そこそこの放送作家・堀田延が、そこそこ真面目に、そこそこ冗談を交えつつ、そこそこの頻度で記す、そこそこのブログ。
人生そこそこでいいじゃない





その昔、アンジェリーナ・ジョリーが演じたララ・クロフトのリメイク。
今回は「リリーのすべて」でアカデミー助演女優賞を獲っているアリシア・ヴィキャンデルが主演。
その感想。

はい、想像通りのクソ映画(いい意味で)。
星2つ。★★
普通に楽しめるけど、あとになんにも残らない映画です。
ホントくだらないです。
……褒めてますよ。

ララ・クラフト感でいうとアンジェリーナ・ジョリーにはかなわない。
やはりあの女優さんの存在感というか顔立ちのゴージャスさは偉大よ。
どれだけ映画がクソでも(2001年作品)、アンジーのララ・クラフトは格好良かった。
それに比べちゃうと、今回の子のララ・クラフトは優等生。
すぐ泣くし。
超人感が全然ないし。
ストーリーも「ファースト・ミッション」と銘打っているように、エピソード0なのよね。
その分、ララ・クロフトは弱いし、ぜんぜん普通の女の子だし、超人ではない。
しかも終わり方は「はい、次回につづく」感が満載。
だからたぶんシリーズ化したいんだろうけど、果たしてこれヒットしてるのかな?
アメリカの興収次第ではシリーズ化断念かも。
アンジーのララ・クラフトに比べると、いかんせん、弱い。

以下どうでもいいプチネタバレ。





日本人は日本が舞台で、卑弥呼が出てくるので「おおっ」と思うが、「忍耐力」で全員笑っちゃうと思う。
あと最後の親父、なんで爆弾持ってるんだか。
急に大量の爆薬を手に持っているのは、無茶な脚本にもほどがあるだろw

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僕のワンダフル・ライフ ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]
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犬が輪廻転生を繰り返していくという小説の映画化。
絶対泣いちまうだろうという理由で、今まで観ずに敬遠してきた。
ついに観た。
その感想。

90分間、泣きっぱなしだった。
もうダメだ。
いい映画以外のなにものでもない。
星4つ。★★★★(超個人的にだ)
そもそも動物ものに異常に弱いのだ。
「ベイブ」も「ハチ」もずっと泣きっぱなしになっちまうんだもの。
一般の人にはたぶん星2つ半★★1/2ぐらいの普通の映画だろうけど、僕にとっては星4つ。
そういうタイプの映画。
映画の中で人がどれだけ死んでもあまりウルウルこないのだが、動物が死ぬとウルウルしてしまう。
そういう人に向けた映画。
あまりにジュルジュルに泣きすぎて、疲れた。
もう2度と観ない。

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42~世界を変えた男~ [Blu-ray]
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メジャーリーグ最初の黒人選手ジャッキー・ロビンソンの実話。
彼の背番号42は、唯一の全球団での永久欠番。
その感想。

やはり実話は破壊力が強い。
星3つ半。★★★1/2
いい映画でした。

観て気付いたのだが、「ブラック・パンサー」主演のチャドウィック・ボーズマンがジャッキー・ロビンソンを演じていた。
黒人俳優だが、華があるし、演技も素晴らしい。
それに加え、ハリソン・フォードがこの映画ではいい演技をしている。
最近はあまり良い役のないハリソン・フォードだが、たまにはこういう良い映画にも出ているのだ。
根強い黒人差別が残る時代に、メジャーリーグで黒人選手を起用した勇気と、差別に負けずに戦った選手たちに感動した。
オススメです。

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フェンス [Blu-ray]
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ヴィオラ・デイヴィスがアカデミー助演女優賞を獲った作品。
デンゼル・ワシントンが主演で監督。
その感想。

まったくどんな映画か知らずに観たのだが、想像とはかなり違った。
調べたら、これ戯曲の映画化だった。
だからほぼある一軒の家の中と庭というワンシチュエーションで展開する。
登場人物も驚くほど少ない。
もともと舞台なのだ。
それでいろいろ合点がいった。
星は2つ半。★★1/2
すごくいい映画なのだろうが、僕は主人公に感情移入出来なかった。

