そこそこの放送作家・堀田延が、そこそこ真面目に、そこそこ冗談を交えつつ、そこそこの頻度で記す、そこそこのブログ。
人生そこそこでいいじゃない





ブラッド・ピット主演の宇宙SFもの。
会議と会議の間に、ひまつぶしとして六本木ヒルズで観賞。
特に見たいわけでもなかった、その感想。

うーん。
前半ものすごく面白そうなんだよこの映画。
ブラッド・ピットのモノローグで進む感じとか「ブレードランナー」の劇場公開版を思い出して「ハードボイルドかよカッケー」ってなってたし、海王星の辺りで消息を絶った父を捜しに行くというストーリーも意味深でワクワクしたし、とにかく前半はいい感じなのよ。
ところが中盤、なんだか唐突に出てくる「猿」(少しネタバレ)のあたりで少し雲行きが怪しくなり、映画のラストはなんだかなぁ〜となっちゃう中途半端なお話。
友人が言っていたけど「2001年に地獄の黙示録を足して3とか4でで割った」みたいな映画になっていて、とにかく映画が中盤以降あんまり面白くならない。
前半期待値が上がった分、ラスト周辺の展開がなんだかモッサリしていて、だったらもっと2001年みたいに意味不明方向に振り切ってスゴイ映画に見せきるか、地獄の黙示録みたいな本気で人間のエグさみたいなモノを血みどろで描ききるか、どちらかにして欲しかった。
とにかく中途半端。
宇宙SFモノとしても、いろいろ無茶苦茶だったりする。
星2つ。★★
実にもったいない映画でした。

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タランティーノ監督の最新作。
ディカプリオとブラピ主演。
1969年のハリウッドを舞台にした映画。
二子玉IMAXで鑑賞。
その感想。

星3つ。★★★
個人的にはとても楽しめたが、いつものようにタランティーノはクセが強いので、日本人観客の大半は「ぽかーん」だったかも知れん。
なぜならこの映画、「アメリカ人なら誰もが知っているトラウマ的な殺人事件」が大前提になっているからだ。
1969年8月9日に起きた女優シャロン・テート殺人事件。
ロマン・ポランスキー監督と結婚していた人気女優シャロン・テートが、妊娠8ヶ月の時、ハリウッドの自宅で深夜、カルト宗教指導者チャールズ・マンソンに命じられた狂信的信者3人組にナイフで滅多刺しにされてお腹の中の子供もろとも殺された凄惨な事件。
この大事件が今回のタランティーノの映画のキモなので、それ自体を知らない日本の観客には意味が一切分からないという悲劇が起こる。
だから、先にある程度シャロン・テートについて調べてからこの映画は見に行ったほうがいい。
分かって観に行くと、タランティーノがやりたかったことは明白。
要するに今回も「イングロリアス・バスターズ」なのだ。

ブルース・リーが出てくる所とかは日本人観客も楽しかったのだろうが、映画が後半になるにつれて周りのお年寄りがトイレに立つこと立つこと。
さらにエンドクレジットが流れ始まると、映画館から出てくこと出てくこと。
皆さん、意味が不明だったんだろう。
分かって観るとジワジワ来るなかなかの佳作なんだけど。

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