そこそこの放送作家・堀田延が、そこそこ真面目に、そこそこ冗談を交えつつ、そこそこの頻度で記す、そこそこのブログ。
人生そこそこでいいじゃない



テッド ブルーレイ (デジタル・コピー付) [Blu-ray]
クリエーター情報なし
ジェネオン・ユニバーサル


熊のぬいぐるみがしゃべる映画。
女子高生中心にヒットしたらしい。
観てみた。

うわさ通りのしょうもなさ。
詳しく感想を書くのも馬鹿馬鹿しい。
だが、特筆すべきは映画「フラッシュ・ゴードン」の扱いだ。
この「テッド」という映画では「フラッシュ・ゴードン」がかなり重要な役割をしているのだが、女子高生の観客とかはまったくちんぷんかんぷんだったに違いない。
なにしろ映画「フラッシュ・ゴードン」は1980年のSF映画だ。
今なぜ「フラッシュ・ゴードン」を持ってきたのか、まったく謎だ。
監督の好みだろうか。

ジョージ・ルーカスが映画化したがっていたが映画化権がおさえられていたので仕方なく『スター・ウォーズ』を製作した……そんなエピソードとともに、主題歌をクイーンが歌っていたこともあって公開前から評判になっていたこの映画「フラッシュ・ゴードン」
蓋をあけてみれば、安っぽいとんでもB級SFおバカ映画だったのだが、なぜか記憶に残る映画だった。
なにしろアメフトのクオーターバックのスター選手が、宇宙を舞台に戦い、地球を救う話だ。
そもそも無茶苦茶なのだ。
だが、カルト的な人気がある。
かく言う僕も、なんだかんだ言ってDVDソフトを大事に持っている。
クイーンの主題歌がとにかく印象的な映画だった。

その「フラッシュ・ゴードン」が、「テッド」のストーリーのほぼ中心に据えられているという無茶苦茶さ。
わかる人にだけわかればいいという我が道を行く感は素晴らしい。
そういう意味で、点数は少し甘くなった。
星2つ半。★★1/2
「風立ちぬ」と同じ点数だ。
いいのか?
ま、いいか。

「フラッシュ・ゴードン」主演のサム・ジョーンズが出てくる。
ノラ・ジョーンズも出てくる。
これ、ジョーンズをかぶせているのかどうかはわからない。
ほかにも芸能界を揶揄するくすくす笑いがふんだんに散りばめられている。

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宮崎駿監督の最新作『風立ちぬ』を観てきた。

なるべく期待しないようにと思っていたのだが、結果としてすごく期待してしまっていたのかもしれない。
正直言うと、つまんなかった。
もうなんというか、宿命的につまんないのだ。
そもそも宮崎駿監督も、面白くしようとは考えていない。
むしろつまらなくしようと思って、作っているのかもしれない。
そのぐらい、観ていてなんだかとても落ち込む映画だった。
ひたすら気分が滅入る映画だった。
テーマが重い。
今までの宮崎アニメを観に行く気持ちで観に行くと、大ケガする。

ただし、なにかが残る。
僕は劇中に、二度泣いた。
それでも決して面白くはないし、よくできてもいない。
むしろ、淡々と破綻させているというか、淡々と映画の文法を捨てている。
あえてドラマチックな演出や、わかりやすいプロットを、宮崎駿監督は、捨てている。
思想的にもずいぶん偏っている。
たしかに「遺書」のような気がした。
ほとんど悲しいだけの映画だし、ほとんど後ろ向きの映画になっている。
少しだけ前向きだけど、それも力強いメッセージではない。
救いはない。
むしろ「救いなんてない」という人生の現実を突きつけてくれる映画。
人は死ぬときは死ぬし、ひと一人の力では世の中は何も動かない。
とことん、無力。
ちっぽけな生き物。
それでも生きていかなければならない。
そういうことだ。

星は2つ半。★★1/2
映画として成功しているとは思えないから。
観る人をあまりにも選ぶ。

千と千尋やもののけのような大ヒットはしない。
おそらくコケる。
わかりやすくないから。
でも、宮崎駿監督は、今、これが作りたかったんだろうなぁ。
だったら、仕方ない。
ただし、アニメーションは(いつものように)抜群に美しい。

退屈な映画を観に行くつもりで観に行くと、案外楽しめるかもしれないけれど。

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LOOPER/ルーパー [Blu-ray]
ブルース・ウィリス
ポニーキャニオン


ブルース・ウィリス主演のタイムマシンもの「ルーパー」
未来の人間をタイムマシンで違法に過去に送り込み、そこで殺すという闇組織の物語。
送り込まれてきたのが未来の自分だったら……という設定がとにかく面白そう。
というわけで、観賞。

いや、なかなかよくできた話。
過去のタイムトラベル映画との差別化を慎重に計っていった結果、こうなったのか、という結末。
でも、おそらく制作者は最初「ターミネーター」をやりたかったのではないだろうか。
つまり、未来を変えるために、そのキーとなる重要人物の誕生を阻止するために母親を過去で抹殺するというプロット。
でも、その母親と自分のと間に子供ができてしまうという筋書き。
そのほうが圧倒的に面白いのだが、それではあまりにもターミネーターにニアリーなので、子供を狙う話に変えた結果、子殺しの後味の悪さが残るストーリーになってしまったのかなぁと予想。
微妙に、そのなごりともいえるプロットが前半に残っていた気がした。
あと、未来の描写をもっとたくさん入れたほうがもう少しあの幼児の恐ろしさが際立ったし、ラストのハッピーエンド感も増したかも。
その辺は予算の関係なのだろうか、少しもったいない気がした。

ただ、過去の自分の身体に起こった変化が、そのまま未来の自分にすぐに現れる、という描写はすさまじい。
この映画、最大の発明だろう。
身体に傷をつけて伝言するというアイデアと、身体を切り刻んで拷問をくわえるあのアイデアは、秀逸。

SF好きなら見て損はないはず。
星3つ。★★★

キッズブルーとかいうあんちゃんの存在は不要(笑)

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「リアル脱出ゲーム 密室美少女」
7月20日(土)深夜0時50分からスタートします。

こちらは関東ローカルの番組ですが、放送翌日にYouTubeに番組がまるごとアップされるので、関東地区以外の人でも楽しめます。
TBSの「リアル脱出ゲームTV」はドラマと同時進行で視聴者の皆さんも謎解きに挑めますが、こちらの「密室美少女」はそれとは違い、あくまで視聴者の皆さんに向けた謎が出題されるのは番組の最後。
次週までの一週間のあいだにホームページに回答してもらう形になります。
ですので、こちらはドラマ中はじっくりドラマを見て頂き(ヒントが隠されている場合があります)、番組が終わってから皆さんは謎解きを頑張ってください。
毎週頑張ると、成績次第でランキング上位に載るかもしれません。
全11回です。

秋に公開される映画「マダム・マーマレードの異常な謎」にもつながるドラマです。
ぜひご覧ください。



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