1950年代。
社会に黒人差別が色濃く残る時代。
主人公の男は家族を養うためにやりたくもない仕事をしている。
黒人差別のせいで夢を奪われ不当な仕事をさせられ、そんな自分の味わってきた過酷な運命を黒人の息子たちにもそのまま強いる。
つまり、黒人なんだからどれだけ頑張ってもムダだ、働け、と。
死神を撃退し、悪魔を呪い、社会を恨む主人公に共感が出来ない。
気持ちは分かるのだけど、共感が出来ない。
逆に言うと、50年代を生きた黒人たちにとっては胸を切り裂かれるような映画なのだろう。
デンゼル・ワシントンとヴィオラ・デイヴィスの演技がとにかくすごい。

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ベン・ハー [Blu-ray]
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リメイク作品版の「ベン・ハー」。
1959年版はアカデミー作品賞始め11部門受賞した不朽の名作。
その2016年版のリメイクはどんなものか?
その感想。

はい、ぜんぜんダメ。
星1つ。★
わざわざリメイクすることなかったんじゃないかなぁ。
全てにおいて1959年版を下回っている。
逆に言うと1959年版がいかに偉大かということなんだけど。

まず最初の40分ぐらいが死ぬほどつまらない。
ジュダとメッサラの義兄弟としての関係を描くこの前半部分がぜんぜん頭に入ってこないので、早くもどうでも良くなってくる。
役者もなんだか全然華がなくて、「お前ら一体誰やねん」としか思えない。
やはりチャールトン・ヘストンが演じたジュダと、スティーブン・ボイドのメッサラは素晴らしかった。
今回のジュダとメッサラはぜんぜん華がない。
しかし40分越えたぐらいでようやくジュダがガレー船に送られ、少し盛り上がってくる。
だが、CGでド派手に作られたギリシャ軍とローマ軍の海戦は、1959年版よりもつまらない。
さらにこの映画の最大の見せ場だと製作者が考えていたであろう馬戦車戦のシーンも、1959年版に比べるとぜんぜん面白くないし、迫力もない。
要するにCGなのだ。
CGなんかない時代(1959年)に、本物の馬車とスタントマンと巨大セットで作られた馬戦車戦は、それこそ映画史上に残るとんでもないシーンだ。
あれをCGでチョチョイと作っても、到底無理なのだよ。
CGってのはそういうコトなのよ。
実写、本当のスタントにはCGはどこまで行っても勝てない。
という事実が、如実に分かる「やめときゃ良かった」リメイクでした。

「ベン・ハー」は1959年版を観ましょう。

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フィフティ・シェイズ・ダーカー コンプリート・バージョン ブルーレイ+DVD+ボーナスDVD セット [Blu-ray]
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前作「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」に続くシリーズ第2弾。
SM趣味のイケメン大富豪と普通の女子大生の恋の続き。
その感想。

この2作目、ネットでの評判がとてつもなくボロクソだった。
だが、そんな評判を吹き飛ばすように、意外に面白く観れちゃった。
星2つ半。★★1/2
どちらかというと、僕的には好きな映画と言っても過言ではない。
「なんやねんこいつら!」とツッコミつつ、最後まで飽きずに観られるので。
これだけ大金持ちのイケメンだったらそりゃ抱かれちゃうよ。
男でも抱かれちゃうね、口説かれたら(笑)。

