そこそこの放送作家・堀田延が、そこそこ真面目に、そこそこ冗談を交えつつ、そこそこの頻度で記す、そこそこのブログ。
人生そこそこでいいじゃない





新型コロナウイルスで世界が大変な中、パンデミック映画を鑑賞。
2011年のこちら、「コンテイジョン」は、スティーブン・ソダーバーグ監督作。
ソダーバーグと言えば「セックスと嘘とビデオテープ」で」「エリン・ブロコビッチ」で、「オーシャンズ11」だ。
果たしてその出来は?

うーん、星2つ。★★
この新型コロナウイルスのタイミングで見てしまったからなのか、なんだか物足りない。
現実が虚構を越えちゃっているのか、映画の中のパンデミックがどうも白々しくて、リアルに感じないのだ。
この低評価は、この時期にこの映画を観たからかもしれないが、それを度外視しても映画としてどうだろうという点は割と多い。
グランドホテル形式で、いろんな人物ドラマを描いているのだけど、ひとつひとつが説明不足というか、淡々としすぎに感じる。
なので、誰が死のうが、誰が生き残ろうが、誰が逮捕され、誰が功績を残そうが、どこにも感情移入出来ず、カタルシスも皆無。
見終わって、「で、結局なんだったんだこの話?」と思ってしまう。
うん、スティーブン・ソダーバーグって、若いころド天才だった人で、「トラフィック」でアカデミー監督賞獲ったころが絶頂で、そのあと「オーシャンズ11」からおかしくなっちゃって、大スターをゴロゴロたくさん集めて何とかする、みたいな映画作りばかりして、ダメになっちゃったよね。
この映画も、マット・デイモンにグウィネス・バルトロウ、ジュード・ロウにケイト・ウインスレット、ローレンス・フィッシュバーンにマリオン・コティヤールって、すげーメンツを揃えていて、一場面一場面のピカピカ度は凄く高いのに、映画全体はスゲー地味なのよ。

まぁ、観なくても良いかな。
これだったらやはりダスティン・ホフマンの「アウトブレイク」の方がパンデミック映画としてはエンタメを突き詰めている分、面白い。

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低予算ホラーで大ヒットし、続編も作られ、昨年話題になっていたこちら。
Amazonプライムで観られるようになっていたので、連続観賞。
その感想。

これはね、星3つ半。★★★1/2
かなりの傑作です。
パート1もパート2も素晴らしい。

主人公は女子学生。
平たくいっちゃえば、ヤリマン。
ある朝、見知らぬ男のベッドで起き、その夜、謎の仮面の人物に殺され、殺された瞬間、その同じ日の朝、また同じ見知らぬ男のベッドで目覚める。
そして、またその夜殺されては目覚め、殺されては目覚め、、殺される同じ日を延々繰り返すタイムリープもの。
前回の記憶を頼りに、どれだけ逃げても殺されてしまう。
犯人を捜そうとするが、なかなか絞りきれない。
果たしてどうなるのか?
……という、このワンアイディアの中で物語を膨らましていった結果、素晴らしい快作になった。
思わずニヤニヤしてしまうような心理描写や、B級ホラーっぽいいかにも名主人公、周りの怪しい登場人物が出てきて楽しい「パート1」。
そして、この1作目の大ヒットですぐに製作されたパート2がこれまた「バック・トゥ・ザ・フューチャー2」以来久々の「おおっ(感嘆)」という声を上げちゃうような素晴らしい出来になっていて(後半ムチャクチャだけど)、こちらも素晴らしい快作。
1と2、どちらも素晴らしい、傑作B級ホラー。
いや。、素晴らしいには語弊があるか。
所詮B級ホラーなので、ところどころムチャクチャだし、お安いんだけど、メッチャ面白いんすわ。
ホラーと言っても、スプラッターではないので血みどろではないし、ビックリ脅かし映画でもないので、さほど怖くない。
Amazonプライムに入っている人はただで観られるんで、この機会にどうでっしゃろ?

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DC映画の最新作、見てきた。
マーゴット・ロビー演じるハーレイ・クインが主役。
その感想。

これはね、普通に楽しめる快作。
星2つ半。★★1/2
ハーレイ・クイン、前作以上に可愛い。

全世界的なフェミニズムの流れがガッツリ現れていて、この映画、とにかく女が強い。
とにかく、強い女が、強い女同士で力を合わせ、バカな男たちをバッタバッタ倒していく。
そして、男社会というか、男の束縛から解放される。
原題の「and the Fantabulous Emancipation of One Harley Quinn」は直訳すると「そして、ハーレイクインのすばらしい解放」。
つまり、そういうこと。
フェミ映画っす。
しかも爽快。
まぁ男なんてね、このぐらいバッタバッタ倒されていくぐらいでいいのよ。
悪役はユアン・マクレガーが演じているブラックマスクなんだけど、こいつがエグいセクハラをする場面が出てくる。
それがもう、ただただ、ただのセクハラなの。
狂人殺人鬼がセクハラしてから〜の殺人、なのかなと思ってたら、殺さずにただのセクハラなの。
胸くそ悪くなるよ。
まぁそれが狙いなんだけど。
胸くそ悪いセクハラをするブラックマスクという旧態依然とした男社会の権化みたいな悪役が、女たちにやられちゃうっていうわかりやすいお話。
サイコー。
若い女の子は映画館に観に行って、キャッキャするといいかな。
今、映画館がめっちゃ空いてるから、オススメっす!

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