そこそこの放送作家・堀田延が、そこそこ真面目に、そこそこ冗談を交えつつ、そこそこの頻度で記す、そこそこのブログ。
人生そこそこでいいじゃない





YouTubeのなにかの動画で、Netflixにあるこのドキュメンタリー作品について話しているのを見て、興味を持って鑑賞。
2018年のドキュメンタリーなのだけれど、なかなか興味深い内容だった。
そして、このドキュメンタリーを見た結果、今後はベジタリアン生活を(できるだけ)続けようと決意するに至った。
肉、魚、乳製品などは、極力食べないように心がけて行きたい。
なぜそう思ったのか。
この作品で描かれている事象が至極論理的だったからだ。

①人類は元来、草食動物である
……ということがロジカルに提示される。
原始人の時代からずっと人類は菜食中心だったことが科学的に分かっている。
狩猟をして肉を食べるという原始人の描写は、20世紀初頭の科学者たちによる勘違いだったという。
その辺が詳しく語られる。
つまり、動物性タンパクをそもそも人類は必要としないのだ。

②動物性タンパクは植物性タンパクと比較して(圧倒的に)人体に悪影響がある
……ということも論理的に提示される。
肉や魚を食べれば食べるほど、高血圧になり、血管が脂肪で詰まり、ガンや心臓発作、心筋梗塞の可能性が高まる。
これらも、科学者によって科学的に証明されている事実だということが、明確にロジカルに検証される。
そりゃそうだ。
本来食べなくていいように進化した肉体に、食べなくていいモノを取り入れているのだから。

③肉を食うとパワーとスタミナがアップする、というのは肉業界が作り出したCM的幻想
……ということも明らかにされる。
ベジタリアンのアスリートが世の中にはたくさんいて、菜食主義で金メダルを取り、世界記録を叩き出す事例がたくさん紹介される。
あのアーノルド・シュワルツネッガーも今では菜食主義生活をしている。
むしろ肉を食べると、その直後に肉体のパフォーマンスは低下し、パワーもスタミナも発揮できないことが説明される。
肉を食うとパワーとスタミナがアップする、というイメージ自体が、食肉業界がコマーシャルしてきた「肉=パワーとスタミナ」という幻想にあることが暴かれる。
だって、草しか食べない馬や鹿が馬鹿力を発揮するんじゃないか、と言われたら、聞き入れざるを得ない。
植物タンパクだけを取っていたほうが、むしろ、パワーとスタミナが強くなるのだ。

……と、大雑把に言うとこんな内容のドキュメンタリーである。

僕はベジタリアンやヴィーガンというのは、動物愛護の観点からの思想活動なのだと勘違いしていた(いや、実際そういう方もいるのだろうけれど)。
でも、動物愛護ではなく、そもそも論として人類に動物性タンパクが一切必要ないという事実を元に描かれたこのドキュメンタリーのインパクトは大きい。
というわけで、菜食主義に出来るだけなれるように頑張っていきたい。
それで人生がゲームチェンジできるのだ。

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数ヵ月前から家の周囲に姿を見せていた小型のクリーム色のメス猫。
見た目がまだ子供っぽく、左目を少し痛めているようでしょぼしょぼしている様子を見かねて、妻と相談して5匹目の飼い猫として保護することに決めたのが4月17日。
自宅の前の駐車場に、室内からひもを引っ張ると扉が閉まる仕掛けをしたケージのワナを仕掛け、監視カメラも設置して機会をうかがい、4月18日の朝、無事捕まえた。
室内の大型のケージに移し、電話で獣医に相談して、ノミやダニが保護猫から移らないように先住猫4匹分のノミダニ薬をもらってきて投与。
1週間後に避妊手術をする予約を取り、飼い始めた。
名前は前々から呼んでいた「クリーム」に決めた。

クリームは捕獲された当初食べなかったゴハンも次第に食べるようになり、様子を見に行ってもシャーと怒ったり怯えたりしなくなり、順調に僕と妻に慣れている様子だったが、4月22日の朝、やたらニャーニャーと鳴き始めた。
なぜそんなに鳴くのかと不思議に思っていたところ、昼過ぎに、妻が「ギャー」と叫ぶので何かと思えば、まさかの赤ちゃんを産み始めていた。
確かに少しぽっちゃりしているとは思っていたのだが、まさか妊娠していたとは。
結局、1時間ちょいの間に、トイレの中で3匹の赤ちゃんを出産。
トイレの中で産んでしまったので、外に出したいのだが、もはや手出しが出来ない。
そのままトイレの中で子育てさせることにする。
クリームの捕獲日は4月18日。
子猫3匹の誕生日は4月22日。
備忘録的に記しておく。