これ、完全に3話完結シリーズの2作目として作られているのよ。
SWでいうところの「帝国の逆襲」なわけ。
つまり、もう次に続ける気まんまんの終わり方をする。
まさかそういう(つなぎの)映画だと思っていなかったので、逆に良かったかも。
前作はボカシがバンバン入るSEXシーンの観賞が目的みたいなエロ映画だったけど、今作ではボカシが1ヶ所もなく、エロ表現は抑えめ。
いやむしろ、見終わって思ったのは、「なんだよ普通の恋愛映画になっちゃってるじゃん」だったほど。
その分、割とライトな昼メロを見る感覚で観ていられるので、パンチ不足といえばパンチ不足。
でもまぁイケメンと美女が劇中何度もイケイケのSEXを展開する美しいシーンが多いので、半勃起しながら最後まで観れちゃった感じ。
もうすぐ公開される3作目の完結編にも期待できそう。
この調子だとだいぶバイオレンス寄りの完結編になりそうだけど。
超くっだらない映画なんだけど、なぜか観れちゃうのは、編集のテンポが良いからかなぁ?
よく分かんないや。

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大統領の陰謀 [Blu-ray]
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日本が今こんなときだからこの映画を鑑賞。
ウォーターゲート事件の真相を追究したワシントンポスト紙の2人の記者の姿を描いた「大統領の陰謀」。
森友公文書改ざん問題とまさに直結するかのような映画。
その感想。

ロバート・レッドフォードとダスティン・ホフマン。
この2人がとにかく格好良いし、演技達者だし、まぁスター中のスターのオーラ全開で最高。
映画自体はウォーターゲート事件のあらましを知ってないと付いていけないぐらい複雑なんだけど、この2人の名優の演技が素晴らしいので、とても引き込まれるし、大統領の疑惑に迫っていく新聞記者の姿が感動すら呼ぶ傑作だった。
星3つ。★★★

僕個人的に今回の森友公文書改ざん事件の真相は、官邸の誰かが財務省に指示して行ったことだろうと思うぐらいで、具体的な疑惑の中心人物の特定までは到底出来ないが、もしウォーターゲート事件のようにニクソン大統領自身がもみ消しの事実を知っていたのと同じように、安倍晋三総理が改ざんの事実を知った上で国会答弁に臨んでいた可能性すら否定出来ないなぁと思うと、本当に恐ろしくなった。
実際、ウォーターゲート事件は発生したわけで、ときの最高権力者自身がとんでもない違法行為に関わっている可能性は絶対に否定出来ないわけだし、もし今回の財務省の改ざんを安倍晋三総理が知っていたと仮定すると、逆に国会であの強気の答弁(私や妻が関わっていたら総理も議員も辞める)が出来た理由にすらなるのではないかと思えてきて、いやこれマジで日本の戦後最大の政治スキャンダルの可能性すらあるのではないかと思い始めた。
僕自身は今回の事件は、昭恵夫人の善意が原因で官邸の首相直下の部下の不要な忖度と不要な改ざんもみ消し指示を呼んだものと直感しているが、実は首相も深く関わっている可能性も否定出来ないのかなぁと思えてきたよ、この映画を観て。

真相解明までは到達しないかも知れないが、各紙の新聞記者の皆さんには頑張っていただきたい。
そして日本にもディープ・スロートのような正義の味方が現れて欲しい。
(ディープ・スロートとはウォーターゲート事件でワシントンポスト紙に匿名で情報を提供した人物であり、のちにFBI副長官だったことが判明した)

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(500)日のサマー [Blu-ray]
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恋愛映画。
傑作だと聞いた。
その感想。

はい、傑作でした。
星3つ半。★★★1/2
男の子のための映画かな。
女性がこれを観てどう思うかは不明だけど、ややこじらせている男性が観れば必ず「おもしれー」ってなると思う。

個人的にもいろいろ「おおっ」と思う点が多く……。
いい小説に出会ったときに「これ俺のこと書いてんじゃん」と思っちゃうのと似ていて、「これ俺の好きなこと詰め込んでる映画じゃん」と思わせられる描写が数えるだけでも結構多く、例えば猫の名前がブルースだったり(我が家の猫の名もブルースという)、突然「スター・ウォーズ」のハン・ソロが出てきたり、突然大好きなミュージカルが始まったり、突然大好きな映画「ロジャー・ラビット」のようなアニメと実写の合成をしたりと、いろいろと楽しい映画だった。
そして、ラストカットの綺麗な大オチ。
いやぁ見事ですよコレ。
純愛を信じているややこじらせ系の男子が観るとヤラれる映画。
そういう人にオススメです。

