そこそこの放送作家・堀田延が、そこそこ真面目に、そこそこ冗談を交えつつ、そこそこの頻度で記す、そこそこのブログ。
人生そこそこでいいじゃない





「史上最低の映画」
「映画史に残る駄作」
そんな格好いいキャッチコピーが付いているこの1965年のアメリカ映画。
噂には聞いていたが、観たことがなかったので、観てみた。
U-NEXT会員なら観られる。
その感想。

これは、実にヤバい。
本当に、本当に、すさまじい。
でも「史上最低」ではないと思う。
逆にもう面白くなっているから。
ある意味で、スーパー大傑作といっても良いと思う……、いや、良くはないな、スマン。
こんなものに、星は付かない。
いわゆる映画的な評価なんて、こんなものに付けることは出来ないから。
そのぐらい突き抜けている。
ずば抜けて突き抜けている。
普通の感覚の人が観ると、5分で観るのをやめるだろう。
でも、そんな人たちを、僕は非難しない。
僕も、何度途中で観るのをやめようと思ったか分からないから。
1965年の公開当時、金を払ってこの映画をわざわざ映画館で観てしまったアメリカ人たちに思いを馳せると、いたたまれなくなる。
そんな商業映画はなかなかない。
そういう意味で、この映画の存在自体が素晴らしい。

映画の中身を少し説明すると……
90分の映画なのだが、その90分間、10人のトップレスの女たちが、1人7〜8分ぐらいずつ、夜の墓場でひたすら踊る映画である。
10人の女たちが、おっぱいをひたすら見せながら、1人ずつ順番に、ただ踊るのである。
これは誇張して書いているのではない。
本当に、ただそれだけなのだ。
おっぱいを放り出した女たちの踊りをずっと見せられ続ける90分。
ちょっとしたストーリーがそこにあるのだが、あまりにつまらないのでそのストーリーについては省く。
とにかく、90分間、10人の女たちが次々出てきてはおっぱいを出して踊るのである。
……凄くないか?
ちなみにこれは、「史上最低の映画監督」と呼ばれるエド・ウッドが脚本を書いた映画。
映画愛に溢れていたのに、駄作ばかりを作り続けた監督エド・ウッドは、ティム・バートンがジョニー・デップ主演で「エド・ウッド」という映画を作ったほどのカルト人物である。

ひとこと。
普通の人は観ると後悔すると思う。
よほどの物好きだけ観ましょう。

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