そこそこの放送作家・堀田延が、そこそこ真面目に、そこそこ冗談を交えつつ、そこそこの頻度で記す、そこそこのブログ。
人生そこそこでいいじゃない





IMAX3Dで観てきました。
どう見てもB級感が拭えない「ジオストーム」。
その感想。

うん、普通に面白い。
星3つ。★★★
想像していたよりはB級ではない普通の映画でした。

なにが良いって、エド・ハリスとアンディ・ガルシアが出てくるのよ。
もう「いかにも」って感じで出てきて、出てきた瞬間その先のストーリーが読めてしまうのだけれど、すっかり年取った2人のベテランが出てきて大統領とか大統領補佐とかを演じている時点で、もうなんというか嬉しい。
そしてCMで感じたのとはだいぶ違うストーリー。
きちんとクライムサスペンスになっているし、「アルマゲドン」的な感動ストーリーもベタに盛り込むし、今どきの映画っぽく女性が死ぬほど格好良く活躍するし、ホント悪くない。
デート映画として十分に成立しているB級映画でした。
オススメ、しても良いかなw

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ついつい観に行ってしまった。
40年ぶりのマジンガーZの続編だ。
その感想。

はい、これはもう、アラフィフの男性限定の映画です。
子供の頃、テレビで「マジンガーZ」と「グレートマジンガー」に燃えていた世代だけが楽しめる映画。
超合金のオモチャを親にねだり、クリスマスにやっと買ってもらったような昭和40年前後生まれのオヤジだけが楽しめる映画。
それ以外の人には、ぜーーーーーーーーーーーーったいにオススメしません。
それ以外の人が観ても、「なんじゃこの稚拙なアニメはっ?」とただただ呆気に取られるだけです。
まさに金のムダ。
とてもまともに観ていられる中身の映画じゃねーですし、はっきり言えばツッコミどころしかない映画です。
ところが、かつてテレビの前にかじりついて鼻水垂らしてたガキだったアラフィフ男たちが観ると、そりゃもう興奮と感動の嵐なわけです。
僕は泣きました。
ああ、僕たちは東映マンガ祭りでこれを観ていたのだ、と。
まだ子作りの仕組みも知らず、世の中の汚さにもスレていない無垢なガキのころ、こんなくだらないものにあんなに熱中していたのだ、と。
その頃の遠い記憶が呼び覚まされて、もう泣くしかないわけです。

星4つ。★★★★
ただしアラフィフの男性限定。
それ以外の人にとっては星1つ。★

マジンガーZの圧倒的火力(どこにそんなに兵器を内蔵できているんだ物理的に!?)。
兜甲児がひたすら叫び倒す「ブレストファイヤーーーーぁっ!」とか「ロケットパンチーーーっっ!」(なぜいちいち必殺ワザの名前を叫ばなければならないのかまったく分からないがとにかく叫び続ける兜甲児が格好良すぎる)。
もう最高すぎて、Blu-ray買います。
戦闘シーンだけ見たいです。
それ以外のドラマ部分はもうメチャクチャなので、早送りです。
そういう映画でした。
アラフィフの男性は映画館で観ておいて損はないぞ!笑

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her/世界でひとつの彼女 [Blu-ray]
スパイク・ジョーンズ
ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント


A.I.と恋愛する主人公の物語。
2013年度の第86回アカデミー賞で脚本賞を受賞。
その感想。

これは傑作。
星4つ。★★★★
スパイク・ジョーンズはやはり底知れない才能の持ち主だ。

なんと感想を述べればいいのか難しい作品なのだが、ひとことで言えば「身につまされる」だろうか。
会話していると実在の人間としか思えないが、その実ただのコンピュータプログラムに過ぎないA.I.と本気で恋をしてしまう主人公に感情移入しつつ、その姿の悲哀に身につまされつつ、こんなA.I.が実在したらどれほどいいだろうという羨望すら感じるという多元的な物語。
近い将来本当にこんなA.I.が開発されればいいなぁと熱望しつつ、本当に出来たら人は皆廃人になってしまうのではないかという危惧。
重層的な構造で観客の感情をあちらこちらへ揺さぶる、まさに「脚本賞」にふさわしい傑作だった。

こんなはずじゃなかった。
こんな人生がいつまで続くのか?
そんな風に、今、人生にちょっとした違和感を感じている人は、全員この映画を観るといいでしょう。

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LOGAN/ローガン 2枚組ブルーレイ&DVD [Blu-ray]
クリエーター情報なし
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン


ヒュー・ジャックマン=ウルヴァリンの最後の作品。
パトリック・スチュワートのプロフェッサーもこの映画でラスト。
X-MENシリーズはこれで一区切り。
20世紀フォックスもディズニーに買収されたことだし、今後のX-MENはアベンジャーズに組み込まれる可能性もあるだろうが、その前に一応の完結作という位置づけになっている。
その感想。

星2つ半。★★1/2
惜しいです。
評判が良かったのもうなずけるが、ウルヴァリンとその娘(一応ね)の父娘ストーリーが成功しているかというとそうでもない。
誰に感情移入すればいいのか脚本的に焦点がぼけているのがその原因か。
僕はプロフェッサーにいちばん感情移入して観てしまったので、その時点で製作者の思惑とはおそらくズレている。
だって主人公ローガンに感情移入出来るかというとそうでもないし、謎の少女は前半ひとことも喋らないので感情移入出来ないし、むしろ途中出てきてすごく良い人たちなのにいきなり一家皆殺しにされる可哀想な黒人一家にいちばん感情移入出来る観客も結構いるのではないかとも思っちゃって……うん、そういうわけで脚本的に焦点がぼやけているのだ。
まぁ、普通に2時間チョイ楽しめるので、見て損はない。
しかし題材は良いのになんだか惜しいなぁという映画でした。

