そこそこの放送作家・堀田 延が、そこそこ真面目に、そこそこ冗談を交えつつ、そこそこの頻度で記す、そこそこの映画のブログ。
人生そこそこでいいじゃない





ひょんなことからこの映画を観てきた。
Yahoo!知恵袋の投稿がネタ元になったという映画。
「サタ★スマ」や「まごまご嵐」なんかでお世話になった李闘士男監督の作品。
その感想。

これはねー、なんと言っていいか分からない映画でしたw。
Yahoo!知恵袋の時点の問題なのか、原作になった時点の問題なのか、脚本に落とし込むときの問題なのかまったく分からないけれど、なんというか最初から最後まで「これはなにを観させられているのだろうか?」という疑問が浮かんでそのままずっと進むという珍しいタイプの映画。
良い意味でも悪い意味でも「空気感」はあるんだけど、結局この物語が観客をどこに導きたいのかがずっと分からなくて、まぁ最終的には「夫婦とは何か?」「結婚とは何か?」みたいなことを描きたいんだろうけれど、それわざわざこんなギミックを使ってまで描く必要があることなのかなぁと思っちゃったりして。
とにかく、フワフワしてつかみどころのない映画。
星は2つ。★★

家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています……
そんなわけないだろ、しかないです。
李さんの演出は手堅いし、榮倉奈々と安田顕の演技は達者。
問題は脚本だろうと。
あと一番の問題は、重要な役どころを演じている野々すみ花さんというあまり見たことのない女優さんの「いかにも日本ドラマ界的な鼻をつく過剰演技」にあるかなぁと思いました。
夏目漱石が「I Love You」を訳した「月が綺麗ですね」が物語の重要な役割(というかはっきり言うと大オチ)を担ってるんだけど、いやそんなの知ってるし……って思いました。

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三度目の殺人 Blu-rayスペシャルエディション
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是枝監督の映画、もう1本観てみた。
昨年の日本アカデミー作品賞を獲った「三度目の殺人」。
その感想。

今回の福山雅治はいい。
弁護士を演じているのだが、「そして父になる」に比べても抑えめの演技で自然体。
なにより弁護士という役柄が福山雅治のイケメン低音ボイスの常人じゃない感に違和感なく溶け込んでいて、まったく気にならなかった。
福山雅治はこういう役柄で使うのが良いのだよ。
そしてなにより、映画として前半から中盤に掛けて「異常に面白い」。
ミステリーものとして異常に面白いので、ずっと集中して観ていられる。
ところが、後半突然失速し、うんだから結局なんなの?と少しでも思ってしまうと突然冷静になってしまうという……w
惜しいなぁ、惜しい。
前半から中盤が異常に面白いのだが、その先の答えが提示されないところに賛否両論だろう。
まぁ是枝作品なのでフワァ〜とするのは既定路線なんだけど、謎解きミステリーでそれをやられてしまうのを肯定出来るか出来ないか?
僕はまぁ肯定出来た。
真実なんて誰にも分からないのだよ、結局。
まぁでもこの映画に関して言うと、作り手側の真実は広瀬すず演じる被害者の娘が話したことがおそらく一番真実に近いのだろうと思います。
星は3つ半。★★★1/2
相当面白い映画でした。

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そして父になる Blu-rayスタンダード・エディション
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「万引き家族」に続いてAmazonプライムにて観賞。
最近地下ホームシアターにAppleTVを繋げたのでね。
今どきはこんな映画もただで(正確にはただではないが)観れるんだねー。
その感想。

うーん、福山雅治が微妙だなこの映画。
狙いは分かるのだ、狙いは。
福山雅治が演じるキャラは最初とことんいやな奴で、それが次第に気づきを経て、最後少しだけ変貌する。
そういう福山雅治演じる父親の成長物語だからこそ「そして父になる」というタイトルなのだろう。
とはいえだ。
映画の骨子に据えられている福山雅治の演技というか福山雅治の存在感が、僕には過剰に映った。
彼の演技のうさんくささというか(ずばり言うとヘタさねwゴメンねファンの人)、彼の演じる常人離れしたキャラのなんとも言えない感情移入出来なさというか……
その辺を映画の前半どう消化出来るかが、この映画をいい映画だと思えるかどうかの分水嶺だと言える。
僕は福山雅治の福山雅治っぷりが鼻につきすぎて、この映画の前半ぜんぜん感情移入出来ず、「なんだこの男は?」と腹立たしい想いだけで一向に面白くなく。
こんなにイケメンで低音ボイスでイイ男すぎる福山雅治の常人離れっぷりがこの映画の足を引っ張っているとマジで思います。
主演が福山雅治ではなく、大泉洋あたりであれば確実にカンヌでは審査員賞ではなくパルムドールもあったし、日本アカデミーとか受賞しただろうな。
そう、福山雅治がハマってないのですよ、この映画に。

