだが、ターミネーターはやはり最初の2作で終わっているのだ。
ということを強く考えさせられる映画だった。
シュワちゃん、ほぼ不要だし。

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「カメラを止めるな」の上田慎一郎監督の最新作。
あの異例の大ヒットを受けて、この奇才監督がどんな次作を作るか。
観に行った。
その感想。

十分に面白い。
チケット代1800円の元は完全に取れる。
どこかの三●幸喜監督の映画とはそこが違う。
星は3つ。★★★
やはりこの上田監督はただ者ではないことが如実に分かった。

ところが!である。
今回は「カメ止め」のレベルまでは全然到達していない。
実際、全然ヒットしていない。
ストーリーは先が読めないし、どんでん返しはなんと豪華に三度も用意されているし(四度かも知れない)、見終わったあともスッキリ幸せな気分に包まれる。
ところが「カメ止め」には遠く及ばないのは、なんと言っても地味だからだろう。
主人公の俳優が出来の悪いアンガールズ田中みたいな顔をした地味な方で、これは物語の性格上そういうキャラの俳優であることは必然なのだが、だからこそ映画全体が実に地味で、華がなくて、なんというか貧乏くさいという空気に満ち満ちてしまっている。
「カメラを止めるな」はなんだかんだ言って、あの監督役の役者、その妻役の役者、女優役の役者、の主演さんが「明るいキャラ」で、華があった。
ところが今回の映画はその「華」があまりにも足らないのだ(物語の性格上必然だから仕方ないので責めていない)。
そこが勿体なかった。
でも、十分に面白い。
爆笑出来る場面も多々ある。
そこがどこかの三●幸喜監督とは決定的に違うという話はさっきしたw。
そういう映画だ。
映画館では観れなくても、ソフトが出たらぜひ観てみることをオススメする。

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