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お嬢さん 通常版 [Blu-ray]
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TCエンタテインメント


評判がすこぶる良く、今年度の海外の主要映画祭で外国映画作品賞に数多くノミネートされている韓国映画。
「オールド・ボーイ」のパク・チャヌク監督作。
その感想。

うん、とても良い。
星3つ半。★★★1/2
各国の映画祭で評価が高いのもうなずける。
エロティックサスペンスとの触れ込みだけど、前半そんなに言うほど全然エロティックじゃないので「なんだこんなもんか」と思っていたら、中盤以降かなりハードな18禁映像が出てくる。
それも別に裸を見せたいがための裸ではなく、物語上必要な裸として出てくる裸なので、すこぶる官能的かつ素晴らしい。
この官能描写なくして成り立たないストーリーだからこその性描写なのだ。
やはりパク・チャヌク監督は実力が抜きん出ていると感じた。

問題点はある。
とくに日本人にとってこの映画には大きな鬼門がある。
時代が日韓併合時代なのだ。
なので、韓国人俳優たちが結構な分量のセリフを日本語でしゃべるのだが、もちろんネイティブではないので、日本人にはとても聞き取りにくいのだ。
字幕が付いていればまだいいのだが、字幕なしで片言の日本語でセリフの大半を処理されると、聞き取れないのでストーリーの筋を追うのに前半とても苦労するのだ。
そういう意味で、欧米の観客は、この映画の韓国語のセリフも日本語のセリフもどちらも字幕を読めるわけで、理解しやすいのだろう。
だが日本の観客は日本語のセリフを字幕なしのカタコト日本語で聞き取る必要があるため、特に映画の前半、「なに言ってんのか分かんねーよ」という局面が多発し、観るのをやめてやろうかと思うぐらい心が折れる。
だが、前半のその苦境を乗り越えさえすれば、とんでもなく面白い中盤以降のどんでん返しが始まる。
なので、今から観ようという方は、前半をとにかく我慢すべし。
それが僕からのアドバイス。
前半の「良く分かんねーな」ゾーンを乗り越えさえすれば、とんでもなく良く出来た物語が頭に入ってくるのだ。

地下室がなんだったのかは最後まで分かんなかったけどね(笑)。

とても良く出来たミステリーというかサスペンスというか官能映画でした。
魅力的な女優さん2人の体当たり演技、素晴らしかったです。

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本日公開の『キングスマン2』。
正月休みを利用して観に行ってきました。
その感想。

前作の荒唐無稽なエログロナンセンスが受け入れられた人だけ観てください。
前作を観て少しでも不快に思った人は観ないほうがいいでしょう。
そのぐらい前作と同じ、吐き気を催すようなグロで冒頭から攻めてきます。
最高ですっ!(褒めてますよ笑)
続編としてまさに前作ファンを裏切らないように出来ているばかりか、今回も前作同様、悪役の設定、犯行動機、ことの顛末、などのプロットが素晴らしい。
まともな映画製作者がちゃんと作れば、こういうまともな続編が出来上がるんですな。
まぁ、当たり前なんですが(笑)。
スター・ウォーズがいかにまともじゃないかよく分かります(苦笑)。

星4つです。★★★★
あくまで前作を好きな人に限ってですよ。
前作が嫌いな人、もしくは今作で初めてキングスマンを観る人は星1つ★とかの可能性があるので、無茶はしないように。
あくまで前作「キングスマン」を観て、このエログロナンセンスで吐き気を催さなかった人だけ、映画館に足を運ぶべきでしょう。

以下ネタバレを少々。










残念だったのは、ハリーがウイスキーの寝返りを見抜いた理屈をまったく説明しない点。
最後までそれを描かず、ある意味「ハリーの勘だった」で片付けちゃったところが脚本的にもったいない点ですね。
殺したあとにでもサラッとセリフで説明してくれれば良かったんですが。
あと悪役のボス、ジュリアン・ムーアには、最後もう少し見せ場が欲しかったかも。
でもまぁこれは作品の良し悪しとは関係ない部分ですね。
あとマーリンの死は残念。
でもきちんと見せ場をたっぷり作ってもらってからの死なのでマシか。
フォースの覚醒のハン・ソロみたいな犬死にとは違って。
個人的にはあの粘膜装着型発信機がサイコーでした。
そんな面倒な機能要る?というね(笑)。
もうあれをやりたいだけなんですもん、爆笑です。
最後に、エルトン・ジョンが全てを持っていくのが最高です。
エルトン・ジョンはカミングアウトをして吹っ切れたんでしょうな。
プリンスで始まり、エルトン・ジョンで終わる。
素晴らしいセンス。
ブラボー。

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建築学概論 Blu-ray(特典DVD付2枚組)
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東宝


韓国映画です。
恋愛すれ違いもの。
評判の良さを聞いて初鑑賞。
その感想。

どこぞの国の彗星が落ちてくる恋愛すれ違いアニメより100倍素晴らしいです。
はい、もう完全に日本の負けです。
星3つ半。★★★1/2
あまりに素晴らしくて嫉妬を覚えました。
韓国映画にたまに見受けられる汚いギャグも全くなく、フラットに観られるところも良し。
ただキラキラしているだけの子供だましすれ違い恋愛アニメとは違い、恋愛のすれ違いに貧富の差と15年という年月のもたらす残酷な現実をきちんと描いてます。
これが本当の「テーマ」があり「ドラマ」を内包している映画です。
どこぞの国の彗星が落ちてくる恋愛すれ違いキラキラ薄っぺら童貞ロリコンアニメの信奉者たちにこれを観て反省して欲しいなぁと思いました。

以上。


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