星2つ。★★


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観てきました。
カンヌ映画祭でパルムドール獲得。
是枝監督の「万引き家族」。
その感想。

もうね、これには点数とかつけられないね。
是枝監督の作品は常に「フワァ〜ッとしている」という印象なんだけど、今回ももちろんフワァ〜ッとしていて、とにかくジワーッと始まってジワーッと終わるわけですよ。
映画として面白いか面白くないかで言ったら、面白くなんかないよ。
ずっとジワジワしてるんだから。
でもこれは今の日本の闇を全て投影した映画なの。
家族崩壊とか、幼児の虐待死とか、ワーキングプアとか、セーフティネットの不備とか、もうそういうここ20年の日本の闇の全てよ。
だから本当にずっと身につまされたし、心が痛んだし、泣いたし、これは日本の今の真実を映していると観客は理解するわけよ。
いや、日本と言うより行きすぎた資本主義が招いている格差社会の闇の全てかも知れない。
弱者が身を削り犯罪に手を染めながら必死に生きていかざるを得ない現代日本という地獄。
その地獄の中でほんの少しの希望として存在する「人と人の絆」という光を描いた名作ですよ。
安藤サクラの演技が凄いよ。
リリー・フランキーも凄いよ。
松岡茉優はもうびっくりするぐらい身体を張っていて、意外に巨乳でドキドキしますよ(ごめんつい本音がw)。
そして2人の子役の秀逸さね。
目黒の虐待死事件とかがあったタイミングだから、本当にあの女の子の姿とか、可哀想しかないよ。
本当に、いつ誰がこんな日本にしたんだよって思うね。
どうするんだよ、本当にこの国はこの先?
地獄だよ、地獄。
僕らのすぐそばにこんな地獄が本当にあるんだと思ったほうがいい。

もうね、パルムドールってこういうことだなって体感するような、まったく面白くない、ただただジワーッといたたまれない気持ちになる映画でした。
素晴らしかった。
ただ、僕はこの手の映画が好きではない。
なぜなら、尾を引くからです(笑)。

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KUBO/クボ 二本の弦の秘密 Blu-rayスタンダード・エディション
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ギャガ


昨年度アカデミー長編アニメ作品賞にノミネートされていた作品。
ストップモーションの映像制作会社ライカの作品。
その感想。

いやぁこれはもう圧倒された。
この映像の全てをストップモーションで撮影しているとは信じられない。
そして日本文化や日本的な物語への深い理解。
こんなに日本的な映像と物語をアメリカ人に作られてしまうなんて。
日本人が作れよ!(怒)
そのぐらい素晴らしい映画だった。
久々の高得点。
星4つ半。★★★★1/2
とんでもなく素晴らしい作品でした。

なぜこれがアカデミー長編アニメ賞を取らず、「リメンバー・ミー」なのか。
ある意味、日本差別だと思う。
技術、物語、演出、全ての面で上回っていると思うのだが。

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公開中の続編映画「デッドプール2」
各所で評判が良いのでIMAX2Dで観てきた。
その感想。

うーん、もうひと声って感じ。
前作がとても良かったので期待しすぎたか。
星は3つ半。★★★1/2
それでも十分な高得点なんだけど(笑)。
もっと凄いのかと思っていたが、そうでもなかった。

基本的には全編悪ふざけ。
それは前作と変わらない。
悪ふざけの方向性が中盤ちょっとグロに振りすぎてて、「キングスマン2」と同様にちょっとやりすぎかなぁ。
あと前半若干タルいところがあって惜しいなあと思うのと、前半のヴァネッサの話と中盤以降のケーブルの話が基本的に分離しているので、そこも惜しいかなぁとも思う。
あとメタ構造のギャグが今回は前作に増して増加していて、ライアン・レイノルズの過去作とか人生とかを理解していないと笑えない部分が拡大し、日本人の一般観客をどんどん置き去りにしていく部分も増えている。
ライアン・レイノルズのキャリアに於ける「ウルヴァリン」のデッドプール役とか、大コケ映画「グリーンランタン」とか、日本の観客は基本的に知らないだろーが(笑)。
案の定オープニングのヒュー・ジャックマンいじりで、二子玉の観客は誰1人笑ってなかったし(笑)。
メタが激しすぎて観る人を選ぶギャグ映画になっているのが、果たして得なのか損なのかという議論はあるだろうなぁ。
僕は好きだけどね。
X-Menイジリとかスター・ウォーズいじりとかDCユニバースイジリとか、共感しかなかったわ(笑)。

次回作にもっと期待!
いよいよアヴェンジャーズにX-menもろとも組み込まれるのかな?
20世紀フォックス、いよいよディズニーに買収されちゃうからな。

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