授乳が始まっているので、クリームには栄養たっぷりゴハンをどんどんあげる。
出産でげっそりとしたクリームは、食欲があり、どんどんごはんを食べて、授乳を続ける。
出産直後はよく分からなかったのだが、子猫は、茶トラと三毛猫とさび猫のようだ。
トイレの中で出産してしまったので、クリームは排泄する場所がなくなってしまい、ケージの外部に別のケージを接続してあげてその中にトイレを入れたら用を足したのでひと安心。
さらに、Amazonで大型のサークルを購入してケージに接続。
その中に寝床とトイレを入れた。
果たして出産したトイレから赤ちゃん猫を連れて新しい寝床に移ってくれるのか見守るしかない。

それにしても、まだ目も開いてないし、耳の穴も開いていない赤ちゃん猫たちは、日に日にグングン大きくなる。
その成長スピードには目を見張るものがある。

こうして我が家は猫8匹の猫屋敷と化した。

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3週連続、日曜日の朝にTOHOシネマズ日本橋に行くという荒行をこなしてきた。
最後の作品はシリーズ第3作「最後の聖戦」。
インディ・ジョーンズシリーズはこのあと、4、5と続くが、ここで完結しておけば晩節を汚さずにすんだのに……という感想しか抱けない真の完結編がこれだ。

映画の中身については改めて言及するまでもないだろう。
シリーズ完結編として完璧な出来だ。
インディとショーン・コネリー扮するインディの父親との親子関係が、この第3作では最高の化学反応を生み出している。
夕陽に向かって馬で疾走するラストシーン。
ここで終わってれば良かったのにと、痛恨の涙が流れた。

追伸
映画鑑賞後の食事会は「しゃぶ葉」ではなく、寿司の食べ放題に行った。
ただ、分かったことがある。
寿司は食べ放題に向いていない。
シャリがある分、あっという間におなか一杯になっちゃうのだ。
その点「しゃぶ葉」は、言わずもがなである。
このブログの読者の方は騙されたと思って「しゃぶ葉」に行ってみて欲しい。
あまりのコスパの良さに驚愕するだろうから。
おすすめは、ひたすら豚バラ肉、だ。
健闘を祈る!

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我が生涯ナンバーワン映画について備忘録的に書いておこう。
その映画とは、1989年のアメリカ映画「フィールド・オブ・ドリームス」。
この映画を超える作品は(僕個人的には)ほかに存在しない。
ダントツで、ぶっちぎりで、第1位。
観れば必ず涙するラスト10分。
もはや、最後の10分だけを見て号泣だ。
生涯ナンバーワンのデトックス映画だと言える。

一生に一度見られるか見られないかというレベルの超偉人・大谷翔平の登場によって、日本人のメジャーリーグへの注目が集まっている昨今、だからこそ野球をテーマにしたこのクラシック映画に再注目して欲しいと思う。
アメリカ人にとっての「野球の存在そのもの」を下敷きにした超感動作であるこの映画は、とくに男性の観客に刺さる作品なのだろう。
映画史に燦然と輝く金字塔であるため、劇中に登場するアイオワ州のトウモロコシ畑に作った野球場で、毎年MLBが公式戦を開いている。
それほどこの映画は野球好きの多くの男性の(そしておそらく野球好き以外の男性もの)琴線に触れて触れて触れまくって揺さぶって揺さぶる映画なのだ。
観てもらえば分かる。
こんなヤバい感動作はほかにない。
女性の皆さんには本当に申し訳ないのだが、男だけが分かるヤバい感動スイッチがラスト10分に置いてあるのだ。