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バーフバリ 伝説誕生 [Blu-ray]
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バーフバリ2 王の凱旋 [Blu-ray]
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一部の映画マニアの間でエラク盛り上がっていた「バーフバリ」をようやく観賞。
インド映画史上最高のヒット作。
その感想。

これは超面白かった。
2作で完結だけど、2作合わせて星3つ半。★★★1/2
これは傑作といっていいのではないか。

わかりやすく説明すると「ムトゥ踊るマハラジャ」と「ロード・オブ・ザ・リング」と「300/スリーハンドレッド」が合体した映画。
インドの定番ミュージカルシークエンスはたっぷりありつつ、「ロード・オブ・ザ・リング」的な大戦闘が描かれ、近接戦闘の編集などは「300」を彷彿とさせるスタイリッシュなもので、結局のところいろんな映画からパクリまくった感じは拭えないんだけど、面白いのよ。
インドの音楽がいいんだろうなぁ。
画面では大戦闘が展開されつつ、叙情的な歌がずっと流れ倒すとか、もう最高。
しかもアクションがドラゴンボールみたいに超人的で、人の話なのか神の話なのかもうわかんないレベルに突入しているという、もう最高。
インドの女優さんは相変わらずムチムチしていて綺麗だし、インド映画の主役はみんなラジニーカントみたいな顔になるのも面白い。
身体はムッキムキだし、適度に血みどろだし、残酷描写も適度だし、インド映画すごいな。
ハリウッドのいろんなものをどんどん吸収してるな。
CGとか本格的だし。
ああ、面白かった。

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マネー・ショート 華麗なる大逆転 [Blu-ray]
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ビットコインがガンガン下落している中、この映画を観た。
サブプライムローンの破綻とリーマンショックが起こったとき、それを事前に察知し、空売りで巨万の富を築いた男たちの実話。
その感想。

うん、難しいね。
経済用語がバンバン出てくるので、ひたすら難しい。
なにをやっているのかが分かりにくい上、大逆転のカタルシスも薄い。
経済に疎く、サブプライムローンも実感がない日本人の僕が観た映画としての感想は、星2つ。★★
正直言えば、ほとんど面白くはない。
でもこれ、アカデミー賞で脚色賞を受賞しているし、作品賞始め5部門にノミネートされたのだ。
分かる人には分かるいい映画なのだろう。

映画の後半、日本語字幕にずっと違和感。
そもそも空売りというのは信用取引の1つで、先に高値で売っておいて、価格が下落したあとで買うことで利益を出す手法だ。
普通は安値で買って、高値で売るから利益が出る。
だが空売りでは、高値でに売って安値で買うから利益が出る。
だから、この映画の後半で主人公たちは「買う」はずなのだ。
なのに字幕はぜんぶ「そろそろ売ろう」「もう売り時だ」「さぁ売れ」など、売るという言葉で出てくる。
いやいや、そこは「買う」じゃん。
空売りのことを理解していない観客のために、あえて売るという言葉を使っているのだと思うけど、そんなコトしてもそもそも理解出来ないぐらい複雑だし、分かってる観客には違和感しかないし、もうなんじゃそりゃと思った。
もしかすると英語のセリフの時点でも「売れ」と言ってる可能性すらある。
いやいや「空売り」ってそういうことじゃないじゃん。
……と思ったんだけど、この僕の解釈もあっているのかどうか分からないぐらい、複雑な経済の映画でした。

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博士と彼女のセオリー [Blu-ray]
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スティーブン・ホーキング博士が76歳で亡くなった2018年の3月14日の夜。
彼の半生を描いた「博士と彼女のセオリー」を鑑賞。
その感想。

