Netflixにあったので鑑賞。
矢口史靖監督、小日向文世主演。
ある日電気が完全消滅した世界で生きていく家族の物語。
いやぁ不思議な映画だった。
なんとも下手くそというか、まとまりに欠けるというか、ギャグもスベってるし、いろいろと問題点が多い。
言いたいことは凄くよく分かるのだが、もっと上手な描き方、ストーリーの運びようが他にあるのではないかと思えるほど、全体的にいろいろひどい。
東京で電気消滅するという「大きなウソ」から始まる物語が、いろいろと今の日本と地続きすぎて、細かな描写の違和感を感じてしまい、逆にリアリティを感じられないのかも知れない。
少し考えりゃ飛行機は飛んでないだろうと分かるのに羽田目指すくだりとか。
こんなことぐらいで日本人は暴動にならないよなぁと言う肌感覚があるのに、映画の中では暴動になったりとか。
そういう細かな部分でどんどんリアリティを欠いていくので、「こんな訳あるかい」とツッコミながら観るしか選択肢がなくなるのだ。
もっと緻密に考え抜いた脚本にするか、もっと荒唐無稽に振りかぶるかのどちらかにすれば良かったのだろう。
中途半端なリアリティと、たまに都合の良すぎるファンタジー脚本が足を引っ張っている。
もったいないなぁ題材はとても面白いのに。
星2つ。★★
なんとなく韓国映画の「新感染」に似ているかも。
あれもゾンビが発生したという大きなウソをつき、そこから物語を展開させていくのだが、細かなリアリティの欠如で僕は失笑してしまったパターンだ。
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