星は10個。
これを越える映画は僕の中でほかに存在しない。★★★★★★★★★★

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先週に続き、今週も「午前十時の映画祭」。
日曜日の朝、TOHOシネマズ日本橋に友人6人と集まった。
観賞するのは、インディアナ・ジョーンズシリーズの第2弾「魔宮の伝説」。
日曜日の朝9時50分の上映なのに、席は完売(先週も完売だった)。
やはりこのシリーズの人気のほどが窺える。
僕が高1の時に公開されたこの映画は、3作の中でとびきり荒唐無稽な中身から当時はまぁまぁだなとしか思わなかったのだが、時間が経つにつれ評価が上がり、今ではシリーズの中で1位2位を争う存在になっている。
とにかく最初から最後までずっと面白い。
アクションもギャグも全てハマっていて、なかなかここまでずっと面白い映画も珍しいと思う。
もちろん40年ぶりに大スクリーンで観た「魔宮の伝説」も抜群に面白かった。

映画を観たあとは、秋葉原の「しゃぶ葉」へ行った。
実は先週も同じ店に行ったのだが、そのあまりコスパの良さに2週連続で食べに行っちゃったのだ。
ラム肉、牛肉、豚肉全部食べ放題にアルコール飲み放題まで付けて、1人4000円強。
大丈夫なのかと心配になるほど安いのだが、果たしてこれで儲けは出ているのだろうか。
1人10皿ぐらいをペロリと平らげて帰ってきた。

次週はついにシリーズ第3弾「最後の聖戦」。
3週連続「しゃぶ葉」なのか?
それとも別の店に行くのか?(秋葉原に有名な寿司食べ放題があり、そこが候補に挙がっている)
果たして……?

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「午前十時の映画祭」で「レイダース/失われたアーク《聖櫃》」を観てきた。
TOHOシネマズ日本橋で、日曜日の朝9時半からの上映。
席数110程度の小さなシアター3。
友人たち6人で観た。
久々に大スクリーンで観る「レイダース」はとても面白かった。

あれは1981年、中学1年生の冬。
僕は父と一緒に京成千葉駅の京成ローザという映画館に「エレファントマン」を観に行ったのだ。
当時は「エレファントマン」が大変な話題になっていて、なんと京成ローザは立ち見も出る満員で入場できず。
そこで父が「せっかくだからなんか適当な映画を観て帰ろう」と言い、たまたま隣の小さな地下の映画館でやっていた映画を観た。
それが「レイダース」だった。

「レイダース」は当時、テレビでいかにもB級映画っぽい怪しいCMが流れているだけで、ほとんど話題になっていない映画だった。
そんな映画を、まぁ仕方ないからというテンションで観た僕だったが、そのあまりの面白さに腰を抜かした。
すぐさまパンフを買って読んだら、監督が「ジョーズ」や「未知との遭遇」のスティーブン・スピルバーグ、原案が「スター・ウォーズ」のジョージ・ルーカス、音楽はジョン・ウィリアムス、主演はなんと「スター・ウォーズ」のハン・ソロ役のハリソン・フォードと書いてあるではないか?(映画を観ているときは気付かなかったw)
これですっかりやられてしまった僕は、1人父を帰らせて、そのままもう一度「レイダース」を観た。
世の中にこんなに面白い映画があるのか、と思った。
ある意味僕の映画好きはこの瞬間、「レイダース」と共に始まったと言っていい。
そして翌年の1982年、「スター・ウォーズ日本語版」の劇場上映がやってきて、僕はそこで本格的にやられちゃうのだ。

というわけで、懐かしい「レイダース」。
「午前十時の映画祭」では、次の金曜日から「魔宮の伝説」そして、翌週は「最後の聖戦」がかかる。
もちろんスター・ウォーズファンクラブの仲間たちと、残り2本も見に行く予定になっている。

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新生ゴーストバスターズのシリーズ2作目。
前作はラストにCGで今は亡きハロルド・ライミスが登場する激アツ展開もあって、ギリギリ及第点かなぁという感じだったが、2作目はどうか?
二子玉で平日の昼間の上映に行ってきた。