はい、超名作です。
ホーキング博士が亡くなった日に観たからかもしれないが、もう文句の付けようがない超名作。
星4つ。★★★★
ホント、この映画観たら自分の人生がいかにくだらないか思い知ったよね。
あんな重度な難病に冒されて、あんな重度な難病と闘いながら、77年もの長い人生を生きて、宇宙物理学の世界であれだけの功績を打ち立てたスティーブン・ホーキング博士に比べると、人類のうちほぼ全員の80億人がもうマジで「生きている価値無し」ですよ……もちろん僕自身も含めて。
ホント、ホーキング博士の苦難と栄光の人生を思うと、僕なんかゴミ以下っす。
もうマジで反省しかないね。
今から取り返せるわけないけど。
偉人というのは本当にいて、世の中はほんのひと握りの偉人と、僕を始めとする大多数の凡人で出来ているのだなぁと本当に思った。
そのぐらいホーキング博士は偉大だった。
マジで冥福を祈る。
長い間、お疲れ様でした。
安らかにお眠りください。

この映画でアカデミー最優秀男優賞を受賞したエディ・レッドメイン。
はい、もう、間違いなく最優秀賞です。
ホーキング博士本人としか思えないすごい演技。
脱帽。
そして「ローグ・ワン」で主演していたフェリシティ・ジョーンズが彼女役。
あんなスター・ウォーズの外伝なんかに出演しちゃった彼女ですが、この映画では珠玉の演技を見せています。
今になって思えば、彼女が素晴らしい女優だったので、「ローグ・ワン」も比較的いい映画になったのでしょう。

もう一度「ホーキング、宇宙を語る」を読み直します。
合掌。

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スーサイド・スクワッド エクステンデッド・エディション ブルー レイセット(期間限定/2枚組) [Blu-ray]
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ようやく観た。
悪名高き「スーサイド・スクワッド」。
公開当時ボロクソに叩かれ、史上最低の駄作と評されていたので、今日まで観ずに放置していた。
スーパーマン、バットマン、ワンダーウーマン、ジャスティスリーグのDCコミック陣営の作品。
その感想です。

はい、ぜんぜん面白い。
ネットの評判を鵜呑みにして今まで観ずに放置していたことを後悔するぐらい、普通に面白い映画です。
星2つ半。★★1/2
ぜんぜん観て良いし、DCコミックユニバースの一連の作品の中の「正史」の1つ。
だってバットマンも本編中に結構出てくるし、スーパーマンにもセリフで言及しているし、フラッシュすらワンカット出てくるんだもん。
「ジャスティス・リーグ」を頂点とするDCコミックユニバースをある程度好きな人は、この映画も観ておかないとダメなやつ。
繰り返すけど、今まで観てなかったことを後悔する出来映えでした。

確かに、公開当時ボロクソ叩かれたポイント「悪党どもが正義に目覚めすぎ」は認める。
お前ら全然悪党じゃないじゃん感は後半結構出てくる。
だとしても、映画脚本として根本的に破綻しているかというとぜんぜんそんなことなく、丁寧に悪党たちが正義に目覚める(一瞬とは言え)理由をきちんと説明しきっているし、あんなに叩かれるほどクソ駄作では全然ないなぁというのが正直な感想。
やっぱり映画はネットの評判なんかで観ずに自分で判断したほうがいいのだな。
この映画は十分に成立してますよ。
むしろ面白いぐらいです。
ますますDCコミックユニバースの今後の展開が楽しみになった。
「ジャスティス・リーグ」の大コケで存続自体危ぶまれているDCユニバースだけど、2019年冬に公開予定の「ワンダーウーマン2」で必ず盛り返すだろうし、今後も楽しみにしたいと思う。
ハーレイ・クイーンはやっぱりイイ!w

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ゴースト・イン・ザ・シェル[UP セレクション] [Blu-ray]
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アメリカで公開されたが、ホワイトウォッシュ問題で叩かれ、大コケ。
そのせいか、日本でもたいしてヒットせず、大コケ。
攻殻機動隊のハリウッドリメイク版。
ずっとBlu-rayを寝かせていたのだが、ついに観賞。
その感想。