今回は及第点とはいかなかった。
星は1つ半。★1/2
ずいぶんとっ散らかった映画。
とてもじゃないが褒められたものじゃない。

登場人物たちが全員行き当たりばったりの行動でなんとか危機を回避していくご都合主義は、まぁこの手のおバカ映画だから許すとして(笑)。
敵も味方も何がしたいのか何を目指してしているのか、動機がほぼ描かれないから、観客としてはただひたすら「あ、そうなの?」とつどつど解釈していくしかないのも、まぁこの手のおバカ映画だから許すとして(笑)。
1番引っかかったのは、「ナンセンスギャグ映画」にしたいのか「家族の絆を描くハートフル映画」にしたいのか、どちらなのかはっきり脚本でリーチしてくれよ、という点。
どちらとも付かず、ずっととっ散らかったストーリーラインが続くので、最後まで観てもなんの感情も生まれない映画になっている。
なんだかなぁ、と思っていたら、エンドクレジットを観て気がついた。
今回、監督が“ライトマン”じゃないのだ。
1984年の元祖「ゴーストバスターズ」はアイヴァン・ライトマン監督作品。
前回2021年(日本公開は2022年)の「ゴーストバスターズ/アフターライフ」はその息子、ジェイソン・ライトマン監督作品。
でも今回は、ギル・ナーナンという良く知らん監督が作っていた。
どうりで、とっ散らかっているわけだ。
コメディに長けたアイヴァンでも、家族ドラマに長けたジェイソンでもないんだもの。
ナーナンなんだもの。
なんなん?

前作は映画のラストに「For HAROLD」と出てハロルド・ライミスに捧げられていたが、今回は 映画のラストに「For IVAN」と出る。
これは日本で息子の作品「アフターライフ」が公開された直後の2022年2月14日に亡くなったアイヴァン・ライトマンに捧げられたもの。
息子のジェイソン・ライトマンは、父が死んだあともう続編を監督する意味が見いだせなかったのかも知れない。
今回は脚本とプロデュースをやっているが、監督は後輩に譲ったようだ。
そのせいか、とっ散らかってしまった。
今回はシガニー・ウィーバーが1秒も出て来なかったのもとても残念だ(前回は最後に出てきたのに)。

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さすがクリストファー・ノーラン監督だ。
作品賞始めアカデミー賞7部門受賞の本作「オッペンハイマー」。
二子玉のIMAXで観てきたが、さすがだった。
文句なし。
星4つ。★★★★
原爆当事国である日本の日本人なら映画館で観るべき1作。
マイナス星1点は、構成が複雑なのと、登場人物多すぎだから。
監督の狙いは分かるんだけど、もう少し時系列を分かりやすく、人間関係も分かりやすくしてくれてもいいと思うので。

なぜ原爆被害の描写がないのか?逃げているのでは?とかいう声が日本人の一部から上がっているようだが、それはイチャモンだろう。
物語がオッペンハイマー個人の視点で語られる以上、直接的に広島と長崎の悲惨な状況を映像として映しはしない。
それでも十分観客に想起させるよう、台詞と場面によって描写されている。
むしろ、個人視点の物語の中で、作り物のCG映像で広島や長崎の状況を描いた方が、よほど不道徳なのではないか?
オッペンハイマーの視線を通じて、広島・長崎を観客に想像させるこの手法の方がよほどリアルで悲惨に感じるし、そこにむしろ嘘がないのではないか?
そんな風に感じたので、この映画に、広島や長崎の爆心地の様子がCGで入っていないとか、当時撮影された被爆者たちの不鮮明な写真とかがインサートされないのはどうなのかとかいう批判は、むしろ作品の本質を観ていないイチャモンだと僕は感じた。
この映画は十二分に広島と長崎についても描かれていると思う。
オッペンハイマーの、そしてアメリカ国民の視点で描くとこれがリアルなのだろう。
海を挟んだ遠い敵国に落とし、22万人を殺したウランとプルトニウムの原爆二発は、多くのアメリカ人にとってこのような感覚の代物なのだ。
そして、それをきっちり批判的に描き、アカデミー作品賞を獲って見せたクリストファー・ノーラン監督は、まもなく戦後80年を迎えようという時に、ジェット戦闘機の海外輸出を閣議決定だけで認めてしまった自民党政権なんかより、よほど内省的ではないか。

音が凄いので、IMAXで観たほうがいい。
もちろん映像も。
役者も豪華。
マット・デイモンにロバート・ダウニー・Jr、フローレンス・ピューとエミリー・ブラント、ラミ・マレックにケネス・ブラナー、他にも名の知れた役者多数、とどめにゲイリー・オールドマンまで出てくる。
史実を描いているわけだから、ネタバレも何もないなので、「オッペンハイマー」をWikipediaなどを予習してから観に行ったほうが理解が深まって良いと思う。
3時間と長丁場だが、ずっと緊張感に満ちた映画なので、途中ダレるところもない。
さすがクリストファー・ノーラン監督だ。
感服しました。

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