ヤバイぞこれ。
超面白いんだけど。
星4つ。★★★★
名作なのではないか。

そもそも攻殻機動隊の少佐は「草彅素子」である。
そんなのもう常識中の常識だ。
要するに日本人である。
だが、その草彅素子をスカーレット・ヨハンソンに演じさせたがゆえにこの映画はホワイトウォッシュだと叩かれてしまった。
つまり人種差別問題の1つの事例とされてしまったわけだ。
だが、映画を観ればよく分かる。
これはホワイトウォッシュではない。
スカーレット・ヨハンソンが草彅素子を演じている理屈がキチンと脚本上で説明されているのだ。
いやもう、難癖の付け方にもほどがあるよねって言うね。
大コケしたからまだ見ていない人にはぜひ見て欲しい。
この映画、超良く出来ていますよ(笑)。
ビートたけしと桃井かおりが素晴らしい演技してますよ。
ハリウッド映画なのにビートたけしが全編日本語で主役級の大活躍をし、桃井かおりが意外な登場の仕方でほろっとさせるという、もう日本人は全員見て欲しいってぐらいの格好良さ。
そして「攻殻機動隊=草彅素子」がすり込まれた日本人ファンこそ、見てよこの映画!
なかなか膝を打つ素晴らしい脚本で攻殻機動隊を再解釈してるんすよ。
いやもう、今まで観ずに放置していたのが申し訳ないぐらい、良く出来たSFでした。
感動もの。
俺は泣いたからね。
観てない方は、ぜひ!

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ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命(字幕版)
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1963年、ダラスで暗殺されたケネディ大統領。
その夫人、ジャクリーン・ケネディの伝記物。
ナタリー・ポートマン主演。
アカデミー主演女優賞ノミネート。
その感想。

この映画をひとことで言うなら「つまらない」に尽きる。
題材はすごく良いのに映画として非常につまらないのだ。
ケネディ大統領の暗殺場面も生々しくショッキングに描かれているし、大統領である夫を突然失った夫人の心境なんてそりゃ大変なわけで、映画として題材は申し分ない。
それなのに映画としてなんだかとてもつまらないので、うーんとうなってしまった。
回想ベースの台詞劇で進み、「お、そろそろやっと盛り上がるのかな」と思えばまた、禅問答みたいな台詞劇に戻る。
基本的にその繰り返し。
例えるならば、いつまで経ってもイキそうでイかないジジイのセックスみたいな映画。
なんというかずーっと緩慢的に退屈だという珍しいタイプ。
かといって決定的にクソつまらないわけではないので、なんとなく1時間40分、最後まで見てしまったというね。
で、見終わって思ったね。
「だから、なに?」って(笑)。
そういう映画。

ナタリー・ポートマンは頑張っている。
主演女優賞ノミネートは、まぁ妥当。
だがそれだけだ。
星2つ。★★

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トゥモロー・ワールド [Blu-ray]
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ポニーキャニオン


「ゼロ・グラビティ」のアルフォンソ・キュアロン監督作。
「アトミック・ブロンド」の長回しのことを調べていたら、長回しで有名だというこの映画のことを知った。
人類が全員不妊になり、子供が生まれなくなった近未来を舞台にしたディストピア映画だという。
その感想。

確かに長回しが素晴らしかった。
あまりにも自然に長回しが始まるので、そうと気付かないぐらいだ。
前半に1ヶ所、後半に1ヶ所、5分以上の長回しがあるのだが、そのどちらも「アトミックブロンド」級。
さすが「ゼロ・グラビティ」でアカデミー監督賞を獲った監督だけあって、映像へのこだわりがすごい。
その点だけでも素晴らしい映画だった。

その上、ディストピア映画として非常に良く出来ていて、2030年ぐらいのイギリスが舞台設定の話なのだが、過度に未来の技術描写や尖ったデザインなどをしていないのが逆に生々しく、本当に荒廃した未来のイギリスを見ているようだ。
映画としてもそこそこ面白くて、楽しめる。
身につまされるようなストーリーも良い。
星3つ。★★★

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